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2019年10月19日 (土)

交流レセプション(4)

その後、両対局者による挨拶が行われました。まずは池永四段から。

Img_9406 「皆さま、こんばんは。日本将棋連盟棋士の池永と申します。本日は加古川青流戦の交流レセプションにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。まず、このような素晴らしい舞台を用意してくださいました主催者、関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。私は昨年の4月に棋士になったのですが、そのときのデビュー戦が、前期の加古川青流戦の開幕戦でした。そのとき注目されていたのは私ではなく、対戦相手の里見香奈さん(現女流六冠)だったのですが、今期はなんとか自分が注目される舞台に来ることができました。明日も精一杯、自分の将棋を指せたらと思います。本日はどうもありがとうございました」

 

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次に、服部三段が挨拶を行いました。

Img_9427 「こんばんは。奨励会三段の服部慎一郎です。いま、ものすごい緊張していまして、まず、このような会を用意していただいて、ありがとうございます。第1局が終わって、いまの気持ちはすごい悔しくて、自分らしくどんどん攻めていったのですが、全然急所に刺さらなくて、何もできないまま終わってしまいました。明日も今日と同じように決断よく指して、どんどん攻めて、同じスタイルでいけたらいいなと思います。どうか応援よろしくお願いします」

 

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(書き起こし:夏芽記者)

(潤)

交流レセプション(3)

その後、両対局者に花束や加古川和牛の贈呈が行われた。Img_9356 (地元、加古川将棋教室で腕を磨く中学生からの花束贈呈)

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Img_9373 (岡田加古川市長からは加古川和牛が贈呈された)

Img_9382 (ここでしばしの撮影タイムがもたれた)

(潤)

交流レセプション(2)

続いて、日本将棋連盟専務理事・脇謙二八段が挨拶を行った。

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「今期の加古川青流戦は、久しぶりに関西所属同士の決勝戦になりました。池永四段は、私の奨励会幹事時代に入会した、いわば私の教え子になりまして、実力はあるのになかなかプロになれず苦労していたのですが、無事にプロになってからは順当に勝ち進んでいるようです。一方、服部三段は私が幹事を辞めてから入ってきた非常に若い、これからを期待されている三段で、この加古川青流戦の活躍をきっかけに、秋からのリーグでは是非プロになってほしいと思います。第1局はすごく激しい戦いになりましたが、池永四段が千日手指し直しの末に先輩の貫録を示しました。ただ、三番勝負ですので明日の第2局の結果次第では、まだまだ勝負はどう転ぶか分かりません。ふたりとも、この晴れ舞台を経験することによって大きく成長してほしいですし、関西の新しい活力になってほしいと思います」

次に、両対局者と立会人、記録係が壇上に上った。

Img_9333 (両対局者と稲葉立会人、記録係の上野三段)

Img_9351 (立会人の稲葉八段)

Img_9346 (記録係の上野三段。稲葉立会人の弟弟子である)

(書き起こし:夏芽記者)

(潤)

 

交流レセプション(1)

18時30分から、加古川プラザホテルで交流レセプションが開かれました。

Img_9215 (用意されたひな壇)

Img_9236 (今期、ひな壇へと上がったのは、池永四段と服部三段だった)

Img_9257 (会は岡田康裕・加古川市長による挨拶で幕を開けた)

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「加古川市では日本将棋連盟さんのご協力を得て、さまざまな取り組みを進めてまいりました。駅南の百貨店の中の将棋プラザも、3階から7階の人が多く集まるレストランフロアにリニューアルオープンいたしまして、床面積も広がり、井上先生らの将棋教室やグッズ販売などで市民、市外の皆さまに親しんでいただいております。来年はいよいよ加古川青流戦も10期目を迎えますし、加古川市自体も来年は市政70周年という大きな節目の年を迎えます。市といたしましても関係者の皆さまに感謝の気持ちを込めて、いま一度、市のことを発信しなければいけない年でもあります。その意味でも将棋は加古川市を語るになくてはならない大事なパーツですので、また皆さまのご支援、ご協力をいただきながら一緒に取り組みを考えていきたいと思っております」

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(書き起こし:夏芽記者)

(潤)

インタビュー

感想戦の前に、両対局者に主催紙インタビューが行われました。まずは池永四段から。

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―― 千日手局はいかがでしたか

池永 やったことのない形で、仕掛けていきましたがうまくいっていないように思い、千日手も仕方がないように思いました。

―― 指し直し局はいかがでしたか

池永 途中、相手の手が戻りはじめたあたりでよくなったように思いました。

―― 優勝まであと1勝となりました

池永 いつもどおりに臨みたいと思います。

続いて服部三段にもインタビューが行われました。

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―― 千日手局はいかがでしたか

服部 55手目に▲5八金なら千日手にすると決めていました。

―― 指し直し局はいかがでしたか

服部 51手目の▲5三歩が悔やまれる一手で、△3一玉と寄られて相手の視界が開けてしまいましたね。

―― あとがなくなりましたが

服部 明日はカド番を楽しむくらいのつもりで指したいと思います。

本日はこのあと、18時30分から加古川プラザホテルで交流レセプションが行われます。その模様は後ほど掲載いたします。お楽しみに。

(潤)

終局直後

Photo_58 (千日手指し直し局を制した池永四段。棋戦初優勝まであと1勝とした)

Photo_59 (敗れた服部三段。優勝するには連勝しかなくなった)

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Photo_61 (このあと、両対局者にインタビューが行われた)

池永四段が第1局を制す

110

第9期加古川青流戦決勝三番勝負第1局(千日手指し直し局)は、110手で池永四段が勝ちました。終局時刻は15時27分。消費時間は▲服部三段56分、△池永四段1時間0分(チェスクロック使用)。第2局は明日20日(日)に、10時から同所で行われます。

(潤)

斜めに手をつなぐ銀

107 服部三段は角切りの攻めに踏みきると、銀3枚を斜めに連ねて攻め続けました。まるで手をつないで勝利を手繰り寄せにいっているようにも見えます。

服部三段の反撃

101 図は15時10分頃の局面。服部三段は2二の玉を角で射程に入れると、香頭に銀を立ってライン攻めに出ました。飛車の応援もあり、迫力十分の反撃です。

Photo_56 (千日手局開始前、駒箱を盤の下にしまう池永四段)

(潤)

池永四段が一分将棋に

84 図の△9五同香での考慮中に池永四段が持ち時間を使いきり、一分将棋に入りました。服部三段はまだ13分ほど残しています。

Photo_55 (早指しに定評のある服部三段。模様が悪いとの評判だが逆転できるかどうか)

(潤)