(すぐにインタビューが行われた)
――5手目▲3八銀で前例を離れた。序盤はどのように感じていたか。
里見 以前指した将棋と似ていて、難しい将棋だったかなと思います。
――中盤、△9六飛(72手目)と回ってから、後手の駒が前進したような印象だった。対局中の心境は。
里見 一手一手、慎重に指していました。
――優勢を意識したのは。
里見 最後のほうで、△6七角成(118手目)あたりです。
――次局への意気込みについて。
里見 引き続き、集中して頑張りたいと思います。
――一局を振り返って。
西山 模様はいいのかなと思っていたところもありましたが、△7六飛(60手目)と浮かれたあたりから、よくない手を重ねてしまったかなと思います。
――悔いの残る手は。
西山 ▲7九歩(69手目)あたりの一連の順は、全部感触がよくありませんでした。もう少しいい手がありそうだったかと思います。
――次局に向けて。
西山 状態を整えて頑張りたいと思います。
(書き起こし:武蔵)
七番勝負第5局は130手で里見白玲の勝ちとなりました。終局時刻は17時58分。消費時間は▲西山4時間0分、△里見3時間53分(チェスクロック使用)。七番勝負は里見白玲が2勝3敗とし、逆転防衛に望みをつなぎました。第6局は10月21日(土)「札幌ビューホテル大通公園」で行われます。
図の局面で西山女流三冠が持ち時間を使いきりました。以降は1手60秒未満の着手となります。