2022年10月 1日 (土)

感想戦

西山白玲

西山白玲

里見女流五冠

里見女流五冠

感想戦

終局直後

終局直後
(終局直後)

里見女流五冠

■勝った里見香奈女流五冠のコメント

―17手目▲3八玉~▲7七角~▲8八飛は用意した作戦か?

里見 そうですね。そういう形を作る作戦でした。

―形勢はともかくとして、戦えそうな手応えを得たところは?

里見 (77手目▲6四飛で)2枚換えになって、自玉が危ない格好ではあるのですが、互角以上はあるのかなと思っていました。

―最終的に勝ちそうという手応えを得たのは?

里見 本当に最後のほうですかね。▲3三竜(113手目)のあたりです。

―次戦に向けて

里見 気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。

西山白玲

■敗れた西山朋佳白玲のコメント

―悔いの残る手はあるか?

西山 △7三桂(46手目)と跳ねて、桂頭が思った以上に攻められる展開になってしまったので、それが誤算だったのはあります。もうちょっといい指し回しがあったかと思います。

―92手目△2八飛成と竜を作ったあたりの形勢判断は?

西山 ▲8四歩が残っていたので、少しずつ厳しいだろうなとは思っていました。

―次戦に向けて

西山 少し日が空くと思いますので、しっかり全体を整えて挑みたいと思います。

(インタビュー書き起こし:飛龍)

里見女流五冠が3勝目

投了図

第2期ヒューリック杯白玲戦七番勝負第5局は、117手で里見女流五冠が勝ちました。終局時刻は17時40分。消費時間は▲里見女流五冠3時間46分、△西山白玲3時間52分(チェスクロック使用)。

この結果、七番勝負は里見女流五冠の3勝2敗。第6局は10月15日(土)に東京都台東区「浅草ビューホテル」で行われます。

粘る西山白玲

▲6五桂

上図の里見女流五冠が指した▲6五桂は、攻め合い勝ちを目指した跳躍。控室の谷川十七世名人は△同桂に▲8三歩△同玉▲6五銀と進めて「先手が指せそう」との見解でした。

実戦は西山白玲が▲6五桂に対し、△5八角成▲同玉に△8三金と守りを固めています。角金交換で先手の駒得が広がりましたが、簡単には決めさせない、粘りのある順を選びました。

△8三金

茶室
(外は夕暮れ時で、茶室の前の電灯がつき始めた)

浮見堂

鷺池
(対局場のすぐ北側にある鷺池。写真右が「浮見堂」)

鹿
(本日の奈良は天気に恵まれ、昼の気温は30度近くまで上がったようだ)

鳥

激戦

△2八飛成

図は16時20分ごろの局面。駒割りは先手の金1枚得ですが、後手は2筋を突破し、強力な竜を作りました。先手の三段玉は不安定な形。このあと西山白玲が駒損の差を埋められるかどうかに注目です。

残り時間は▲里見女流五冠46分、△西山白玲55分(チェスクロック使用)です。

西山白玲

春日大社

春日大社は世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつに数えられ、奈良時代に平城京の守護と、国民の繁栄を祈願するために、古くから神様が降りるとされた御蓋山(みかさやま)のふもとに創建されました。

二の鳥居
(春日大社・二の鳥居)

手水所
(手水所には鹿の像が)

国宝殿

■春日大社国宝殿
1973年に建築された「宝物殿」を耐震・増改築し、2016年に名称を改めてリニューアルオープン。王朝の美術工芸、日本を代表する甲冑や刀剣など、多くの国宝、文化財が所蔵されている博物館です。

参道
(さらに歩く)

南門
(御本殿の南門)

御本殿
(御本殿)

大杉
(社頭の大杉。高さは25メートルを超え、樹齢は800年以上だという)

【春日大社】【春日大社国宝殿】
奈良県奈良市春日野町160
https://www.kasugataisha.or.jp/
TEL:0742-22-7788/FAX:074227-2114

攻め合い

▲7四歩

2筋の玉頭に拠点を作られた里見女流五冠ですが、構わず▲7五歩~▲7四歩と相手の弱点である桂頭を攻め、少しずつ局面が激しくなっています。後手の西山白玲は銀交換に持ち込み、△2五飛と走る形になれば先手玉の寄せが狙える形。どちらの攻めがより厳しいかの勝負になってきました。

里見女流五冠

午後のおやつ

時刻は15時を回り、両対局者の午後のおやつが用意されました。

おやつは西山白玲が「マカロン(ラズベリー、抹茶)、ピーチジュース、煎茶」。里見女流五冠が「ふふ奈良自家製ヨーグルトを使った飛鳥プリン、フルーツ盛り合わせ、100パーセントピュアみかんジュース、パインジュース、ペリエ、ホットミルクティー」です。

西山白玲のおやつ
(西山白玲のおやつ)

マカロン
(マカロン)

里見女流五冠のおやつ
(里見女流五冠のおやつ)

フルーツとプリン
(食べ物2種、飲み物4種を頼んだ)

継ぎ歩の反撃

△6六歩

桂頭のキズを消した西山白玲は、△2六歩▲同歩△2五歩の「継ぎ歩」と呼ばれる攻めで反撃に出ました。図の△6六歩で歩を1枚補充した後手は、次に△2六歩と先手の玉頭に拠点を作ろうとしています。控室では▲7五歩や▲5五歩が候補に挙がっており、このあとも難解な中盤戦が続きそうです。

△6六歩までの消費時間は▲里見女流五冠2時間3分、△西山白玲1時間53分(チェスクロック使用)です。

控室
(控室では谷川十七世名人が、ヒューリックの西浦代表取締役会長に局面のポイントを解説している)