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2023年9月

2023年9月 8日 (金)

開会式(3)

里見香奈白玲

■里見香奈白玲の決意表明

「今日、飛行機で鹿児島空港に降り立ってすぐ、温かく歓迎いただきました。こちらにバスで向かう道中も、学生の皆様や職員の皆様に旗を振って温かくお出迎えしていただきました。また、今年も白玲戦のタイトル戦が戦えることを大変幸せに思っております。明日は自分の力を精一杯出しきれるように、全力で頑張りたいと思っております」

西山朋佳女流三冠

■西山朋佳女流三冠の決意表明

「ヒューリック株式会社様に立ち上げていただきました、この白玲戦という舞台、みたび指宿白水館様で対局させていただくことを光栄に思います。明日は第2局ですが、また変わらず、自分の持ち味をしっかり出せるように頑張ってまいりたいと思います」

打越明司指宿市長
(記念品の贈呈。指宿市からは「薩摩つげ櫛」が)

宮崎剛事務局長
(鹿児島県観光連盟からは「クスノキのアロマオイル」)

竹ノ内淳郎副市長
(南さつま市からはフルーツトマト「薩摩甘照」のジュースセットと、伝統工芸品のガラガラ船)

塗木弘幸南九州市長
(南九州市からは知覧茶、知覧茶の焼酎、サツマイモのバタージャム)

秋嶺健副会長
(日置市観光協会からは梅と柚子を使ったお酒のセットが贈られた)

開会式
(両対局者は最後に深く一礼し、拍手の中、会場をあとにした)

(書き起こし:飛龍/写真:夏芽)

開会式(2)

西浦三郎

【主催者挨拶】西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長 

「第1期は西山さんが初代の白玲になり、第2期はふたりで第7局まで指し、里見さんがタイトルを獲られました。今期のA級では西山さんが最終局を待たずに挑戦者になるという、ダントツの強さを示されております。第1局は東京のお台場であったわけですが、第2局がこちらで、来週は金沢、そのあと奈良、京都、札幌、浅草と転戦していくハードなスケジュールです。おふたりには健康に留意して、いい棋譜を残していただければと思います」

開会式

斎田晴子

【主催者挨拶】斎田晴子・公益社団法人日本将棋連盟理事

「私事になりますが、鹿児島県にお伺いさせていただきますので今回が初めてで、とても楽しみにしてまいりました。指宿白水館さまにはとても素晴らしいお部屋をご用意していただき、窓から見える景色も素晴らしく、大変感動いたしました。明日からもよろしくお願いいたします」

打越明司

【来賓挨拶】打越明司・鹿児島県指宿市市長

「今年は、全国高校総合文化祭が鹿児島で行われました。その中で将棋の日本一を決める団体戦、個人戦がありまして、女子個人の決勝戦に残ったおふたりは、対局のあとのインタビューで『女流棋士になりたい』とおっしゃっていたのが印象的でした。明日は最高の戦いを繰り広げてくれることを楽しみにしております」

花束贈呈
(対局者へ歓迎の花束贈呈)

花束贈呈
(プレゼンターは福元ひかるさんと中山綾音さん)

開会式(1)

白水館のすぐ近くにある薩摩伝承館では、18時30分から白玲戦第2局の開会式が行われました。

薩摩伝承館
(開会式が行われた薩摩伝承館)

開会式

開会式
(両対局者は、地元の伝統工芸品である大島紬の着物で登壇した)

里見白玲

西山女流三冠

揮毫

検分後、両対局者は控室で色紙への揮毫を行いました。

西山女流三冠
(里見白玲が先にインタビューを受けている間、西山女流三冠は控室へ)

西山女流三冠

霽月
(「霽月」はセイゲツと読み、雨上がりの月を意味する)

里見白玲

心身一如
(里見白玲は「心身一如」と揮毫)

揮毫

検分

関係者一行は16時過ぎに白水館に到着し、検分は予定の17時よりも少し早く始まりました。

検分

里見香奈白玲
(里見香奈白玲)

西山朋佳女流三冠
(西山朋佳女流三冠)

立会席
(左から和田あき女流二段、日本将棋連盟理事の斎田晴子女流五段、佐藤康光九段、村山慈明八段)

里見白玲

西山女流三冠

検分
(特に問題点は指摘されず、検分はわずか数分で終了した)

第2局は鹿児島県「指宿白水館」

里見香奈白玲(女流五冠)に西山朋佳女流三冠が挑戦中のヒューリック杯第3期白玲戦七番勝負は、里見白玲が先勝し、防衛に向けて幸先よいスタートを切りました。

続く第2局は9月9日(土)、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。本局の立会人は佐藤康光九段、記録係は和田あき女流二段。現地大盤解説会の解説は村山慈明八段、聞き手は山根ことみ女流二段が務めます。

対局は9時に始まり、12時から13時までが昼食休憩。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)で、使いきると1手60秒未満の秒読みになります。なお、先後は第1局と入れ替わり、里見白玲の先手です。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202309090101.html

指宿白水館

【主催】ヒューリック株式会社
https://www.hulic.co.jp/

インターネット中継は、棋譜コメント入力を飛龍、ブログ更新は夏芽が担当いたします。よろしくお願いします。

2023年9月 2日 (土)

感想戦

Dsc_2882(感想戦の様子)

Dsc_2945(勝った里見白玲)

Dsc_3001(敗れた西山女流三冠)

Dsc_3024_2(立会人の藤井猛九段、記録係の和田はな女流1級が見守る)

Dsc_3038(西浦会長も感想戦を見守る)

Dsc_3057(手厚い受けで相手の攻めを受け止めた里見白玲)

Dsc_3066(左桂を活用する構想がうまくいかなかった西山女流三冠)

以上で本局の中継を終了します。ご観戦ありがとうございました。第2局もお楽しみに。

終局直後のコメント

Dsc_2955

【勝った里見白玲】
――西山女流三冠から変化した序盤戦だったと思いますが、一局を振り返っていかがでしたか。
「居玉での戦いになったので、強気にいきすぎていたかなと。中央が手厚くなってから少し指しやすいのかなと思っていました」
――具体的にはどのあたりでしょうか。
「△5二金(56手目)と上がって相手からの攻めがなければと思っていました」
――七番勝負は先勝で幕を開けました。次局に向けての抱負をお願いします。
「次は先後が決まっているので、しっかり準備して臨めたらと思います」

Dsc_2972

【敗れた西山女流三冠】
――西山女流三冠のほうから変化した序盤でしたが、振り返っていかがでしたか。
「▲7七桂(51手目)と跳ねていく構想があまりよくなかったのかなと思っていて。もう少し直接的にいってどうかといった感じだったのかなと思います」
――具体的に苦しくなったのはどのあたりでしたか。
「△5二金(56手目)の受けを見て、攻めが止まってしまったかなと思いました」
――黒星スタートになりましたが、次局に向けての抱負をお願いします。
「すぐに第2局があるので調子を整えて臨めたらと思います」

両対局者が大盤解説会場に

Dsc_2806(終局後に大盤解説会場に移動する両対局者)

Dsc_2825(勝った里見白玲)

Dsc_2839(敗れた西山女流三冠)

里見白玲が先勝

20230902この局面で西山女流三冠が投了しました。終局時刻は18時4分。消費時間は▲西山4時間0分、△里見3時間50分。第2局は9月9日に鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。