見えにくい変化
上図で西山白玲が手を止めています。当初の検討では▲2二歩△同角▲5五飛に(1)△5四歩▲2二銀不成△3九飛成▲5七飛△2九竜▲2一銀成△1九竜▲1一成銀(変化1図)で先手が指せるという評判でした。
変化1図は1一の成銀が遊ぶものの、先手の駒得がものをいいそう。▲5九歩があるのも心強いです。しかし51手目の局面に戻り、▲2二歩△同角▲5五飛に(2)△5四金があるとわかりました。以下、同じように▲2二銀不成△3九飛成▲5七飛△2九竜▲2一銀成△1九竜▲1一成銀と進めると変化2図。
変化1図と似ていますが、△5六歩▲同飛△6四桂の筋があるのが大きな違い。これなら後手も戦えるかもしれません。「△5四銀は少し考えたけど△5四金なのか」と中村太八段。変化1図は△5四歩だったので△5六歩の筋がなく、△5四歩に代えて△5四銀だったとしても△5六歩に▲3七飛から▲3二飛成があるのが大きな違いです。変化2図は△5六歩を残しつつ、▲3二飛成の筋も消しています。
実戦は△2二同角▲5五飛まで進みました。「ここですね。△5四金は相当に見えづらい手です」と中村太八段が話しています。


