第3期三番勝負

2013年10月26日 (土)

後手猛追

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先手優勢と見られていましたが、1分将棋に入って後手が追い上げています。
「この数手で難しくなった気がします。どちらがいいか分からなくなってきました」(稲葉七段)

Img_112415時30分頃の控室。

(八雲)

両者1分将棋へ

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図は15時25分頃の局面。両者持ち時間を使い果たし、1分将棋に入っています。
大盤解説会の村田智六段と菅井五段は、先手優勢と見ています。
「後手は角か馬を切らないと攻められないのがつらいですね。駒を渡すと自玉がいっぺんに危ないので」(村田智六段)
「佐々木四段は、ちょっと苦しいと見ているから、ノータイムの着手が多いのでしょう。時間攻め気味なんですね。千田四段は、こういう詰む詰まないの将棋が凄く強い。1分将棋でも間違えないです」(菅井五段)

(八雲)

熱戦の予感

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15時10分頃の局面。先手は△8四歩の飛車取りに対して、飛車を逃げずに▲7三角成と銀を取って勝負しました。

「これは熱戦になりそうですね。どちらも玉が堅いですし」(村田智六段)
「どっちがええか、わからへんな」(井上九段)

Img_1066村田智穂女流二段(左)も検討中。

(八雲)

大さばきへ

7014時40分頃、佐々木四段は角を切ってさばきに出ました。
千田四段はこの時点で時間を使い果たしており、モニターから秒読みの声が聞こえています。

72▲3六同飛に返す刀で銀を打って、大駒を取り返します。
この数手を佐々木四段は文字通りのノータイムで着手しました。 

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控室では、関西が誇る若手精鋭4人が検討中。
「ちょっと前までは、後手を持ってみたかったのですが、現局面は先手の駒がさばけた印象です。これなら先手を持ってもいい。いや、むしろ先手を持ちたいですね」(船江五段)

(八雲)

記録係がふたり?

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船江五段、菅井五段の解説中に珍事が発生。対局中の千田四段が、ふっと立って、記録係の横に座って盤面を見ています。
「そうそう、千田さんはこれやるんですよね。確か初めての対局でもやっていたような。きっと、局面を客観的に見たいんでしょう」(菅井五段)

Img_1101続いて解説は、村田智弘六段(左)、稲葉陽七段に交代。
「千田さんは、人と違う将棋を指しますね。先ほどの記録係の横に座るのも変わってますけど(笑)」(村田智六段)

Img_1108稲葉七段。


(八雲)

やってこい

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図は14時過ぎの局面。ここで佐々木四段が時間を使っています。
「▲4六角は"やってこい"という手。ここで佐々木さんがどうするかですね」(稲葉陽七段)

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大盤解説会は、菅井竜也五段(左)と、船江恒平五段にバトンタッチ。
対局者が棋譜を手に取って眺めたところで、棋譜の話に。

船江「対局中に棋譜って見ますか?」
菅井「順位戦とか時間が長いときはたまに見ますね」
船江「やっぱり時間の確認ですかね」
菅井「時間は記録係に聞いたほうが早いですね。うーん、棋譜を見てもいい手が浮かぶわけでもないんですが……、気分転換ですかね」

(八雲)

矢倉戦

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図は13時45分頃の局面。
駆け引きのある序盤戦から、局面は角が向かい合う形の矢倉に進んでいます。
千田四段は、力戦形を得意とするタイプとのことですが、本局は前例も多い形。
「千田くん、こんな普通の将棋も指すの? 」と、立会人の井上九段が驚いています。

Img_1054井上九段は大盤解説のトップバッターとして登場した。

Img_1048相手を務めるのは神吉宏充七段。


(八雲)

対局開始前の様子(2)

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加古川市の樽本庄一市長による振り駒。
佐々木四段の振り歩先で「と金」が3枚となり、千田四段の先手に決まった。

Img_1025深々と一礼がかわされて対局開始。


(八雲)

対局開始前の様子(1)

Img_0966佐々木四段が先に入室。

Img_0967数分して千田四段が入室した。

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(八雲)

第1局開始

Img_1027先手番に決まった千田四段の初手は▲7六歩。

Img_1033佐々木四段は△3四歩と応じた。

Img_1040千田四段が3手目に角道を止めて、その後矢倉模様に進んでいる。

(八雲)