第7期加古川青流戦決勝三番勝負第3局は113手で西田四段が勝ち、対戦成績を2勝1敗として優勝しました。終局時刻は16時22分。消費時間は▲西田1時間0分、△井出1時間0分(チェスクロック使用)
(飛龍)
図は16時12分の局面。一手違いの最終盤で、手番を握っている西田四段が寄せきれるかどうかの勝負となったようです。
(潤)
図は16時すぎの局面。この▲3六銀の考慮中に、西田四段も持ち時間を使いきり、両者一分将棋に入りました。
図は15時53分ごろの局面。井出四段はこの△5六銀の考慮中に持ち時間を使いきり、一分将棋に入りました。対して西田四段は9分弱残しています。
図は15時45分ごろの局面。井出四段が6三にいた金を6四に立って先手の角筋から逃げたところです。北浜立会人はこの△6四金を「勝負を懸けた一手」と話しており、「後手にとって危険な順がたくさんあるところで、もし勝てば勝因となりそうです」と、解説しました。
(検討を行う北浜立会人)
図は西田四段が▲4六歩と突いて銀ばさみを掛けた局面。ここで△4四歩は、▲5七歩△6五歩▲同桂△同銀▲同銀で、次に▲5四銀が厳しく、先手が指せそうと北浜立会人は見解を示しました。
14時50分ごろ、大盤解説会場では窪田七段と村田女流二段のコンビで解説会が行われていました。
(14時50分ごろ、大盤解説会を行う窪田七段と村田女流二段)
(窪田七段は携帯電話でモバイル中継を見ながら、胸のマイクに口を近づけて解説を行っていた)
(村田女流二段。いつもながら笑顔を絶やさなかった)
(大盤解説会は50人ほどの方が参加されていた)
14時45分ごろ、大盤解説会場の控室で久保王将と脇・日本将棋連盟常務理事が検討していました。
(検討する久保王将と脇・日本将棋連盟常務理事)
(久保王将)
(脇・日本将棋連盟常務理事)
(世話役の女性を交え、将棋の楽しさや面白さについて話されていた)
図は15時ごろの局面。後手が8筋を押し込まれた形を解消することが難しく、控室では先手ややよしの見解が示されています。
こちらも昨日の交流レセプションで見かけたもの。ここではベンチを使った将棋について紹介します。
(ベンチの木目に、なんと糸谷八段の揮毫が。これはいったい)
(続いて、この棋士が揮毫を始めた。その棋士とは……)
(稲葉八段でした。自身の名の入ったベンチに早速腰掛けました)
(相合傘ならぬ相合ベンチといったところでしょうか)
(しばらくすると、豪華なメンバーの揮毫がしきつめられていました。「世界にひとつだけの花」ならぬ、「世界にひとつだけのベンチ」。これほしい!)
(実はこのベンチ、組み外し可能なものでした。外したベンチを90度回転させて、そこに将棋盤を置いて両サイドに人が座って楽しむというもの。ただしこのベンチは立派な姿になってしまいましたが)