第24期倉敷藤花戦三番勝負第2局

2016年11月19日 (土)

記者会見

感想戦終了後、14時45分頃から芸文館内で両対局者への共同記者会見が行われました。

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(里見香奈倉敷藤花記者会見)

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里見香奈倉敷藤花 記者会見

--今日の対局を振り返ってください。
 早い段階から仕掛けられて難しいと思っていました。室谷さんが「昼食休憩直後に錯覚があった」とおっしゃっていましたが、こちらが堅い状態で攻めることができて、押しきることができたと思います。

--よくなったと思ったのはどのあたりでしょうか。
△6八角成~△8八飛成(68手目)と竜を作ったところです。自玉を見ずに攻める展開になりました。

--居飛車穴熊は里見倉敷藤花には珍しいですが、作戦だったのでしょうか。
 今日は第1局と似た形になりましたが、こういう形もあるのかなと第1局で考えていた展開のひとつです。今日の指し手に応じて考えていましたが。どんな作戦で来られるかわからなかったですし、可能性は低いとは思っていたのですが、一応あるかなと思っていました。

--室谷女流二段の▲5七銀型の四間飛車は急戦でいきたいという声もありました。
 急戦が有力というのは頭の片隅にはありましたが、持ち時間も短いので、本意ではないですが持久戦にしてしまいました。

--相振り飛車のほうが可能性が高いと思われていましたか。
 出だしが室谷さんの将棋では見ない将棋でした。相振り飛車もあると思いましたが、せっかくの大舞台ですし今回はこれでやってみようかなと。

--第2局の中で、印象に残る手はありますか。
 うーん……。今日は室谷さんが攻めて、私は受け止めてから攻めるという展開で、自分から積極的に動く将棋ではないので思いつかないですね。

--苦しめと思われていましたが、室谷さんの▲6四歩(45手目)から飛香両取り(52手目△4六角)をかけたあたりでよくなってきたのでしょうか。
 感想戦でもいわれていましたが、昼食休憩後の▲6二角成(51手目)じゃなくて▲7七角だと難しいと思っていて、あまりいいと思っていなかったです。こちらの6四銀が活躍していなくて、端攻めされる展開になると嫌だと思っていました。

--1勝1敗になり、明日いよいよ決戦です。
 基本的には今日と同じ思いです。タイトル戦という舞台でせっかく指させていただくので、その気持ちを忘れないで、自分はとにかく一生懸命将棋のことを考えて、自分の力を出しきることが一番かなと思っています。

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(室谷由紀女流二段)

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室谷由紀女流二段 記者会見

--今日の対局を振り返っての感想をお聞かせください。
 作戦としては▲6六歩(3手目)と止めて四間飛車にしようと決めていたので予想通りの進行です。里見さんの相振り飛車も考えられましたが、本局の展開もありそうかなと思っていて、序盤は想定通りでした。

--▲5七銀型の四間飛車は最近は見られない形ですが。
 私自身、あまり角道を止める振り飛車を指すことが少ないのですが、タイトル戦に向けて研究してきた作戦ではあります。

--里見藤花には珍しい居飛車穴熊でしたが、予想通りだったでしょうか。
 穴熊はあると思いましたが、かなり(可能性が)薄いと思っていました。銀冠から組み替える穴熊は指されていますが、一直線に組む居飛車穴熊は調べた限りではあまりなかったので驚きました。でも落ち着いて指すようにとは思いました。

--▲5五角(41手目)のあたりは室谷さんもちという声がありました。どのあたりからおかしくなったと思いましたか。
 うまく行っているとは指しているときはわからなくて、ずっと難しいと思っていました。感想戦であったように▲6二角成(51手目)から急激に悪くなっていったので、大局観が悪かったです。▲7七角のほうがよかったです。

--端攻めを早めにすると里見さんも嫌だったのかなと思いましたが、そのあたりの踏み込みは。(注:感想戦では39手目▲2五桂で▲1四歩が検討された)
 悪くはないと思いましたが、途中で次の具体的な手が見えずに断念してしまいました。穴熊が完成していなくて実戦的には嫌だったでしょうし、せっかく1五まで歩を伸ばしたので、行くべきだったかもしれません。そこは調べてみないとわかりません。

--明日、ファイナルです。意気込みを。
 今日決めたいなとは思っていましたが、そう簡単には行かないということも十分わかっていましたし、切り替えて、今日のことは引きずらないで1手1手大事に指していきたいです。

(翔)

感想戦

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(感想戦は大盤前で行われた。奥は駒を片づける北村館長)

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(里見香奈倉敷藤花)

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(室谷由紀女流二段)

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(大盤前の感想戦が終わったあと、会場では勝利者当てクイズの抽選会が行われた。テーブルに置かれている盤は、応募した人全員を対象に抽選する賞品。ほかに棋士色紙、林田英男さん作の駒が提供されていた)

(翔)

終局直後

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(室谷由紀女流二段が投了した直後。観戦記を担当する北村實・大山名人記念館館長が話しかける)

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(しばらく口頭で感想戦を行っていた)

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(大盤前に移動。菅井竜也七段が大盤解説会場から駆けつけた)

(翔)

第2局は里見倉敷藤花の勝利

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第2局は90手で里見香奈倉敷藤花が勝ちました。終局時刻は14時25分。消費時間は▲室谷2時間0分、△里見1時間18分(チェスクロック使用)。対戦成績は1勝1敗のタイになり、タイトルの行方は明日実施される第3局に委ねられました。

(飛龍)

大盤解説会

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(13時半から大盤解説会が始まっている。既に立ち見が出ていて、会場内に入りきれないほどの人が集っている)

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(解説は菅井竜也七段)

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(聞き手の山口絵美菜女流1級)

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(谷川浩司九段もゲスト出演している)

(翔)

第2局は後手勝勢

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△4五香が厳しく、里見倉敷藤花の勝勢です。

(飛龍)

公開対局開始(2)

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(両対局者が入場。対局中とあって舞台上でも険しい表情だ。あいさつはなく、すぐに着席した)

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(里見香奈倉敷藤花)

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(室谷由紀女流二段)

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(記録係・井田明宏二段の読み上げに従って午前の指し手を再現する)

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(大勢の方が来場している。このあと、対局再開。撮影や私語を慎むようアナウンスがあった)

(翔)

公開対局開始(1)

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(芸文館ホール)

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(開会式)

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(伊東香織・倉敷市長)

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(谷川浩司・日本将棋連盟会長)

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(棋士が登壇している。右のおふたりは倉敷市役所将棋部のメンバーで、大盤操作を担当する)

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(大山名人記念館名誉館長の有吉道夫九段)

(翔)

昼食休憩の対局室

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(昼食休憩の対局室)

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(駒は関西駒の会の林田英男さん作。号は棋楽。書体は錦旗。王将の駒尻には「隆夫持 棋楽作」と書かれている)

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(昼食休憩の対局室)

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(昼食休憩の間に盤駒は芸文館ホールに運ばれた。午後は場所を移して公開対局だ)

(翔)

昼食休憩

図の局面で昼食休憩に入りました。

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消費時間は▲室谷1時間12分、△里見45分(持ち時間各2時間)。

昼食休憩は12時~13時。12時45分から公開対局会場が開演し、対局者入場、午前の指し手再現ののちに対局が再開します。

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(対局者に出されたお弁当)

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(翔)