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2023年9月

2023年9月30日 (土)

終局後

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(タイトル復帰まであと1勝とした西山朋佳女流三冠)

【西山朋佳女流三冠インタビュー】

── 序盤、△1五角(36手目)と端から動いていきましたがどのような感触でしたか。
「▲4五同銀(35手目)に受けておく手もあったと思います。本譜は見切り発車で行って、いい順ではなかったと思います。

── 昼食休憩の△4五銀(58手目)のあたりの形勢はどう見ていましたか。
「▲2一飛成(53手目)~▲4四歩の組み合わせに対して△4五銀で戦えるのかなと思っていたのですが、▲6二銀(63手目)を打たれて苦しいと思っていました」

── 形勢の好転を感じたのは。
「いや、ずっと分からなかったです。△5七角(118手目)と打って、こちらが詰まない形なので大丈夫かなと思いました」

── 次局に向けて抱負をお願いします。
「しっかり準備して挑みたいなと思います」

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(3敗目を喫した里見香奈白玲)

【里見香奈白玲インタビュー】
── 序盤、4筋の歩を交換した直後、西山女流三冠が端角(36手目△1五角)から動いてきましたがどのように受け止めましたか。
「もしかしたら、動かれるかなと思っていました」

── 昼食休憩の△4五銀(58手目)のあたり、形勢はどう見ていましたか。
「スピード勝負で少し指せるのかなと思っていました」

── ご自身でポイントだったと思う局面はどこでしょうか。
「桂馬2枚を使われてしまった(70手目△5六桂~△6八桂成~△5七桂成)ので、そこが少し雑な指し方だったかなと思います」

── 次局に向けて抱負をお願いします。
「一生懸命頑張りたいと思います」

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(終局直後)

本局のブログ更新はこれにて終了いたします。第5局以降もどうぞお楽しみに。

ご観戦ありがとうございました。

(インタビュー書き起こし=夏芽)

第4局は西山女流三冠が勝利

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ヒューリック杯第3期白玲戦七番勝負第4局▲里見香奈白玲-△西山朋佳女流三冠は西山女流三冠が130手で勝ちました。終局時刻は17時54分。消費時間は、▲里見4時間0分、△西山3時間40分(持ち時間各4時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。
西山女流三冠はタイトル奪取まであと1勝としています。

第5局は10月14日(土)に京都府京都市「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」で行われます。

里見白玲、一分将棋に入る

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上図の▲5七同角から、里見白玲は一分将棋に入りました。優勢を維持している西山女流三冠は33分残しています。

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(昼食休憩明けの里見白玲)

後手の手番が続く

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図は▲5九歩と先手が受けた局面。畠山鎮八段は「▲6九香(77手目)あたりから、先手に受け一方の手が続いて、後手が手番を握り続けていますね。後手玉の状況は変わっていません」と話しています。

後手優勢と見られています。上図では△5七銀成が有力視されています。

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(里見白玲は、受けの手が続いている)

後手優勢

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図は△8四銀まで。攻守の要である8五銀を守ったこの一手で、後手が優勢と言われるようになりました。

里見白玲は、残り5分を切っています。

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(17時頃の検討陣)

長い終盤戦

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上図は5四で駒を交換し、先手が駒得しながら竜の横利きを9筋に利かせたところです。

ここで△7四桂が指摘されています。竜の利きを止めながら先手の大駒に働きかける手です。

昼食休憩明けから、長い終盤戦が繰り広げられています。

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(昨日撮影。池の中で涼む鹿と、ひなたを元気よく走る鹿)

詰めろ逃れの詰めろ

図は▲6八同香の局面。先手の持ち駒が増えたので、後手玉には詰めろがかかっています。

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仮に上図で△5九銀と打つと、▲9三歩成△同歩▲同香成△同香▲同馬△同玉▲7一角(下・参考図)△8二香▲8五桂△9四玉▲8六桂△9五玉▲9六歩△同玉▲9七香△8五玉▲7五金までの詰みがあります。


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実戦は△8五銀と打ちました。上記手順の▲8五桂を防いでいます。

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同時に、△6九銀▲同玉△5八金▲7八玉△6八金▲8八玉△7八金▲9八玉△9七香(下・参考図)▲同玉△9六銀打▲9八玉△7七金(開き王手)▲4八歩△8七銀成までの詰みを見た、「詰めろ逃れの詰めろ」になっています。

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(この参考図は△8五銀に▲9五桂△6九銀以下の変化手順)

△8五銀の局面で、里見は25分以上考えています。

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(昨日撮影。奈良公園の鹿)

里見白玲、残り1時間を切る

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△2八竜に対して20分以上考えていた里見白玲は、1一にいた馬を6六まで引きつけました。

里見白玲の残り時間は59分になっています。西山女流三冠の残り時間は1時間13分です。現在はいい勝負、形勢不明と言われています。

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(春日大社近くの交差点でたたずむ鹿)

里見白玲、受けに回る

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図は里見白玲が▲6九香と持ち駒を使って受けたところ。▲8四桂(▲6二竜△同銀▲7二金の狙い)△同歩▲5七金が検討されていて、先手が攻め切れそうと言われていました。▲5七金に△同竜は、▲8三香から後手玉が詰みます。

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(控室には藤井奈々女流初段が来訪。西山女流三冠から見て、伊藤博文七段門下の妹弟子にあたる)

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(昨日撮影。奈良公園の鹿は10月に角切りが控えていて、この時期は角が長い)

15時のおやつ

15時になり、対局者におやつが出されました。

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(里見香奈白玲のおやつはフルーツ盛り合わせ、パインジュース、アイスミルクティー、煎茶)

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(西山朋佳女流三冠のおやつはカステラ、マカロン、紅茶、煎茶)