
第9期叡王戦五番勝負第3局▲藤井聡太叡王-△伊藤匠七段戦は、146手で伊藤七段が勝ちました。終局時刻は18時43分。消費時間は▲藤井4時間0分、△伊藤4時間0分(チェスクロック使用)。
この結果、五番勝負は伊藤七段の2勝1敗。初のタイトル獲得まであと1勝となりました。

第9期叡王戦五番勝負第3局▲藤井聡太叡王-△伊藤匠七段戦は、146手で伊藤七段が勝ちました。終局時刻は18時43分。消費時間は▲藤井4時間0分、△伊藤4時間0分(チェスクロック使用)。
この結果、五番勝負は伊藤七段の2勝1敗。初のタイトル獲得まであと1勝となりました。

図の△3六銀成が鮮やかな決め手と言われています。以下▲同玉△3五銀▲3七玉△2五桂▲3八玉に△2一馬で先手玉は受けがありません。
控室では△3六銀成が伝えられると「匠、かっこいい」「いいものを見た」と賛辞が送られています。

後手が△2七銀と打った局面。▲3七玉に△3五歩が攻防手で、後手が勝っていると見られています。伊藤七段が抜け出したようです。

111手目の▲4三桂から王手を続けていた藤井聡太叡王、後手玉が2四まで逃げたのを見て▲6六飛成と受けに回りました。竜と馬が利いていますが、△6七歩がうるさい攻めのようです。ただ先手玉もすぐ寄るわけではなく、大激戦になってきました。

18時15分頃の局面。▲6八同玉△6六歩▲同飛成△同馬は後手が勝ちそうです。控室では△6六歩に▲4三桂△同金寄▲2三桂が検討されています。正確に指せば後手玉は詰まないと思われていますが、かなり王手が続きそうです。7六馬が動くと先手玉の受けが生じる可能性も出てきます。
「出題者、藤井聡太。大変だよこれは」(勝又七段)

上図で△7八とと取りたくなりますが、それは▲同玉△7六馬に▲6七銀で受けきれると言われていました。
一分将棋まで考えた伊藤七段は、△7六馬。これは▲6七銀と打てないようにした攻め方。控室の検討陣から思わずどよめきが起こりました。
少しして、島九段と勝又七段が「これはすごいものを見た」とため息をついています。


(15時半頃の大盤解説会。中電ホールで行われている)
(島朗九段と野原未蘭女流初段が解説していた)
(控室も訪れた、元中日ドラゴンズの平田良介さんがゲスト出演。場内がどよめく。対戦アプリ「将棋ウォーズ」で初段で指していると話していた)
(休憩していた佐々木勇気八段がひょっこり登場。「せっかくなので聞き手をしていただきましょう」)
佐々木勇八段「現在の局面、どちらを持ちたいですか」
平田さん「先手です」
佐々木勇八段「それはなぜですか」
平田さん「攻めているからです」
佐々木勇八段「では、次は何を指しますか」
(長考し、4四に歩を置く平田さん)
平田さん「いま打たないと、△4四桂と角道を止められるのが気になります」

平田さんの予想が的中し、拍手が起きていました。