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対局室の自彊室(じきょうしつ)は立誠小学校時代、道徳や礼儀作法を教育する場として使用されていました。
(昼食休憩時の盤面)
(昼食休憩時の対局室。左に視線を向けると……)
(自彊室は60畳の広い空間。この季節の対局に最適か)
(王将の駒尻に書体。水無瀬書)
(玉将の駒尻には作者。秀峰師作)
(床の間の花束が対局を見守る)
(外には「Retreat Room」。自彊室の英訳)
昼食は里見白玲が国産うなぎのうな重(ご飯少なめ)、辻利ほうじ茶、西山女流三冠が秋のお野菜たっぷりのうどん、ペリエ、辻利ほうじ茶です。
(里見白玲の昼食)
(ふっくらうなぎ)
(西山女流三冠の昼食)
(野菜がたっぷりでうどんが見えなかった)
12時、昼食休憩に入りました。消費時間は▲西山1時間30分、△里見1時間28分。昼食は里見白玲が国産うなぎのうな重(ご飯少なめ)、辻利ほうじ茶、西山女流三冠が秋のお野菜たっぷりのうどん、ペリエ、辻利ほうじ茶。対局は13時から再開されます。
ザ・ゲートホテル京都高瀬川の名前のとおり、対局場のホテルは高瀬川沿いに建っています。旧立誠小学校の校舎をリノベーションし、2020年に開業しました。高瀬川は17世紀に完成した運河で二条から伏見までのおよそ10キロメートルを結び、高瀬舟で物資を運搬しました。いまは狭く浅くなっていますが、当時は川幅8メートル、水深30センチメートルもあり、淀川の三十石船と連係して京都・大阪間の物流の大動脈でした。高瀬舟は103年前の大正9年(1920年)まで運行されていました。
(ホテルから見下ろす高瀬川)
(高瀬舟模型。平底で、船首に向かって船底が反り上がっている)
(カモが遊んでいた)
図は11時頃の局面。里見白玲がいち早く左銀を繰り出し、盤上は緊張感が走りましたが、ひとまず戦いは回避されました。先手美濃囲い、後手金無双の落ち着いた相振り飛車になりそうです。
(西山女流三冠は美濃の囲いをどこまで進めるのか)
(ちょうどその頃、控室には佐々木海法女流1級が来訪していた)
新型コロナウイルスの5類移行を受け、棋士・女流棋士がタイトル戦の控室を訪れる光景も復活してきました。
(大盤解説会解説の小林七段と糸谷八段。検討が一段落ついたところ)
(継ぎ盤を挟むのは西浦会長と大盤解説会聞き手の石本女流二段)
(そこに現れたのが山口稀良莉女流1級)
(同じく控室に顔を出した大島綾華女流初段。糸谷八段と同郷同門)
(石本女流二段も同じく森信雄七段門下)
10時、両対局者それぞれの控室に午前のおやつが出されました。一部飲み物は対局室に運ばれます。里見白玲はフルーツ盛り合わせ(メロン、シャインマスカット)とアイスミルクティー、辻利緑茶。西山女流三冠はベネズエラ産カカオのチョコレートプリン、アイスカフェオレ、辻利緑茶。アイスカフェオレは対局開始時に用意するようリクエストがありました。
(里見白玲のおやつ)
(メロンとシャインマスカットを所望)
(西山女流三冠のおやつ)
(ベネズエラ産カカオのチョコレートプリン)
(挑戦者の西山女流三冠が対局室に向かう)
(下座に落ち着く)
(3分ほどして里見白玲も入室)
(扇子を取り出した)
(駒を並べ終え、対局開始を待つ)
(対局開始の一礼)
(記録係の北村女流二段が駒を磨く)
(北村女流二段は第2期から女流順位戦をB級で戦い続けている)
(立会人の糸谷八段が着座)
(対局者かのような気合の入った表情)
(西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長、清水女流七段も盤側に)
12手目△3二飛で相三間飛車になりました。
参考図は本七番勝負の第3局、14手目の局面。比較して▲6八銀と△1四歩の交換がないのが本譜です。△3二飛以下は▲7四歩△同歩▲同飛……、の手順で9時20分過ぎには下図まで進んでいます。
(里見白玲は相三間飛車で再戦を挑む)