西山朋佳白玲(女流三冠)に福間香奈女流五冠が挑戦するヒューリック杯第4期白玲戦七番勝負は、白玲の先勝で第2局を迎えました。本局は鹿児島県指宿市「指宿白水館」 で指されます。対局は9月14日(土)9時開始。先手は西山白玲。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)で、使いきると1手60秒未満の着手です。立会人は深浦康市九段、記録係は伊藤明日香女流初段、現地大盤解説会解説は大石直嗣七段、聞き手は野原未蘭女流初段が、それぞれ務めます。
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感想戦の前に両対局者は大盤解説会を訪れ、ファンの前で感想を述べました。
(西山白玲)
「皆さま、長時間ご観戦いただきましてありがとうございました。 本局は、二転三転の将棋だったかなと思うんですけれど、最後は幸運な面もあったのかなと思います。ここからもまだまだ長いので、しっかり準備して一局一局、大事に指せていければいいなと思いますので、ご注目いただけますと幸いです。本日はありがとうございました」
(福間女流五冠)
「長時間ご観戦いただきまして、本当にありがとうございます。本局は序盤から難しい将棋だったんですけれども、最後の方はちょっと時間がない中でミスが続いてしまったかなというふうに思います。2局目以降も気持ちを切り替えて頑張ってまいりたいと思います。本日はありがとうございました」
【西山白玲のインタビュー】
――序盤戦、少し時間を使いながらゆっくり進められているようにも見えたんですが、序盤のペースに関しては何か意識されるところはありましたか。
「そうですね。やっぱり普段の対抗形と比べると2筋の歩を突き出されていないということなので、その違いがどこで現れるかっていうのをできるだけ考えながら指していました」
-その後、△4五歩と自分から開戦される形でしたけれども、この開戦した辺りはどのように見ておられましたか。
「ちょっと▲6五歩の切り返しをずっと読んでしまっていたので、本譜はかなり予定変更でした」
――控室では後手のほうが形勢が少しいいのではないかという評判の中盤戦だったんですが、その辺りはご自身ではどう感じておられましたか。
「桂損と竜という交換で。ただ先手玉が堅いので、と金が間に合うかといったところだったんですけれど、本譜は想像以上に端と5筋の攻めが速くて結構、速度計算だったり、2筋の応酬で誤ったのかなと思っていました」
――今日は椅子とテーブルでの対局ということになりました。これで戦ってみて、どのような感想がありますか。
「そうですね。本当にたくさんご配慮いただきまして。普段通りに指せているかなと思います」
【福間女流五冠のインタビュー】
――▲6六歩と突いて、△4五歩と仕掛けられたあたりはどのように見てもらいましたか。
「本譜でどうなのかなと思っていました」
――進んで△4六桂と打たれたところで30分近く考えられたですが、あの辺りはどのように形勢を見ておられましたか。
「(桂打ちは)あんまり考えていなくて、▲4七金だったりを比較しながら考えてました」
――その後はかなり大激戦となったんですけど、この一局を振り返ってのご感想はいかがでしょうか。
「うーん、指しやすい局面もあったかなと思うんですけど、しっかり読み切らきれないまま指してしまったのが反省点ではあります」
――最後に椅子とテーブルでの対局について感想をお願いします。
「すごくいい環境を整えていただいて、集中して指すことができました」
152手まで、西山白玲が福間女流五冠を下しました。終局時刻は18時32分。消費時間は、▲福間4時間0分、△西山4時間0分。七番勝負は西山白玲が先勝。第2局は9月14日(土)、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。
図は馬取りを手抜き、1一の馬を竜取りに引いたところ。即座に羽生九段が「△7七香と打ったらどうするんですか?」と指摘しました。秒読みに突入した西山白玲、△7七香と迫っています。▲同馬は竜取りが外れ、▲7七同桂は△8九銀です。実戦は△8九銀まで進み「面白い終盤になりました」と野月八段。期待にたがわず、大激戦です。
最終盤に突入しました。図は3四の飛車が成ったところです。△3七飛成としたのが嫌みをつける勝負手で、検討陣から「気持ち悪い」(勝又七段)、「いやいや、そうか。そのほうがいいですね」(羽生九段)の声が漏れました。後手は△8六桂▲8八玉△9七銀の筋を狙っています。▲同香△9八飛、▲同桂は△8九飛▲同玉△8七竜です。
図の局面で、残り時間はともに3分。福間女流五冠は持ち時間を使いきって、▲4七金打と受けました。先手勝ちかは、まだはっきりしていません。