第3期三番勝負

2013年10月27日 (日)

角の関係が逆転

Img_1760大盤解説会は、谷川九段が登場。
「2手前は後手の角が通っていて、先手の角の働きが悪かったわけですが、いまはその関係が逆転していますね。後手は角をどう使っていくかが課題です」(谷川九段)

37谷川九段の解説の局面がこちら。2手前は、先手の角が8八、後手の3三桂が2一にいた。

Img_1785解説の相手を務めるのは船江五段。
「船江さん、今日は解説で真面目なことしか言ってなかったですね」と、関係者の声。相手が偉大な大先輩ということで、緊張気味のようだ。

Img_1756解説会場には多くのお客さんが詰めかけている。

船江「千田さんは、今日も早い段階から時間を使っていますね」
谷川「昨日の棋譜も見たのですが、序中盤から時間を使ってしまい、勝負どころを迎える前に1分将棋になっているんですね。これでは、実戦的に勝ちづらいでしょうね」
船江「谷川先生は時間の使い方をどのようにされていますか」
谷川「相手とあまり差が付かないには気を使っています」

(八雲)

先輩の結論に挑戦

Img_1744大盤解説トップバッターは、稲葉七段、村田女流二段のペア。

Img_1739「今日の将棋は▲山崎隆之八段-△豊島将之七段戦の前例があります。確か感想戦で、後手が良くないと結論されていたと思うのですが、千田さんは先輩の出した結論に挑戦したことになりますね」(稲葉七段)

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図は10時30分頃の局面。
「後手はゆっくりしていると飛車が危なくなってくるので、攻めないといけない展開になりそうですね」(稲葉七段)

(八雲)

第2局開始 戦型は相掛かりへ

Img_1692対局開始前の様子。昨日よりも空気が張りつめているように感じた。

Img_1706駒を並べる佐々木勇気四段。初手は▲2六歩だった。

Img_1729千田四段は、2手目△8四歩で相掛かりを目指した。

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10時8分頃の局面。
戦型は相掛かりへ。先手の引き飛車棒銀に対して、後手は△8五飛の中段飛車の構えて対抗しました。

(八雲)

9時20分頃の控室

Img_16879時20分頃の控室。
継ぎ盤を挟んでいるのは、本局の観戦記を担当する池田将之さんと、村田智穂女流二段。昨日行われた第3期リコー杯女流王座戦五番勝負第1局を並べている。右側で見ているのは、谷川浩司九段と井上慶太九段。左手前は、本日の対局者の千田翔太四段。

(八雲)

第2局は本日10時開始

おはようございます。
第3期加古川青流戦決勝三番勝負、第2局は本日10時開始です。
また、第2局で決着しなかった場合は、引き続き14時から第3局が行われます。

Img_1662加古川市役所前にある純日本式庭園「鹿児の庭」。

今朝の加古川は、よく晴れた上天気です。
インターネット中継は、第1局に引き続き、棋譜・コメントを吟、ブログを八雲が担当いたします。
本日もよろしくお願いいたします。

2013年10月26日 (土)

第4期加古川青流戦 アマチュア選抜大会のお知らせ

来たる12月7日(土)、加古川市内にて加古川青流戦にちなんだ、アマチュア選抜大会が開催されます。本大会で選抜されたアマチュア2名は、第4期加古川青流戦の参加資格が得られます。
申し込み締め切りは、10月31日(木)。当日消印有効となっておりますので、奮ってご参加ください。

会場:加古川駅南まちづくりセンター(加古川市加古川町寺家45番地 JAビル4階)
参加資格:アマチュア四段格以上で、選抜者は第4期加古川青流戦に出場できること。年齢、居住地の制限はありません
競技内容:
・2名を選出する2ブロック制のトーナメント方式
・持ち時間は対局時計を使用し、各25分の切れ負けとする
 ただし各ブロック決勝戦は、持ち時間各30分、使い切ると1手30秒未満とする
・その他は日本将棋連盟の対局規定に準ずる
・1回戦、2回戦の敗者は、敗者交流戦に出場できます
・組合せ抽選は、大会当日の受付時に行います
参加費:2,000円(弁当・参加賞付)
賞:各ブロック優勝者に、第4期加古川青流戦への参加資格と、賞状及び副賞(商品券3万円)を贈呈。準優勝者には、賞状及び副賞(商品券1万円)を贈呈します。
主催:加古川市、公益財団法人加古川市ウェルネス協会、公益社団法人日本将棋連盟

詳細は下記をご参照ください。

公益財団法人 加古川市ウェルネス協会ホームページ
第4期加古川青流戦アマチュア選抜大会のお知らせ(PDFファイル)

(八雲)

第1局の棋譜

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第3期加古川青流戦決勝三番勝負、第1局の中継はこれで終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

この後18時30分から前夜祭が行われます。
そちらの模様は後ほど更新いたします。

明日は第2局、第3局が行われます。
どうぞお楽しみに。

(八雲)

感想戦(第1局)

感想戦では、ずっと後手が苦しかったという結論で両者の見解が一致しました。
終盤で後手が猛追し、最後に逆転という流れだったようです。

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(八雲)

終局直後(第1局)

Img_1125多く報道陣が集まり、インタビューが行われた。

Img_1134【佐々木勇気四段インタビュー】

――いまのお気持ちは
「最後の最後までわからなかったので……。ほっとしているところです」

――今日の作戦は予定していたのでしょうか
「矢倉は予想外なんですが、似た形は指したことがありました」

――勝ちを意識したのは
「ほんとに最後の最後まで分からなかった。勝ちとなると△2三玉と引いて王様が安全になったところですね」

―明日への抱負をお願いします
「集中して、明日に気持ちを向けて頑張りたいと思います」

Img_1139【千田翔太四段インタビュー】

――第1局振り返って
「いやあ、時間がなかったですねえ。1時間はちょっと苦手なんで……」

――明日への抱負をお願いします
「取りあえず気持ちを切り換えて。今日の序中盤を指せれば、と思います」

(八雲)

佐々木四段先勝

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第1局は136手で佐々木四段が制した。終局は15時47分。消費時間はともに1時間。