現役最多千日手? 本局はいまのところ千日手筋が見えていませんが、永瀬叡王が千日手が多いことは有名です。2009年のデビューから10年あまりで40局に達しました。しかし、現役最多は57局、自身も気づかなかった阿部隆九段だそうです。 (阿部九段の千日手はキャリア35年で57局)
関西将棋会館案内(5階) 最後は5階です。5階は江戸城本丸御黒書院を模して造られており、和室の対局室が並びます。 (対局ボード) (本局は最上室の「御上段の間」が使われる) (御上段の間に次ぐ「御下段の間」) (「芙蓉の間」) (エレベーターホールにアルコール消毒液)
阿部隆九段の見解 豊島竜王・名人はこの一手と思われた▲3四桂に32分を費やしました。以下、△3三角▲4二桂成△同角▲7四飛。阿部九段は「▲7四飛は△8三香を避けた意味が強いですね。何かやってきてほしいのですよ。先に受けると駒不足になってしまいますから」と解説しました。△4四香ならば、そこで▲3八銀と受けるようです。 (モニターを見ながら見解を述べる阿部九段)
19時過ぎの局面 上図は再開後、▲3七桂△2九歩成▲同金と進んだ局面。△6九銀▲同玉△4九飛のような順も考えられたところ、永瀬叡王は△2七飛と打ちました。以下、▲2八香△3七飛成▲2二香成△同角と進んでいます。対しては▲3四桂の両取りがパッと目につくところですが、豊島竜王・名人は20分以上もの考慮に沈みました。 (豊島竜王・名人は時間を使う)
関西将棋会館案内(4階) 4階には多目的ルームと、2部屋の対局も行われる和室があります。 (教室などが行われる多目的ルーム) (「錦旗の間」と隣の「水無瀬の間」が控室になっている) (エレベーターホールには大山康晴十五世名人の肖像画)
対局再開 18時30分、対局が再開されました。終局まで休憩はありません。 (永瀬叡王が先に戻っている) (まるで手番かのように盤上に没頭) (豊島竜王・名人も定刻までに余裕を持って戻る) (両者着座。永瀬叡王は難しそうな表情) (再開の声がかかり、豊島竜王・名人は盤上に手を伸ばす) (再開の一手は桂を逃げる▲3七桂だった)