18時、この局面で夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲豊島３時間50分、△永瀬３時間８分。対局は18時30分に再開します。夕食はどちらも西村屋本店の「創業160年記念プラン但馬の贅」。季節の前菜に加え、但馬牛ロース低温グリル、鮑と雲丹の川柳仕立てなど、但馬の夏の味覚がたっぷりの記念会席です。

2020年に開湯1300年を迎える城崎温泉。旅館のお風呂を「内湯」と呼ぶのに対し、外の共同浴場を「外湯」と呼びますが、城崎温泉は７ヵ所の外湯を、浴衣と下駄でめぐる「外湯めぐり」が定番です。

• 一の湯（開運・招福の湯）
• 御所の湯（美人の湯）
• 地蔵湯（衆生救いの湯）
• 鴻の湯（幸せを招く湯）
• さとの湯（ふれあいの湯）
• 柳湯（子授けの湯）
• まんだら湯（一生一願の湯）

（まんだら湯。陶器の露天桶風呂や、気泡風呂が人気）

（一の湯。香川修徳が「天下一の湯」を推奨した洞窟風呂が人気）

（いまの時代では珍しくなった丸型の郵便ポスト）

時刻は17時を回り、70手目△３五桂まで進みました。控室の都成六段は、この桂跳ねに「意外な一手」とコメント。続けて「△３五桂は次に△４七桂成を狙っていますが、桂を成った瞬間に▲３六角とか▲２四桂とかあるので、少し危ないという印象ですね。だからと言って△３五桂のあとに△３八馬と寄るのでは駒がだぶる感じですし。なので先手は▲４三とか▲５五桂とか、何か攻める組み立てを考えたいですね」と話しています。

（控室で継ぎ盤を動かす都成六段）

（一方、大盤解説会場には、福崎九段がゲスト出演していた）

（第２局立会人の福崎九段）

まもなく時刻は16時。局面は62手目△３七角まで進んでおり、図の角打ちは、２八の飛車取りのほか、△４三桂で金を取る狙いがあります。控室の福崎九段は△３七角以下▲３八飛△１九角成▲３五歩△２九馬（変化図）の変化を並べ、以降、馬が飛車を追いかけ回すような順が繰り返されると「千日手もあるかもしれないよ」と話しています。

（「立会人やし、対局規定を読んでおかないと」と福崎九段）

時刻は15時を回り、対局室におやつが運ばれました。おやつは、永瀬叡王がどらもっち(あんこ＆ホイップ)、ミチプー（ミッチリプリン）、アイスティー、オレンジジュース。豊島竜王・名人はミチプー（ミッチリプリン）とオレンジジュースでした。

※ミチプー、どらもっちは、いずれもローソンのオリジナルスイーツです。
https://www.lawson.co.jp/recommend/original/dessert/

（永瀬叡王のおやつ）

（豊島竜王・名人のおやつ）

（ミチプー）

（どらもっち）

※写真は対局者のぶんとは別に、撮影用で用意されたものです。

13時30分から「泉霊」の部屋では、糸谷哲郎八段と都成竜馬六段による大盤解説が始まっています。

（糸谷哲郎八段）

（都成竜馬六段）

（すでに客席は半数以上の席が埋まっている）

時刻は14時30分を回りました。再開直後の△３五歩に対し、豊島竜王・名人が１時間を超える長考に沈んでいます。（１）▲４五桂は△３七角。（２）▲３五金は△３四歩と打たれて▲３六金と引くしかなく、後手に攻めの手番が回ります。控室では（３）▲４七銀が有力視されています。

昼食は、両者ともに但馬牛御膳（但馬牛丼、地野菜サラダ、煮物、味噌汁、香の物）。飲み物は永瀬叡王がアイスコーヒーとアイスティー。豊島竜王・名人がアイスティー（レモン付）でした。

（永瀬叡王の昼食）

（但馬牛を料理長特製の野菜ダレで煮込んだ、香り高く芳醇な一品）

（豊島竜王・名人は飲み物がアイスティーひとつだった）

※写真は対局者のぶんとは別に、撮影用で用意されたものです。

（13時30分、服部四段が「時間になりました」と再開を告げる）

（永瀬叡王はすぐに△３五歩と取った）

（豊島竜王・名人はその直後、13時31分に入室した）

（再開10分前の対局室）

（49手目▲４六同金の局面）

（見届人の青木さんと、記録係の服部四段が待機している）

（13時26分、手番の永瀬叡王が入室）

（午前中の和服から、スーツに着替えている）