柵木幹太四段と吉池隆真四段による第15期加古川青流戦決勝三番勝負(主催:加古川市・加古川市ウェルネス協会・日本将棋連盟、共催:神戸新聞社・BAN-BANネットワークス)は、昨日行われた第1局を吉池四段が制しました。本日2025年10月13日(月・祝)は第2局が行われます。先手は柵木四段です。
対局場は兵庫県加古川市「刀田山 鶴林寺」。対局開始は10時。立会人は藤原直哉七段、記録係は岡本詢也三段(井上慶太九段門下)がそれぞれ務めます。持ち時間は各1時間(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満)。
第2局で吉池四段が勝てば吉池四段の優勝、柵木四段が勝てば14時から第3局が同所で指されます。
本日もよろしくお願いいたします。
【決着局の終局後のブログ更新について、おことわり】
決着局が終局すると、両対局者は表彰式出席のため大盤解説会場の「ウェルネージかこがわ」に速やかに移動いたします。中継班も同行しますので、終局直後の対局室の写真や終局後インタビューの更新は表彰式終了後に行います。
(翔)
加古川青流戦決勝三番勝負は明日の第2局、第3局も大盤解説会が開催されます。ぜひお運びください。
日時
第1局 10月12日(日)14時~(終了、吉池隆真四段勝ち)
第2局 10月13日(月・祝)10時~
第3局 10月13日(月・祝)14時~※第2局で決着した場合、第3局は開催されません。
会場 ウェルネージかこがわ
※刀田山 鶴林寺での開催ではございません。
定員 200名(先着順)
参加料 無料
問い合わせ先 一般財団法人加古川市ウェルネス協会 加古川青流戦係 TEL:079-424-9395
(画像はクリックすると大きく表示されます)
本日のブログ更新は以上です。明日もどうぞご覧ください。
(翔)
(終局直後)
(先勝した吉池隆真四段)
【吉池隆真四段インタビュー】
--序盤は準備された作戦でしょうか。
「はい、普通の雁木の形は公式戦でも指していますが、趣向を変えてやってみようかと思っていました。▲5六歩~▲5八飛(37手目)で銀を押さえ込む展開をイメージしていましたが、途中はこちらが攻めないといけない展開で、判断が難しくなったと思います」
--中盤から終盤にかけて、▲5四歩(71手目)のあたりから飛車も角も働いて優勢に進んだと思います。ご自身で会心の一手はありましたか。
「攻めていくしかない局面でカウンターがくる可能性はあるので、そんなにはっきりはしていないかなと思います」
--幸先のいいスタートで、勝ったことに対しての素直な感想をお聞かせください。
「1勝できたことはうれしいです。前回は第1局に負けてしまったので、この調子で、一気にいい将棋を指して、がんばりたいと思います」
--大盤解説会に来られているファンの方に、どんな将棋を見てほしいでしょうか。
「私の将棋はそんなにはっきりするような展開ではなく、ドロドロとしたような将棋も多くてきれいではないかもしれませんが、人間らしい将棋を見ていただきたいです」
(柵木幹太四段は優勝へは明日の連勝が必要になった)
【柵木幹太四段インタビュー】
--序盤はどのように考えながら指していたでしょうか。
「違う形だとまあまああるのでそれほどの驚きはなかったですが、▲5五歩(37手目)~▲5八飛(43手目)を軽視していました。△7五歩(46手目)と突けてそこまで離されてはいないと思っていましたが、仕掛けられたあとに受けの手をしっかりしないといけなかったですね」
--積極的な攻めもあったのかと思いますが。
「先手玉が堅いので嫌味をつけていかないといけないと思って△7六歩(50手目)と取り込みましたが、取り込んだだけで終わってしまいました」
--本局の課題になった部分はどこでしょうか。
「正直なところ、いいところはあまりなかったし、終盤も大差になってしまいました。受けの選択を間違えたというところがあるので、そこが反省点かなと思います」
--明日への意気込みをお聞かせください。
「第1局はふがいない展開になってしまって残念だったので、明日の第2局は自分の力を全部出せるよう、気合を入れて臨みたいと思います」
--ファンの方へメッセージを。
「今日よりも熱戦で、どちらが勝つかわからないような将棋を指したいと思います」
(翔)

第1局は105手で吉池四段の勝ちとなりました。終局時刻は16時21分。消費時間は▲吉池1時間0分、△柵木1時間0分(チェスクロック使用)。
(飛龍)

先手は懸案だった大駒も攻めに活用できる局面になり、細かった先手の攻めがつながったと見られています。立会人の藤原直哉七段は「切れてもおかしくない攻めでしたが、▲5四歩(71手目)や▲2四歩(77手目)など、歩の使い方がうまかったです」。柵木四段に明確な疑問手があったわけではなく、吉池四段の手の作り方が称賛されています。
(翔)