« 2023年9月 | メイン | 2024年8月 »

2023年10月

2023年10月14日 (土)

大盤解説会にゲストが続々登壇

大盤解説会にゲストが続々登壇しています。

Ooban08 (16時頃の大盤解説会場)

Ooban09 (小林七段が壇上に戻っている)

Ooban10 (ゲスト登壇の木村女流1級は現役最年少)

Ooban11 (続いてメンバー交代。小林七段は引き続き、壇上に)

Ooban12 (日本将棋連盟常務理事の清水女流七段が聞き手を務めた)

読みにくい手順

Hakurei202310140101_64_2控室では上図から▲3四歩△4二角▲3七桂(あるいは▲3七桂△4二角▲3四歩)とし、▲4五桂~▲3三歩成のような順が先手の分かりやすい狙いと見られていました。例えば3三で桂交換になれば、▲8八桂△7四飛▲7五銀と飛車を捕まえる順も生じます。本譜の▲8四歩は現地では誰も予想していませんでした。

Hakurei202310140101_65以下は△6四歩▲3四歩△4二角▲7九歩△8四歩▲4六金△9六飛と進んで下図。先手の指し手はそれぞれ明確な狙いが見えづらく、不利を自覚して複雑に指しているような印象で見られています。

Hakurei202310140101_72Satomi04 (里見白玲には本譜の順は予想にあったか)

今日は鉄道の日

10月14日は鉄道の日に制定されています。ザ・ゲートホテル京都高瀬川の最寄りは徒歩3分、阪急電車の京都河原町駅。午前中に足を運んでみました。

Tetsu01 (最寄り駅の京都河原町駅1番出口)

Tetsu02 (駅から出てくるほうから見る。鴨川を渡った先、別会社の路線が案内されている)

Tetsu03 (ホームは地下にあり、改札を入って下りないと電車の姿を見ることはできない)

Tetsu04 (路線図の一部。大まかに緑が京都線、オレンジが宝塚線、青が神戸線)

Tetsu05(京都線は関西将棋会館の移転先、高槻市も通る。阪急の駅からは徒歩10分程度になる)

小競り合いが始まる

Hakurei202310140101_60上図は飛車を7四から走ったところ。先手の駒の死角に潜り込んで追われづらく、△9四歩からの角頭攻めを見せています。上図から▲3五歩△3三角▲2六飛△2四歩で下図。西山女流三冠は飛車を回り、手薄になった2筋に狙いをつけました。

Hakurei202310140101_64Nishiyama04 (西山女流三冠は角頭攻めがくる前に手を作りたい)

大盤解説会に糸谷八段登壇

現地大盤解説会は休憩を挟み、15時から糸谷八段が登壇しました。

Ooban06 (ハキハキとした口調で分かりやすく解説する糸谷八段)

Ooban07 (聞き手は石本女流二段が続行。佐々木女流1級も含めて森信雄七段一門で占める)

午後のおやつ

15時、両対局者それぞれの控室に午後のおやつが出されました。一部飲み物は対局室に運ばれます。里見白玲は京都宇治の平飼いたまごのプリン、フルーツ盛り合わせ(いちじく、メロン、シャインマスカット、巨峰、京丹後梨)、桃ジュース、オレンジルイボスティー、ミルクアールグレイティー。西山女流三冠は北海道あずきの豆大福とフルーツ大福、アイスカフェオレ、桃ジュース、コカ・コーラ、辻利緑茶。アイスカフェオレと桃ジュースは対局再開時に前倒しして出すようリクエストがありました。

Oyatsu08(里見白玲のおやつ)

Oyatsu10 (健康そうなニワトリの玉子から作られたプリン)

Oyatsu12 (西山女流三冠のおやつ。もはや互いに飲み物の数で勝負か)

Oyatsu14 (豆大福とフルーツ大福)

Oyatsu15 (対局再開時、西山女流三冠のお盆にはアイスカフェオレと桃ジュースが出されていた)

大盤解説会始まる

現地大盤解説会はヒューリックホール京都で14時から開始されました。

Ooban01 (中央に盤面のスクリーン。お客さんは後方まで埋まっていた)

Ooban02 (解説の小林七段は地元京都市の出身。酒造りで名高い伏見区)

Ooban03 (聞き手は石本女流二段)

Ooban04 (盤面の再現はPC操作で行われる)

Ooban05 (PC操作役は石本女流二段の妹弟子の佐々木女流1級)

振り飛車党の手

Hakurei202310140101_50上図で糸谷八段と小林七段は▲5六歩を示していました。歩の下にいない銀に向かって歩を伸ばして圧をかける発想です。
「居飛車党としては自然ですが、振り飛車党にとっては自然ではないのかもしれません」(糸谷八段)

Hakurei202310140101_51果たして西山女流三冠の指し手は▲5六飛。この手は両対局者と同じく振り飛車党の石本女流二段が示しており、糸谷八段、小林七段は感心しきりの様子でした。
「▲5六飛は見えなかったなあ。歩を伸ばしていくことばかり考えていた」(小林七段)
「▲6六歩△6四歩▲6五歩のような展開のとき、飛車が7六よりも5六のほうが利いているかと思いました」(石本女流二段)
「なるほど、指されてみるといい手に見えてきた」(小林七段)

Hikae08 (石本女流二段は女流順位戦ではA級の開幕を待つ)

木村女流1級来訪

昼食休憩明け、控室にはさらに木村朱里女流1級が来訪しました。女流棋戦の最高峰とあって関西本部所属の女流棋士が続々と顔を出しています。

Hikae07 (木村女流1級は先日開幕した第4期女流順位戦D級を幸先よく白星発進した)

対局再開

Saikai01 (先に挑戦者の西山女流三冠が戻る。北村女流二段とは同い年)

Saikai02 (里見白玲も定刻に余裕を持って戻ってきた)

Saikai03 (再開前、糸谷八段もスタンバイ)

Saikai04

Saikai05 (再開の声がかかると少し身を引き……)

Saikai06(▲4六銀を着手)

Hakurei202310140101_49