2020年7月23日 (木)

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20時10分頃、図の▲7四歩で永瀬叡王の残り時間が10分を切りました。△7四同歩と取らせれば、▲9一桂成△8四飛に▲9五角△8八飛成に▲7八金と弾いて、△9九竜に▲6二角成とできるようになります。

局面は後手が手堅い手を続けて、後手ややよしが続いています。豊島竜王・名人もまもなく残り時間10分を切るところです。

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(残り時間わずかの永瀬叡王)

64▲6七銀に△1八成桂と落ち着いた手の応酬。ニコニコ生放送でも控室でも「長くなりそうですね」のジョークが飛びました。△1八成桂は手を渡して、相手の暴発を待つ手に見えます。ただし、意外に次の△2八成桂が早いようで、先手もゆっくりしていられない。本譜は▲7七桂と跳ねて、▲6五桂~▲5三桂成の殺到を狙います。どこかで9一香を取ってから決行すれば、迫力のある攻めになります。

082_800(豊島竜王・名人が有利と見られている)

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19時過ぎの局面。塚田九段によると、▲8三桂では先手がつらく、後手が指せそうとのことです。ただし、まだ大きな差ではありません。後手としては差を広げたいところ。候補手としては△8三同銀、△8七歩、△8八歩などが考えられます。△8八歩は▲7七桂だと△1二角を狙った手です。

120_800 (永瀬叡王にとっては苦しい展開)

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18時、この局面で永瀬叡王が21分使って夕食休憩に入りました。消費時間は、▲永瀬2時間21分、△豊島1時間38分。対局は18時30分から再開されます。普段の対局と再開時刻が違いますのでご注意ください。両対局者の夕食は叡王戦記念特別メニュー「鳩やぐら」です。

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(叡王戦記念特別メニュー「鳩やぐら」。本局の対局者のため作ってもらった特注のお弁当だ。器にあるは「みろく庵」は数年前から将棋メシに注目していたなら知っているだろう。鳩やぐらの前に主に定食を出前しており、2019年に惜しまれながらも閉店。閉店時に器を鳩やぐらに譲った)

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控室では対局立会人の塚田九段と、文春オンラインで観戦記を執筆するプロポーカープレーヤーの木原直哉さんが盤をはさんで検討しています。図の△3三桂の局面で、「豊島さんは自分がいいと見て、決めにいっている」と塚田九段は話します。▲8五竜が味よく見えますが、△9四角があります。

147_800(対局立会人の塚田泰明九段)

148_800(プロポーカープレイヤーの木原直哉さん。学生時代は将棋部に所属していた)

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本日の東京・将棋会館は道場はお休み、1階の販売部が営業していました。

141_800 (書籍、盤駒、扇子などの将棋用品が販売されている)

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(本局の挑戦者である豊島竜王・名人のボブルヘッド人形が販売中)

37どちらも飛車先を突破して、成駒を作る激しい戦いになっています。

ここで後手の豊島竜王・名人が30分以上の考慮。△7八と▲同銀△3二金が無難で自然に見えますが、ニコニコ生放送ではほかに△5四桂なども検討されていました。

109_800 (豊島竜王・名人が時間を使って△7八と)

本日の千駄ヶ谷は不安定な天気。東京・将棋会館と、すぐそばにある鳩森八幡神社の様子です。

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(鳩森八幡神社)

005_800 (将棋堂)

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(将棋会館)

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(叡王戦のポスターが張られている)

今期叡王戦の第4局までの結果と手数を見てみると、第2局から、200手以上の長期戦が続いていることが分かります。今期の叡王戦七番勝負の総手数が、番勝負全体での長手数記録を更新するのではないかと控室で話題になっていました。

本局はどうなるでしょうか。いまのところは、激しい流れになっています。

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