18時より倉敷国際ホテルで歓迎会が開催されました。食事の提供はなく、着席でワンドリンクの提供があります。一般参加者は事前申し込みで、抽選で選ばれた20人が参加しました。
(歓迎会の様子)
(主催者挨拶:伊東香織・倉敷市長)
「我が倉敷市は、大山康晴十五世名人の誕生の地、将棋のまちであり、倉敷藤花戦、全国小学生倉敷王将戦、青空将棋道場を始めとする、さまざまな将棋の文化を振興いたしております。地元・大山名人記念館将棋教室からは菅井竜也八段が、そして10月1日には大山先生以来の、倉敷市民として狩山幹生四段がプロ棋士になり、市民あげて大変喜んでいるところであります。倉敷藤花戦は、市の花である藤をその名に冠し、私どもが女流タイトル戦として、もっとも力を入れているところでございます。第2局は明日、今をときめくおふたりの対局が、火花を散らした素晴らしい対局になることを心からご祈念申し上げたいと思います」
(主催者挨拶:松田正己・山陽新聞社代表取締役社長)
「倉敷藤花戦は、大山十五世名人のご功績を称えて、顕彰する形で1993年(平成5年)に創設されました。当時の女流タイトル戦は女流名人、女流王位、女流王将と3つしかなく、この倉敷藤花で4大タイトルになったわけですが、いまや女流のタイトルは倍の8つに増えており、大変な隆盛であることは清水市代クイーン倉敷藤花、里見香奈クイーン倉敷藤花を始め、本当に皆さんのご努力の賜物であります。その8大タイトルの4つを持つ里見香奈倉敷藤花は今の女流将棋界の第一人者でいらっしゃり、挑戦者の加藤桃子清麗は、一昨日、里見倉敷藤花からタイトルを奪取された実力者でございます。倉敷は通常あれば公開対局になりますが、今回はコロナ対策で控えまして、大盤解説会は定員を減らして実施することになっております。明日は、みなさんが期待していると思いますので大熱戦をやっていただき、注目する我々に力を与えてください」
(主催者挨拶:清水市代・公益社団法人日本将棋連盟常務理事)
「今回の倉敷藤花戦三番勝負は人気、人柄、実力、すべてを兼ね備えて、なお自分に厳しく進化し続ける絶対王者の里見倉敷藤花に、小さい頃から本当に礼儀正しく、朗らかで、謙虚な加藤桃子挑戦者がどのような作戦を立てて臨むのか。加藤清麗は普段から可愛らしいのですが、盤に向かうと闘志を全面に出し、研究の深さ、深い読みで勝利を積み重ねた結果が、一昨日の初の清麗位獲得、大きな成果につながっております。このお二方の番勝負ですので、熱戦にならないはずがありません。どのような名勝負が生まれるか、明日は序盤から、初手からゆっくりご覧になってご堪能いただければと思います。よろしくお願い申し上げます」
(書き起こし=夏芽、写真=翔)