« 2025年8月 | メイン | 2025年10月 »
瑜伽山(ゆうがやま)園地は奈良公園の南端、浮見堂や鷺池の南側に位置する約1.3ヘクタールの庭園で、明治から大正期に山口財閥四代目・山口吉郎兵衛が築いた別荘跡地として知られます。昭和2年(1927年)には国指定文化財「名勝 奈良公園」に追加指定された歴史を持ち、主に文化人が集って交流を深めた場所でもあります。茶室は園地西側に復元されており、「たく庵(※たくの字は草かんむりに澤)」と呼ばれます。この茶室は、山口吉郎兵衛が師事した藪内流の茶の湯精神や数寄屋造りの伝統を受け継いで設計されました。
明治・大正期の趣を伝える手水鉢や灯籠、池、竹林など日本庭園らしさが随所に見られ、訪れる人々は静寂に包まれた伝統の美を味わうことができます。園路の高低差を活かした回遊式庭園となっており、若草山や浮見堂、鷺池の絶景も楽しめます。
(本局の対局場となった茶室)
「ふふ奈良」は、奈良公園内に2020年6月に開業したスモールラグジュアリーホテルです。中世には寺院遺構があり、大正期には志賀直哉をはじめとする文化人の交流の場として使われました。「庭屋一如」の精神を継承し、庭と建築が一体となった空間づくりを重視している点が特徴でもあります。
奈良の伝統建築を取り入れつつ、吉野杉や古代墨、古木を用いた温かみあるインテリア、格子や大和張りなど奈良独自の景観を現代風に昇華しています。
施設は敷地約4000坪に客室30室(全室温泉露天風呂付き)が設けられ、庭園や竹林を生かして自然との一体感を演出します。
(宿泊者の食事どころ、滴翠)
【ふふ奈良】
https://www.fufunara.jp/
上図から後手は△2六歩と飛車先交換を仕掛けました。代えて△3五歩には▲4五歩を斎藤慎八段は示します。ならいある反撃筋で△同銀▲3五歩となると、次に▲3七桂や▲4六歩で銀が捕まります。以下△5五歩と逃げ道を作っても▲3七桂△5四銀▲8四歩△同歩に▲同飛(変化図)が銀に当たるのが気になる筋です。
よって△3五歩を突く前に飛車先交換を仕掛け、1歩を手持ちにして浮き飛車に構えました。
四段目に利かしておけば、次に△3五歩▲4五歩以下の順に進んだとき、△5四銀が浮き駒になりません。斎藤慎八段は「次に△3五歩は考えられ、そうなると戦いが起こります」と開戦の可能性に言及しました。
(斎藤慎八段は、第1期以来の立会人を務める)
(後手側に座るのは清水女流七段)