« 2025年8月 | メイン | 2025年10月 »
(勝った福間香奈女流六冠)
□福間女流六冠のインタビュー
―― 序盤の駒組みについて。
一手ずつ考えていくような将棋だったので、時間を使いながらという感じでした。
―― 昼食休憩となった40手目△3三桂の局面の形勢について。
一瞬、金無双がしっかりしているので、軽く動いていくような展開にできればと思っていました。
―― 指しやすくなったと思われた局面は。
△1七馬から△2七馬(56手目から58手目)で、少し指しやすいのかなと思っていました。
―― 勝ちになったと思ったところは。
△8四桂(84手目)と打ったあたりです。
―― 第4局への意気込みは。
体調管理に気をつけて、一生懸命頑張りたいと思います。
―― 駒組みの工夫について。
▲6六角(37手目)と動いていったんですけれども、△6四角(42手目)のような切り返しで、本譜のような順ではあまり思わしくないように思います。
―― ポイントになった局面は。
△6四角に▲5五歩などが勝負になるのかなと思っていたので、本譜がジリ貧になってしまったことを思えば、そういうふうに勝負するべきだったのかなと思います。
七番勝負第3局は、98手で福間女流六冠の勝ちとなりました。終局時刻は17時42分。消費時間は、▲西山3時間57分、△福間3時間44分(チェスクロック使用)。
この結果、七番勝負は挑戦者の2勝1敗となりました。第4局は9月27日(土)に、京都府京都市中京区「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」で指されます。
猿沢池園地(さるさわいけえんち)は、近鉄奈良駅から徒歩約5分の場所に位置する、周囲約360メートルの池を中心とした都市公園です。奈良公園と「ならまち」の境目にあり、興福寺五重塔や柳並木が水面に映る美しい景観は、南都八景にも数えられる名勝となっています。池には「猿沢池の七不思議」や「采女伝説」が伝わり、毎年秋には「采女祭」が行われています。池畔にはベンチや歩道が整備され、夜には興福寺五重塔のライトアップも楽しめます。
(現在、五重塔は保存修理工事中)
(付近には西国三十三所のひとつ、興福寺南円堂がある)
(中秋の名月の日に行われる采女祭(うねめまつり)の準備中)
※ここまで、奈良市内を紹介した写真は、対局前日に撮影したものです。