2025年10月12日 (日)

先手が好調に攻める

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図は▲4四銀と打った手に対して△3四金と銀に当てて受けた局面です。藤原直哉七段は「ここまで先手の攻めが好調ですね。ただ△3四金は、局面をさっぱりさせようという受けです」と話します。

▲5三桂成は△4四金▲4二成桂△同玉で、先手の拠点の駒が盤上から消えます。

本譜は▲4三歩と打っていきました。検討でも有力視されていた手です。しばらくは吉池四段の攻め、柵木四段の受けという展開が続きそうです。

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(記念撮影の前、立ち位置を確認する柵木幹太四段と吉池隆真四段)

(翔)

加古川駅周辺

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(JR加古川駅にある棋士のまち加古川のパネル。井上慶太九段の写真の横に「祝800勝達成」と書かれている)

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(「棋士のまち加古川」ののぼり)

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(駅前には神吉宏充七段作の双玉詰将棋が飾られている)

(翔)

激しい戦いに

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図は後手が△7五歩と突いた局面。立会人の藤原直哉七段は「後手は6筋の歩を手持ちにできたのは大きいですね。この△7五歩に▲同歩は△6四銀▲7六金△7二飛と進むと、先手は嫌ですね」と話します。

吉池四段は△7五歩以下、▲4五歩△同歩▲3五歩と進めました。

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引いた角を使おうとしています。藤原七段は「先手は▲5六銀~▲4六角の形を作るイメージでいたと思いますので、本譜は予定していた形とは違う気がします。じっくりした将棋になるのかと思っていましたけど、一気に激しくなりましたね。中盤戦です」と見解を示しました。


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(検討する藤原直哉七段。糸谷哲郎八段は車で大盤解説会場へ向かった)

(翔)

住職コレクション

鶴林寺住職の吉田実盛さんは、加古川青流戦決勝三番勝負で書いてもらうなどして手に入れた棋士の色紙を多数所有しています。今回はその一部を見せていただきました。

こちらは11月22日(土)の「第51回将棋の日in棋士のまち加古川」のイベント「プロ棋士と巡る鶴林寺&かつめしツアー」でも披露されるとのことです。

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(ずらりと並んだ色紙。加古川青流戦の立会人、記録係の色紙のほか、中原誠十六世名人や米長邦雄永世棋聖などもある)

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(先ほど書かれた、立会人の藤原直哉七段と日本将棋連盟常務理事の糸谷哲郎八段の色紙。こちらも住職へプレゼントされた)

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(吉池四段の向こう側で対局を見守るのが吉田さん)

(翔)

左美濃 対 雁木の戦い

後手番の柵木四段が雁木に組むと、先手の吉池四段は左美濃を選びました。

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上図で吉池四段が考えています。先手は▲5八飛~▲5五歩~▲5六銀が理想形です。

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(開始前の対局室)

(翔)

対局開始(4)

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(対局開始)

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(5手目▲7七角を指す吉池隆真四段)

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(8手目△3二金を指す柵木幹太四段)

(翔)

対局開始(3)

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(柵木幹太四段)

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(吉池隆真四段)

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(岡田康裕市長による振り駒。岡本詢也三段が歩を5枚を渡す)

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(振り駒をする岡田市長)

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(と金が3枚出て、吉池四段が先手になった)

(翔)

対局開始(2)

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(柵木幹太四段が先に対局室に入る)

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(吉池隆真四段も対局室に向かう)

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(緊張感のある顔つき)

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(礼をして、駒を並べ始める)

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(駒袋から駒を出す柵木四段)

(翔)

対局開始(1)

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(13時半頃、対局室で駒を磨く岡本詢也三段)

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(1枚ずつ磨いていく)

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(盤も拭き上げる)

(翔)

吉池四段の先手で対局開始

振り駒はと金が3枚出て、吉池隆真四段が先手になりました。14時に対局が始まっています。

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(吉池隆真四段が初手▲2六歩を指す)

(翔)