第2局は千日手が成立
第2局は68手で千日手が成立しました。終局時刻は12時12分。消費時間は両者1時間0分(持ち時間1時間、チェスクロック使用)。指し直し局はこのあとすぐ行われる予定です。
(翔)
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第2局は68手で千日手が成立しました。終局時刻は12時12分。消費時間は両者1時間0分(持ち時間1時間、チェスクロック使用)。指し直し局はこのあとすぐ行われる予定です。
(翔)
永瀬五段は長考の末に△3三桂(図)と跳ねた。王手のラインを消した手だが、この瞬間は先手に手を渡すので、好き放題を許すことになる。「やってこい」という手で、長考はこれで大丈夫と読むための時間だったようだ。「二人ともらしさが出てますよね」と、大盤解説の久保九段。「伊藤さんはさばく棋風なんですね。私もさばく棋風なんですけど、森下さん(卓九段)と将棋を指したときに、歩をたくさん突いたら全部同歩と取られて負けたことがありました。ああ、こんな指し方もあるんだなと勉強になりましたね」と話して笑いを誘っていた。そのさばく棋風の伊藤四段、図から▲6五桂と跳ねて果敢に後手陣に迫っていった。△7七角の反撃が見えるだけに決断の一手だ。
(加古川観光大使も務める久保九段)
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初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△4二玉と進み、伊藤四段の石田流を永瀬五段が対抗形で受ける形になった。これだけ見ると永瀬五段が得意戦法を譲ったようだが、「振り飛車党は研究しているので裏表指せる」とは菅井五段の弁。久保九段や菅井五段も石田流を得意にすることで知られるが、相手の石田流を受けることもよくある。自分の研究に自信があれば、振り飛車と居飛車どちらを持つかは関係ない、ということだろう。
実戦は図から▲5八金左△2二玉▲6五歩と進行。ゆっくりした駒組みが続くかと思われたが、伊藤四段が仕掛けて戦端が開かれた。
(加古川名物、「かつめし」が食べられるお店を紹介するパンフレット。前夜祭にも登場したイメージキャラクター「かっつん」がいる)
(文)