« 2021年9月 | メイン | 2022年9月 »

2021年11月

2021年11月19日 (金)

歓迎会(3)

174

(里見香奈倉敷藤花の挨拶)

「昨年は歓迎会が開催されなかったので、またここに対局者として皆さんと顔を合わせることができて、本当に幸せに感じております。明日は、今持っている力をすべて出しきれるように、盤上に集中して頑張りたいと思っております。大変な世の中ではございますが、こうして倉敷藤花戦を開催していただきまして、関係者の皆さま、ファンの皆さまに心より感謝を申し上げます」

184

(加藤桃子清麗の挨拶)

「私自身、倉敷市に参りますのは2005年の全国小学生倉敷王将戦に出場して以来で、すごく久しぶりです。そのときは倉敷チボリ公園(2008年末に閉園したテーマパーク)に遊びにいったり、大山名人記念館にお邪魔したりと、たくさん楽しませてもらいました。今回、また倉敷を歩くことができて嬉しかったですし、何より対局者として、この場にいることに喜びを感じています。倉敷藤花戦は決断力が大切な棋戦と捉えております。明日は自分を力を目いっぱい盤上に表現できたらと思っております」

212

(大山名人杯を挟んで記念撮影)

217

(今回は歓談の時間は設けられず、代わりに対局者が各テーブルを回って記念撮影を行った。テーブルごとに撮影時のみマスクを外している)

220

(礼をして退場する里見倉敷藤花と加藤清麗)

(翔)

歓迎会(2)

花束贈呈は松田正己社長と伊東香織市長から。例年は大山名人記念館の将棋教室の生徒からの贈呈でしたが、昨年4月以降、教室は休止されています。記念館関係者に話を伺うと「来年は再開できれば」とのことでした。

130

(花束贈呈)

134

(伊東香織市長から里見香奈倉敷藤花へ)

144

(松田正己社長から加藤桃子清麗へ)

167

(記念撮影)

(翔)

歓迎会(1)

18時より倉敷国際ホテルで歓迎会が開催されました。食事の提供はなく、着席でワンドリンクの提供があります。一般参加者は事前申し込みで、抽選で選ばれた20人が参加しました。

096

(歓迎会の様子)

108

(主催者挨拶:伊東香織・倉敷市長)

「我が倉敷市は、大山康晴十五世名人の誕生の地、将棋のまちであり、倉敷藤花戦、全国小学生倉敷王将戦、青空将棋道場を始めとする、さまざまな将棋の文化を振興いたしております。地元・大山名人記念館将棋教室からは菅井竜也八段が、そして10月1日には大山先生以来の、倉敷市民として狩山幹生四段がプロ棋士になり、市民あげて大変喜んでいるところであります。倉敷藤花戦は、市の花である藤をその名に冠し、私どもが女流タイトル戦として、もっとも力を入れているところでございます。第2局は明日、今をときめくおふたりの対局が、火花を散らした素晴らしい対局になることを心からご祈念申し上げたいと思います」

114

(主催者挨拶:松田正己・山陽新聞社代表取締役社長)

「倉敷藤花戦は、大山十五世名人のご功績を称えて、顕彰する形で1993年(平成5年)に創設されました。当時の女流タイトル戦は女流名人、女流王位、女流王将と3つしかなく、この倉敷藤花で4大タイトルになったわけですが、いまや女流のタイトルは倍の8つに増えており、大変な隆盛であることは清水市代クイーン倉敷藤花、里見香奈クイーン倉敷藤花を始め、本当に皆さんのご努力の賜物であります。その8大タイトルの4つを持つ里見香奈倉敷藤花は今の女流将棋界の第一人者でいらっしゃり、挑戦者の加藤桃子清麗は、一昨日、里見倉敷藤花からタイトルを奪取された実力者でございます。倉敷は通常あれば公開対局になりますが、今回はコロナ対策で控えまして、大盤解説会は定員を減らして実施することになっております。明日は、みなさんが期待していると思いますので大熱戦をやっていただき、注目する我々に力を与えてください」

124

(主催者挨拶:清水市代・公益社団法人日本将棋連盟常務理事)

「今回の倉敷藤花戦三番勝負は人気、人柄、実力、すべてを兼ね備えて、なお自分に厳しく進化し続ける絶対王者の里見倉敷藤花に、小さい頃から本当に礼儀正しく、朗らかで、謙虚な加藤桃子挑戦者がどのような作戦を立てて臨むのか。加藤清麗は普段から可愛らしいのですが、盤に向かうと闘志を全面に出し、研究の深さ、深い読みで勝利を積み重ねた結果が、一昨日の初の清麗位獲得、大きな成果につながっております。このお二方の番勝負ですので、熱戦にならないはずがありません。どのような名勝負が生まれるか、明日は序盤から、初手からゆっくりご覧になってご堪能いただければと思います。よろしくお願い申し上げます」

(書き起こし=夏芽、写真=翔)

大盤解説会・動画中継情報

20日に行われる第2局の大盤解説会の参加は事前申し込み制で、既に締め切られています。

第2局で加藤桃子清麗が勝って1勝1敗になった場合は翌21日に第3局が指され、大盤解説会も開催されます。第3局の大盤解説会が行われる場合は当日受付です。

【第2局大盤解説会】(当日受付はありません
2021年11月20日(土)12時45分~ 「倉敷市芸文館ホール」

【第3局大盤解説会】(1勝1敗になった場合のみ開催。当日受付
2021年11月21日(日)12時45分~ 「倉敷市芸文館ホール」

解説は菅井竜也八段、聞き手は長谷川優貴女流二段です。

★動画配信のお知らせ★

第2局・第3局の模様は下記の動画配信をご覧いただけます。

第29期大山名人杯倉敷藤花戦映像中継(YouTube倉敷市動画チャンネル)

(翔)

検分

16時過ぎから、対局室の検分が行われました。

015

(対局室は例年と同じ、芸文館4階「藤花荘」。昨年に引き続いて今年も公開対局は中止)

018

(里見香奈倉敷藤花)

012

(加藤桃子清麗)

023

(里見倉敷藤花)

028

(加藤清麗)

042

(関係者の説明を聞く両対局者)

空調や日差しなどの確認が行われ、検分は10分ほどで終わりました。

このあと18時から倉敷国際ホテルで歓迎会が行われます。
(歓迎会は事前申し込み制で、参加申し込みは既に締め切られています)

(翔)

第29期大山名人杯倉敷藤花戦第2局

皆さんこんにちは。里見香奈倉敷藤花に加藤桃子清麗が挑戦する第29期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第2局は、2021年11月20日(土)10時から岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます。

今月1日に行われた第1局は里見倉敷藤花が勝っています。
第2局の先手は里見倉敷藤花です。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。昼食休憩は12時~13時です。

立会人は清水市代女流七段、記録係は村田智穂女流二段、大盤解説は菅井竜也八段、聞き手は長谷川優貴女流二段が務めます。

本局の中継は棋譜・コメントを夏芽が、ブログを翔が担当いたします。よろしくお願いいたします。

007

(歓迎会会場の倉敷国際ホテルでは、クリスマスの飾り付けがあった)

倉敷市:第29期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負インターネット中継

倉敷市文化振興財団(アルスくらしき):第29期大山名人杯倉敷藤花戦

山陽新聞デジタル:倉敷藤花戦

(翔)

2021年11月 1日 (月)

感想戦

Img_4970(鮮やかな踏み込みで先勝した里見香奈倉敷藤花)
Img_4993(加藤桃子女流三段は悔しい敗戦)
Img_4987
Img_4980

Img_4984

Img_4996(里見倉敷藤花は棋戦7連覇まであと1勝と迫った)
Img_4998(感想戦終了の一礼)

以上で本局の中継ブログの更新は終了いたします。11月20日(土)、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われる第2局をお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。

(武蔵)

終局直後

Img_4965(終局直後、インタビューの模様)

Img_4963(先勝で防衛にあと1勝と迫った里見香奈倉敷藤花)

□里見倉敷藤花のインタビュー

--今日の対局を振り返って。

里見 早い段階で動かれて、純粋に駒得ではあるんですけど、対局中は難しいかと思っていました。

--勝因について。
里見 手堅く指すことができました。自分の棋風にそって指すことができたかと思います。

--第2局に向けての抱負について。
里見 倉敷の対局はとても楽しみな会場ですし、次は先後も決まっていますので、準備をしっかりとして倉敷にうかがえたらと思っています。
Img_4968(敗れた加藤桃子女流三段は第2局からの巻き返しを狙う)

■加藤女流三段インタビュー

--今日の対局を振り返って。
加藤 仕掛けていきましたが、あまり正解を指せなかったと思っていました。そのあとも崩れないようにと思っていたのですが、最後は見落としがあってあっけなく終わってしまいました。

--見落としというのはどのあたりの局面でしたか。
加藤 ▲7七同桂(93手目)が危なかったんだと。△9七角(96手目)の筋をうっかりしていました。

--第2局に向けての抱負について。
加藤 気持ちを切り替えて戦えたらと思います。

(武蔵)

里見倉敷藤花が先勝、タイトル防衛まであと1勝に

Kurashikitouka202111010101_98

三番勝負第1局は98手で里見倉敷藤花の勝ちとなりました。終局時刻は14時24分。消費時間は▲加藤2時間0分、△里見1時間22分(チェスクロック使用)。三番勝負は里見倉敷藤花が先勝し、タイトル防衛まであと1勝としました。第2局は11月20日(土)に倉敷市芸文館(岡山県倉敷市)で行われます。

(飛龍)

鮮烈な角捨て

2021110196角打ちの強手が飛び出し、里見倉敷藤花が一気に決着をつけに出ました。▲9七同玉に△8九角成が、△9六香の詰めろを見た銀取りで、先手の受けが難しいです。

Img_4942(強打を放ち、勝負を決めにいく里見倉敷藤花)

(武蔵)

カテゴリ