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2016年11月18日 (金)

歓迎会(1)

18時から倉敷市のホテル「倉敷アイビースクエア」で歓迎会(前夜祭)が行われました。これまで関係者と招待のお客様だけが参加してきましたが、今回初めて、参加者の公募が行われました。募集は20人で、抽選で当選した方が参加しました。

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(倉敷アイビースクエア「オパールの間」で行われた歓迎会)

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(伊東香織・倉敷市長。今年も倉敷特産のデニム地が使われたスーツで登壇)

【伊東市長あいさつ】
「皆さん、こんばんは。ご紹介いただきました、当地倉敷市長の伊東香織でございます。本日は第24期大山名人杯倉敷藤花戦歓迎会に多くの皆様にお越しを賜りまして、心より歓迎を申し上げます。まず里見香奈倉敷藤花、そして室谷由紀女流二段、ようこそ、倉敷へお越しいただきました。心より歓迎申し上げます。ありがとうございます。
 そして谷川浩司・日本将棋連盟会長をはじめ、多くの棋士の皆様方、ご来賓の皆様方に心より歓迎を申し上げる次第でございます。ご存知のように私どもの倉敷市は、大山康晴十五世名人の出身地ということで、将棋のまち、将棋の普及に非常に力を入れております。特に大山康晴(十五世)名人が、女流戦の振興に非常に力を入れてなさったということで、平成5(1993)年からこの棋戦を始めまして、いまや第24期を迎えることになったわけでございます。昨年には将棋界最大のイベント、『将棋の日in倉敷』をこの倉敷で開催していただきまして、谷川会長、そして本日の両対局者の方をはじめ、多くの棋士の皆さんにお越しを賜りまして、倉敷の将棋のまちということを全国にPRすることができたのではないかと思っております。
 さて、明日からの第2局でございます。里見香奈倉敷藤花は倉敷藤花通算6期でクイーン倉敷藤花で、まさに私どもにおなじみ。地元で『お帰りなさい』と皆思っているところです。ぜひ、頑張っていただきたいと思っております。また、室谷由紀女流二段はとても快進撃を続けていらっしゃいまして、マイナビ女子オープンに続きましての倉敷藤花戦での挑戦。本当に実力を発揮され、頑張ってくださいますことを心よりご祈念申し上げております。いままさに注目のお二人の素晴らしい戦いが、明日から繰り広げられますことを心よりご祈念申し上げております。
 そして最後に、一言だけ申し上げたいと思います。実は11月3日、毎年1回、倉敷市の最高の章であります、倉敷市文化章の贈呈式がございました。本年度は大山名人記念館、北村實館長がご受章をされました。ここでご紹介しないで、どこでご紹介しましょう? まことにおめでとうございます。倉敷では将棋のまちということで、将棋が文化であるということを市民、全国に知っていただけるという、本当によい機会になったと思っております。これからも地元といたしまして、将棋の発展に力を入れてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。お二人の素晴らしい戦いを祈念いたしまして、ご挨拶といたします。どうもありがとうございました」

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(松田正己・山陽新聞社代表取締役社長)

【松田社長あいさつ】
「皆さん、こんばんは。ご紹介いただきました、山陽新聞社の松田でございます。倉敷藤花戦の歓迎会の皆さん、主催者のひとりとしてご挨拶申し上げます。この倉敷藤花戦でございますが、先ほども市長からご挨拶の中にありましたように、平成4(1992)年に亡くなられた、倉敷市出身で戦後の将棋界をリードしてこられた大山康晴十五世名人の顕彰をするため、平成5年(1993)に創設されております。今回が24期でございまして、これまでも数々の名勝負が繰り広げられてきたところであります。今回は里見香奈倉敷藤花、室谷由紀女流二段の対局になっております。
 ご案内のように里見倉敷藤花は女流名人、女流王将、女流王位と併せて四冠をお持ちで、女流王座もあと1勝で獲得とお聞きしております。また倉敷藤花のほか、女流名人や女流王将もクイーンの称号をお持ちになっているそうです。女流棋士界の第一人者といいますか、大変な実力者でいらっしゃいます。
 一方の室谷女流二段は、タイトル戦は今年初めてマイナビ女子オープンで女王に挑戦され、いま本当に新進気鋭の、いちばん勢いのある若手のホープでいらっしゃいます。今回がタイトル戦では2度目の挑戦ということです。私どもの山陽新聞で検索いたしますと、室谷さんもけっこう倉敷にもおいででございまして、先ほどお聞きしますと、もう4回来られていると。倉敷市美観地区でやっている青空将棋道場にも講師として来られて、もう4回来られているんですよね? (室谷女流二段「もっと来ています」)もっとですか、失礼しました。しかも今年の2月、里見藤花が防衛された女流名人戦(第4局)が岡山県真庭市、湯原温泉でありました。そのときに湯原地区の旅館業の人たちがその地域を盛り上げようと、初めて『湯原あったまるオープン戦』を開催したところ、室谷女流二段が優勝され、第1回のチャンピオンに輝いているということで、岡山にも大変なじみの深い室谷女流二段でございます。
 この8日に東京での第1局が行われ、室谷女流二段が勢いのまま先勝されてございます。明日はそのまま黙っている里見藤花ではございません。明日は地元だけでなく、全国の将棋ファンが注目している一戦になろうかと思いますので、お二人とも存分にお力を出して、ぜひ名勝負をしていただければと思います。
最後になりますが、倉敷藤花戦の開催に当たりまして、主催を共にしていただいております日本将棋連盟様、倉敷市様、倉敷市文化振興財団様をはじめ、開催にご尽力いただいております関係者の皆様に心より感謝を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。本日はまことにありがとうございます」

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(谷川浩司・公益社団法人日本将棋連盟会長)

【谷川会長あいさつ】
「皆様、こんばんは。第24期大山名人杯倉敷藤花戦の歓迎会に大勢の皆様方にお越しいただき、本当にありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。まずはじめに、この棋戦を24年にわたりまして主催していただいております、倉敷市様、倉敷市文化振興財団様、山陽新聞者様をはじめ、タイトル戦開催に当たりましてご尽力いただきました皆様方に、改めまして厚く御礼を申し上げます。
 私も11月初めに行われました東京での第1局、前夜祭と対局の朝に立ち合わせていただきました。対局もネット中継で逐次見ておりまして、大熱戦の末、室谷さんの勝ちとなりました。対局者おふたりがここにおられる前で、『第1局、室谷さんが勝って非常に盛り上がることになった』と言ってはいけないのかもしれません。ただ里見さんは四冠を持って五冠も目指しているという、女流棋界の第一人者であります。室谷さんはタイトル挑戦2回目です。第2局以降、お互いが非常にプレッシャーのかかる勝負です。里見さんはカド番になっておりますし、また室谷さんは初タイトルを懸けてというプレッシャーがあります。でも対局者が大変ななか、こういう勝負をすることでお二人も成長されると思いますし、またファンの皆様方も非常に注目してご覧をいただけるのではないかと思っております。大山(十五世)名人を顕彰する形でスタートしたこの棋戦ですが、里見さんも室谷さんも(大山十五世名人と同じ)振り飛車党ですので、大山先生もさぞかし喜んでおられるのではないかなとも感じております。私は今回は最後の表彰式まで立ち合わせていただきます。解説会のほうも少し出番があればと思っておりますので、ぜひ明日も大勢の方にお越しいただいて、この倉敷藤花戦を盛り上げていただければと思っております。皆様方にはお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

(翔)

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