2020年7月 5日 (日)

▲4五歩

11時25分、豊島竜王・名人が先に▲4五歩と仕掛けました。控室では以下△同歩に▲3五歩と突く順が予想されており、この▲3五歩△同歩と取るのは▲4五桂の跳躍が厳しくなります。永瀬叡王の対応に注目です。

永瀬叡王
(先攻された永瀬叡王は、どのような受けを見せるか)

服部四段
(開始30分前の対局室では、服部慎一郎四段が盤駒を磨いていた)

立会席
(立会人の福崎九段、見届人の青木さんが立会席に着く。左端には糸谷八段の姿も)

豊島竜王・名人
(9時47分、先に豊島竜王・名人が入室)

豊島竜王・名人

懐中時計
(着席し、最初に信玄袋から懐中時計を取り出した)

豊島竜王・名人

Photo

開始20分が経過し、戦型は角換わりになっています。第1局の千日手局、指し直し局に続いて今シリーズ3度目。相腰掛け銀模様で進んでいます。

福崎九段
(控室に戻った立会人の福崎九段は「進行が早いですね」とひと言)

定刻の10時を迎え、対局が始まりました。本局の先手は豊島竜王・名人です。

対局開始

豊島将之竜王・名人

◆豊島 将之(とよしま まさゆき)竜王・名人◆

  • 棋士番号は264
  • 1990年4月30日生まれ(30歳)
  • 愛知県一宮市出身
  • 桐山清澄九段門下
  • 2007年、四段
  • 2019年、九段
  • タイトル戦登場は12回
  • 獲得は竜王1期、名人1期、王位1期、棋聖1期の計4期。棋戦優勝は2回

永瀬拓矢叡王

◆永瀬 拓矢(ながせ たくや)叡王◆

  • 棋士番号276
  • 1992年9月5日生まれ(27歳)
  • 神奈川県横浜市出身
  • 安恵照剛八段門下
  • 2009年、四段
  • 2019年、八段
  • タイトル戦登場は5回。獲得は叡王1期、王座1期の計2期。棋戦優勝は2回

■ニコニコ生放送■

深浦康市九段香川愛生女流三段

生放送の途中では、現地解説の糸谷哲郎八段、都成竜馬六段との中継もあります。

糸谷哲郎八段都成竜馬六段


■ABEMA■

おはようございます。第5期叡王戦七番勝負第2局は、対局の朝を迎えました。本日のタイムスケジュールは以下の通りです。

  • 09:30 ニコニコ生放送スタート
  • 10:00 対局開始
  • 12:30 昼食休憩
  • 13:30 対局再開
  • 15:00 おやつ
  • 18:00 夕食休憩
  • 18:30 対局再開(以降、終局まで)

西村屋
(今朝の城崎は雨上がりの曇り空)

2020年7月 4日 (土)

16時頃、対局者を含めた関係者一行が対局場に到着。それぞれチェックインを済ませたあと、予定の17時より少し早く検分が始まりました。

検分
(検分は16時55分に始まった)

永瀬拓矢叡王
(永瀬拓矢叡王)

豊島将之竜王・名人
(豊島将之竜王・名人)

永瀬叡王

豊島竜王・名人

立会席
(左から見届人の青木優季さん、立会人の福崎文吾九段、記録係の服部慎一郎四段)

永瀬叡王
(盤駒の感触を確かめたあと、部屋環境について確認する)

豊島竜王・名人
(おそらく決着は夜になるため、照明の加減も重要になってくる)

検分
(ひと通りの確認を終え、検分は17時3分に終了した)

このあと両対局者は、それぞれ自室でインタビューを受け、夕食を取りました。七番勝負第2局は、明日の10時開始です。お楽しみに。

永瀬拓矢叡王に豊島将之竜王・名人が挑戦する第5期叡王戦七番勝負。千日手が成立した第1局は、豊島竜王・名人が指し直し局を制し、奪取に向けて好スタートを切りました。

第2局の舞台は兵庫県豊岡市「城崎温泉 西村屋本館」です。対局は7月5日(日)10時開始。先手は豊島竜王・名人で、持ち時間はチェスクロック使用の各5時間。昼食休憩は12時30分から13時30分まで、おやつの時刻は15時、夕食休憩は18時から18時30分までです。

立会人は福崎文吾九段、記録係は服部慎一郎四段。ニコニコ生放送の解説は深浦康市九段、聞き手は香川愛生女流三段。現地大盤解説は糸谷哲郎八段と都成竜馬六段が務めます。

【ニコニコ生放送】
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326165409

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202007050101.html

西村屋本館

【城崎温泉 旅館 西村屋本館】
http://www.nishimuraya.ne.jp/honkan/

本局の中継は、棋譜コメント入力を武蔵記者、ブログは夏芽が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

※七番勝負第3局以降の日程、対局場が決定しました。叡王戦公式ホームページ、または日本将棋連盟公式ホームページでご確認ください。
※新型コロナウイルス感染予防のため、現地では「三密状態」を避け、一部の中継業務はテレワーク化しておりますので、ご了承ください。

2020年6月22日 (月)

Dsc_9525(勝利した豊島竜王・名人がインタビューに答える)

【豊島竜王・名人のインタビュー】

――現在のお気持ちをお聞かせ下さい。
「長い対局でしたけど、無事に一局を終えることができてホッとしております」

――千日手局について
「始めのほうは考えていた将棋になりました。1回激しいことになったあと、駒組みになるのでいい勝負ぐらいなのかなという想定だったんですけど、そのあとちょっと悪い手を指して、以降はずっと苦しそうな感じだったので、千日手はしょうがないかなと。(千日手を打開された場合)まずい順があるかもしれないとは思っていました。

――指し直し局について
「打開が難しかったですけど、動くなら5筋かなと。そのあと▲2二角と打って受けづらい気はしたんですけど、ちょっとどうなっているか分からなかったですね。そのあと進んで結構、いけそうな気はしたんですけど」

――永瀬叡王が2回目の千日手も辞さないという雰囲気を醸し出していたように見えたんですけど、その辺りはいかがでしたでしょうか。
「時間が短い将棋の中、右玉で千日手を狙われて、(先手が)打開していく構想を練らないといけないので、嫌な将棋になってしまったなとは思ったんですけど」

――解説陣の間では2回目の千日手になった場合、タイミングによっては本日のうちにもう1局指し直しの可能性もあったという話しが出ました。そのあたりは意識されていましたか。
「(先手番なので)ちょっとぐらい無理でも動いていかないとしょうがないかなと。うまくいってるか分からないですけれども、打開していこうかなという感じでした」

――次局はどのような展開になると予想されますか。
「先手なので、ちょっと時間があるので作戦を練っていきたいと思います」

(インタビュー書き起こし=玉響)

Dsc_9533_2(最後はユーザーの質問に答えて、終了した)

以上で、第1局の中継を終了します。第2局は7月5日(日)に兵庫県豊岡市「城崎温泉 西村屋本館」で行われます。そちらもお楽しみに。