戦型は角換わり。第1図の▲2四歩を境にして、乱戦になりました。直前に△3三銀と上がって飛車先交換を防ぐ手段もあったので、豊島叡王が誘った格好です。すでに前例はありません。
少し進んで第2図。▲8八同銀は△同角成で先手の銀損となるため、必然的に▲3三飛成と飛車角交換することになります。
11時20分現在、第3図まで進んでいます。先手は持ち歩の多さが主張点。後手は持ち駒の飛車に期待しています。「序盤は飛車より角」という格言がありますが、長期戦になれば飛車を手持ちにしている後手が有利になりやすいといえます。