終局直後インタビュー
(勝った福間香奈女流六冠)
□福間女流六冠のインタビュー
―― 序盤の駒組みについて。
一手ずつ考えていくような将棋だったので、時間を使いながらという感じでした。
―― 昼食休憩となった40手目△3三桂の局面の形勢について。
一瞬、金無双がしっかりしているので、軽く動いていくような展開にできればと思っていました。
―― 指しやすくなったと思われた局面は。
△1七馬から△2七馬(56手目から58手目)で、少し指しやすいのかなと思っていました。
―― 勝ちになったと思ったところは。
△8四桂(84手目)と打ったあたりです。
―― 第4局への意気込みは。
体調管理に気をつけて、一生懸命頑張りたいと思います。
―― 駒組みの工夫について。
▲6六角(37手目)と動いていったんですけれども、△6四角(42手目)のような切り返しで、本譜のような順ではあまり思わしくないように思います。
―― ポイントになった局面は。
△6四角に▲5五歩などが勝負になるのかなと思っていたので、本譜がジリ貧になってしまったことを思えば、そういうふうに勝負するべきだったのかなと思います。



七番勝負第3局は、98手で福間女流六冠の勝ちとなりました。終局時刻は17時42分。消費時間は、▲西山3時間57分、△福間3時間44分(チェスクロック使用)。
先手の飛車先にと金を捨てて、▲1八同飛には△2九飛成が王手飛車取りになります。形勢は後手優勢となりました。



上図から▲1九飛△2七馬▲2四歩に△2六歩と進み、馬を逃げずに歩で支えました。
斎藤慎八段は△1七馬から△2六歩までの順を「見えづらい好手順」と認めました。次に△4四銀▲同銀△4三金▲同銀成に△同香が先手の歩切れを突く厳しい王手になります。斎藤慎八段は「形勢に差がつき、後手が指しやすくなったように思います」と形勢を示しました。
上図は▲4三桂で△4四香を防いだ局面です。放置すれば後手玉の逃げ道を封鎖する駒になりますが、質駒になっている懸念もあります。





昼食休憩明けからしばらくはスローペースでしたが、午後のおやつの時間を境にして局面が動き始めました。きっかけになったのは上図の△4五桂。桂のただ捨てで角の利きをこじ開け、▲同銀△1九角成▲3七桂△2九馬に▲4八玉と進んで下図。
馬に近づく強い受けで3八の金にひもをつけつつ、後に▲8九飛が馬に当たります。斎藤慎八段は△2三香には▲2六桂を示しました。前のめりに香の利きを食い止め、△2五歩には▲3四桂と飛車に当てて切り返せます。





