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2023年11月 5日 (日)

表彰式(2)

決勝戦を戦った2人のスピーチが行われました。

(大盤解説会場は医療機関のためマスクの着用が呼びかけられていますが、スピーチ後の記念撮影のみマスクを外しています)

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【藤本渚四段スピーチ】

「皆さん今日はお越しいただきありがとうございます。開幕局で対局させていただいて、そこで勝って優勝したいという思いが出て、こうして優勝することができてうれしいです。新人王戦で悲しい目に遭って(注:決勝三番勝負で上野裕寿四段に1勝2敗で敗れ、準優勝)、今回は優勝できて本当によかったです。ありがとうございました」

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(藤本四段は今期の開幕戦を加古川まちづくりセンターで対局している。藤本渚に始まり、藤本渚で終わった第13期加古川青流戦だった)

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(三段初優勝とはならなかったが健闘した吉池隆真三段)

【吉池隆真三段スピーチ】

「本日はお越しいただき本当にありがとうございます。この加古川青流戦で対局する機会をいただいて、決勝まで来て皆様の温かい応援をいただくという、こういう機会は三段なのでなかなかなく、全力を尽くしました。勝負は2連敗で終わったのですが、加古川青流戦と新人王戦にはまた出て皆さんに知っていただけると思いますので、これからも三段・吉池隆真をよろしくお願いいたします」

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(主催者あいさつ)

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【羽生善治・公益社団法人日本将棋連盟会長 あいさつ】

「皆様こんにちは。今期は第13期加古川青流戦の大盤解説会並びに表彰式にお越しいただきまして誠にありがとうございました。まず長きに渡りましてこの棋戦を主催していただいております加古川市様、加古川市ウェルネス協会様、共催をいただいております神戸新聞社様、BAN-BANネットワーク株式会社様、そして多くの協賛の企業の方々に感謝申し上げます。そして見事、史上最年少でこの棋戦を優勝された藤本さん、おめでとうございます。また吉池さんも残念ながら準優勝という結果に終わったのですけれどもぜひ檜舞台での経験を生かして次からの対局も頑張ってください。
 この加古川青流戦は四段の棋士、一部の三段、女流棋士、アマチュアの方、計40名で行われている大変フレッシュなトーナメント戦です。持ち時間が1時間で非常にスピーディーな戦いが繰り広げられています。これからの将棋界を担っていく人たちの登竜門という形で、棋士のまち加古川市が後進の育成に力を注いでいただき、ありがとうございます。先ほど吉池さんの話にもありましたが、若い人たちがこういった大きな舞台で注目される経験が、大変貴重な、また思い出になる出来事だと思いますし、今日会場にお越しいただいたファンの皆さんも今後もこういった若い人たちを応援していただけたらと思います。
 この棋戦を今日は鶴林寺で開催したのですが、この会場もタイトル戦で使われている立派な場所で、この棋戦を様々な方に盛り上げていただいてうれしく思っております。今後ますますこの棋戦を応援していただくことをお願いいたしまして、あいさつとさせていただきます」

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【岡田康裕・加古川市長】

「今日は本当にたくさんの方に最後まで残って見守っていただきました。加古川青流戦も第13期まで回を重ねることができました。これもひとえに応援してくださる皆様のおかげでございまして、羽生会長から登竜門としてと言っていただきましたが、13期ともなりますとタイトル戦に出られるような方も過去の優勝者から出てこられています。その登竜門を担っている私たちも責任を改めて持って、しっかり盛り上げていきたいと思います。いまは将棋がすごく人気でニュースが続いていますが、私たちもちょっとあやからせていただきながら、加古川としてできる限りの応援をしてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします」

(翔)