対局場周辺 対局場周辺では、温泉街ならではの施設が見られます。 (片山津温泉配湯所。近隣すべての温泉所に湯を届ける) 対局も、いよいよ佳境を迎えています。18時30分を回って、斎藤八段は残り時間が10分を切りました。
叡王、踏み込む 18時を回って、伊藤叡王が角切りの強襲で踏み込みました。先手が角と金のいずれで応じても、△4五桂が両取りになります。実戦は上図以下、▲3七同角△4五桂▲2六角△5七桂成と進みました。以下▲同金に△4五桂が厳しく攻めが続きます。伊藤叡王は前期も第2局を制して、タイトル奪取に向けてはずみをつけました。本局も流れを変える白星を飾れるでしょうか。
柴山潟 柴山潟(しばやまがた)は、石川県加賀市に位置する潟湖。砂州やさしなどの地形によって、海の一部が外海から隔てられてできた浅い湖で、片山津温泉のシンボルとして知られます。周囲は約7km、面積は約2平方キロメートル、最大水深は約5メートルです。歴史的には、15世紀の文献にも「芝山湖」として登場し、戦後の本格的な干拓によって湖の面積は大きく縮小しました。湖の中央には高さ70mの大噴水が設置されていますが、昨年1月の能登半島地震の影響で現在は停止されています。 (浮御堂は片山津温泉の発展にまつわる伝説「竜神と娘」にちなみ、弁財天と竜神をまつる) (近くには加賀片山津温泉総湯もある)
アパリゾート佳水郷(2) 館内には叡王戦対局記念の「将棋モニュメント」や、将棋駒をあしらった庭園、展示コーナーなどが設置され、将棋文化の発信に積極的です。また、昨年11月には「アパジュニアカップこども将棋大会」が初開催されました。本局の大盤解説会聞き手を務める佐々木女流初段は、その審判棋士として同地を訪れています。(客室には将棋駒の名がつく部屋も) (石造将棋駒と将棋盤は館内にも)
挑戦者、残り1時間を切る 40分超えの長考で飛車先を押さえ、斎藤八段は残り時間が1時間を切りました。久保九段は「▲7七桂と△5四桂のやり取りは、やや後手が得に見えます。本来は7三で働く桂ですから」と、後手持ちの見解を示しました。
大盤解説会 14時から現地では大盤解説会が始まりました。高見七段と佐々木女流初段が、本局を丁寧に解説します。序盤では高見七段が相掛かりの序盤のポイントを説明し、高見七段と交代した久保九段は、新しい関西将棋会館の様子について話していました。対局以外の部分も楽しめる解説会です。(大勢のお客様が集まった)(解説役の高見七段)(聞き手の佐々木女流初段)
アパリゾート佳水郷(1) アパリゾートホテル佳水郷(加賀片山津温泉 佳水郷)は、石川県加賀市片山津温泉に位置する高級温泉旅館。地元の老舗旅館「佳水郷」として、片山津温泉随一の高級旅館ブランドを築いてきたことに始まります。同地での叡王戦開催は、前期に続いて2期連続となります。 (大きな猪口と徳利が目を引くエントランス)(将棋展示コーナーでは叡王戦の歴史を読める)
午後のおやつ 15時、午後のおやつが運ばれました。伊藤叡王はミルキークリームロールとアイスストレートティー、斎藤八段はホームパイ(アーモンドクッキー)ミルフィーユとアイスレモンティーです。 (不二家といえばおなじみ、「ミルキー」の包み紙にくるまれる) (ぎっしりとミルクが詰まっている)
厚みを築く桂打ち 図の▲7七桂は50分に迫る長考で指されました。久保九段は「難しい手です」とうなり、▲4五歩△5三銀▲5五歩として、さらに▲6五歩まで打って位を確保する順を示しました。しかし、桂打ちに代えて▲4五歩には△5四桂の反撃が考えられます。いずれにせよ、まずは飛車を追い返し、五段目に利かして厚みを築く狙いがありそうです。(久保九段はスーツから和服に着替え直した)