
3三にいた金を3二に引いて図の局面。検討では△7四飛が本命であり、△3二金は「△7四飛以外に指すとすれば」というニュアンスで語られていていました。また、図では▲3五歩が予想されていたのですが、斎藤八段は▲8七金を選択。▲3五歩でも△7四飛と思われていたので、あえて金で飛車を追うのは意外な手です。「△3二金と▲8七金の交換は、後手が得をしたのではないか」との声もありました。自然な進行から少しずつそれて、ねじり合っている印象です。図の△3二金以下、進行の一例は△7四飛▲7六歩△8四飛▲8六歩△8五歩で難解です。
