里見香奈倉敷藤花(女流五冠)に西山朋佳女王・女流王将が挑戦する第30期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負。里見倉敷藤花には8連覇が、西山女王・女流王将には初参加での戴冠がそれぞれ懸かっています。先月だけでもふたつの女流タイトルを奪い合った両者ですが、また新たな番勝負が始まります。

第1局は11月2日(水)に大阪市福島区「関西将棋会館」で行われます。対局開始は10時。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。番勝負開幕局のため、先後は振り駒で決定します。昼食休憩は12時から13時です。
立会人は畠山鎮八段、記録係は榊菜吟女流2級、山陽新聞観戦記の執筆は北村實さん(倉敷市にある大山名人記念館の館長)がそれぞれ務めます。
インターネット中継は棋譜・コメントを潤、ブログを虹が担当致します。
どうぞよろしくお願い致します。
【主催:倉敷市】
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/
【主催:倉敷市文化振興財団(アルスくらしき)】
http://arsk.jp/
【主催:山陽新聞社】
http://c.sanyonews.jp/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/30/kurashikitouka202211020101.html
(虹)
第1局 11月2日(水) 関西将棋会館
第2局 11月26日(土) 岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」
第3局 11月27日(日) 岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」
以上で本局の中継を終了いたします。
ご観戦くださいまして、ありがとうございました。
(琵琶)
◆西山白玲・女王の談話
――倉敷藤花への初挑戦が決まりました。
西山 すごく光栄です。
――本日の対局を振り返って、いかがですか。
西山 力戦調の出だしで、かなり意欲的に指したつもりだったんですけど、手になっているかどうか微妙なところで、かなり膠着状態が続いていて。▲6六飛(65手目)と浮いたところはかなり変化が難しいと思ったんですけど、何とか手になったかなと思いました。
――勝ちを意識したのはどの辺りでしょうか。
西山 と金が金と交換になった辺り(95手目▲6三同馬)です。
――三番勝負に向けての抱負をお願いします。
西山 始まってしまえばあっという間だと思うので、しっかり準備して臨みたいと思います。
――三番勝負の第2局からは、岡山県倉敷市での対局になります。岡山県は故・大山康晴十五世名人や菅井竜也八段など、振り飛車の名棋士が生まれてきた土地です。振り飛車党として、そういった場所で対局できるということについてはいかがですか。
西山 大山先生は偉大な先生ですし、菅井先生の将棋は子どもの頃からたくさん見て育ってきました。光栄に思います。
◆香川女流四段の談話
――本日の対局を振り返って、いかがですか。
香川 全体的に準備不足というか、力不足を感じる将棋ではあったんですけど、お昼の辺りは、何とか勝負になるような手段を探さなければいけなかったような気がします。今回、西山さんと盤を挟んで、勉強になるところが多かったので、それを今後に生かしていければと思います。
(琵琶)

113手で、西山白玲・女王が香川女流四段をくだしました。終局時刻は13時38分。消費時間は▲西山1時間22分、△香川1時間35分(チェスクロック使用)。
勝った西山白玲・女王は、本棋戦初参加で倉敷藤花挑戦を決めました。里見香奈倉敷藤花との三番勝負は、11月2日(水)に関西将棋会館で第1局が指されます。
(睡蓮)
局面は一気に図まで進みました。先手が金桂得になっています。図から▲1五歩と攻めて、西山白玲・女王が勝勢です。
(琵琶)