2018年5月12日 (土)

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Img_5030 指し直し局が開始されると、高見六段はキビキビとした手つきで▲7六歩と着手。

Img_5033 金井六段もすぐに△8四歩と応じた。

21図は21時10分頃の局面。矢倉模様の立ち上がりから、後手が2筋の歩交換を受けない形。途中まで第2局と同じ展開でしたが、先手が1筋の歩を伸ばして別の将棋に進みました。

Img_4970 千日手成立後、立会の谷川九段から、指し直し局を即日実施するかどうか協議が行われる旨が説明された。

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Img_4989 ひとまず駒が片づけられた。

20時35分頃、協議の結果、指し直し局を即日行うことが決定しました。先後を入れ換え、持ち時間は双方に1時間を足して、金井六段が1時間、高見六段が1時間19分で、対局は21時0分に開始します。

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同一局面4回となり、千日手が成立しました。終局時刻は20時27分。消費時間は▲金井3時間、△高見2時間41分。今日中に指し直し局を行うかどうか、協議を行っています。

8319時50分過ぎ、金井六段は持ち時間を使いきり、秒を読まれてから▲7二銀と打ちました。この瞬間は詰めろではなく、手番が相手に回ります。このあとの後手の猛攻をしのげるかどうかの勝負です。

Img_4749雄島のお地蔵様。

76図は19時過ぎの局面。△6三銀はかなりひねった受けで、それだけ後手が苦しんでいるという表れのようです。対して金井六段は12分ほど使って▲5六銀と受けています。この手が「落ち着いた一手」と検討陣の評判がよく、先手優勢と見られています。
「▲5六銀の局面を見ると、(先手優勢が)はっきりしてきた感じがしますね」(森下九段)

Img_4782 東日本大震災の津波襲来を記録する石碑。松島湾は全体に水深が浅いことで津波がエネルギーを失い、奇跡的に松島の景観や、瑞巌寺の歴史的な建造物等に致命的な被害が生じなかったという。

Img_4727地形の影響を考慮しても津波の被害が相当に少なかったため、石仏や地蔵に守っていただいたと感謝する人も多い。

71夕食休憩明けから10分ほど使って金井六段が指したのは▲6四香でした。歩の裏を攻める常套手段ですが、プロ的にはかなり激しい展開とのことです。
「これはかなり強気な手ですよ。うまくいかなかったら、そこで終わりという展開になりますから。先手が勝つか、負けるか、そう遠くないうちにはっきりすると思います」(森下九段)

Img_4909 瑞巌寺の前は寺町通りとして賑わっている。

7018時、図の局面で金井六段が16分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲金井2時間17分、△高見1時間41分。対局は18時30分に再開します。

夕食の注文は金井六段がいくら丼とアップルジュース、高見六段がうな重と抹茶ケーキ「前進松島」、ジンジャーエール、緑茶(温)でした。

Img_4968いくら丼。

Img_4961 うな重と抹茶ケーキ。

64時刻は17時半を回りました。
久しぶりに手番が後手に回り、高見六段は△1八角~△5四桂と飛車に当てて駒を打ちました。ニコニコ生放送の木村九段は「どちらを持ちたいかといえば先手です」といいます。ただ、先手優勢というよりは、自分から手を作っていく将棋なので、好みの問題として先手を持ちたいということでした。大盤解説会場の広瀬八段と三枚堂六段も、後手が難しい将棋と見ていますが、形勢はまだわからないということです。
△5四桂まで、消費時間は▲金井1時間53分、△高見1時間32分。

Img_4773 雄島の野鳥。ハクセキレイのようだ。

松島の海岸と朱塗りの渡月橋で渡る雄島は、瑞巌寺とつながりの深い霊場として知られています。島内や周辺の海岸には、岩を掘って造られた磨崖仏や地蔵、卒塔婆、石碑などが数多く残されており、多くの僧侶が修行したといいます。中でも1104年に島に入った見仏上人は非常に高い法力を持っており、それを称えて鳥羽天皇が千本の松を送ったことで、雄島が千松島と呼ばれるようになり、いつしか海岸一帯が松島と呼ばれるようになったとわれています。

Img_4698 雄島へと渡る、渡月橋。

Img_4703 この先が霊場、雄島。

Img_4721 雄島に渡る手前の海岸にも岩を掘った卒塔婆などがある。

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Img_4724 雄島に渡るとすぐに鳥居がある。

Img_4775 鳥居の上には稲荷大明神。