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2023年10月

2023年10月20日 (金)

検分

両対局者をはじめとした関係者一行は、15時30分過ぎに対局場入りしました。検分の開始は16時10分頃。使用する盤と駒、照明、空調などの対局環境に問題がないかの確認がなされました。西山女流三冠から部屋が少し暑いという指摘があり、明日はそれを踏まえて室温を調整することに。ほかの点については特に問題はなく、5分ほどで検分終了となりました。

Dsc_74331 (西山女流三冠は早めに入室していた。長机の中央には、立会人の屋敷九段)

Dsc_74351 (里見白玲も姿を見せ、検分が始まる)

Dsc_74411 (里見香奈白玲)

Dsc_74561 (西山朋佳女流三冠。今週の18日に女流王将を防衛し、タイトル獲得期数の規定で女流五段に昇段した)

Dsc_74741 (棋具は、日本将棋連盟が所蔵する品。駒は竹風作の菱湖書だ)

Dsc_74651 (屋敷九段の手慣れた進行で、滞りなく終了)

このあとは18時から前夜祭が行われます。

札幌ビューホテル大通公園

札幌ビューホテル大通公園は、ヒューリックホテルマネジメントが運営するビューホテルズのうちの一つです。札幌市の中心部に位置し、観光やビジネスの拠点として、うってつけのホテルといえます。ホテルの目の前には、札幌のシンボル的な公園である大通公園が東西に伸びています。
白玲戦七番勝負の対局がこちらで行われるのは、2期連続2回目です。

【札幌ビューホテル大通公園】
https://www.viewhotels.co.jp/sapporo/

Dsc_74261 (ホテル外観。本日の札幌は雨で、最高気温は11度と低めだ)

Dsc_74191 (対局室。検分の開始に備えて、記録係の相川女流初段が入室していた)

第6局は10月21日(土)に札幌で

里見香奈白玲に西山朋佳女流三冠が挑戦しているヒューリック杯第3期白玲戦七番勝負は、明日の10月21日(土)に第6局が行われます。ここまでの星取りは、里見白玲から見て○●●●○。里見白玲がスコアをタイに戻して最終局に持ち込むか、西山女流三冠がタイトル奪取を果たすかの一戦です。
対局場は、北海道札幌市「札幌ビューホテル大通公園」です。対局開始は9時。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満で着手)。先後は第5局と入れ替わり、里見白玲が先手番になります。昼食休憩は12時から13時。おやつは10時と15時に出されます。
本局の立会人は屋敷伸之九段、記録係は相川春香女流初段がそれぞれ務めます。現地大盤解説会(事前申し込み制で14時開始・下記リンク参照のこと)の担当は、石田直裕五段と山口恵梨子女流二段です。
本局の中継は棋譜コメントを琵琶、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

【ヒューリック】
https://www.hulic.co.jp/
【ヒューリック杯第3期白玲戦七番勝負 現地イベントのお知らせ】
https://www.shogi.or.jp/event/2023/10/3_54.html
【札幌ビューホテル大通公園】
https://www.viewhotels.co.jp/sapporo/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202310210101.html

2023年10月14日 (土)

感想戦

大盤解説会場から対局室に戻り、感想戦が行われました。

Satomi06 (勝った里見白玲は逆転防衛に望みをつなぐ)

Nishiyama06 (敗れた西山女流三冠。一気の白玲奪還はならなかった)

Kansou01 (糸谷八段も交えた感想戦)

Satomi08

Nishiyama08

Kansou03

Kansou04

Kansou05

Kansou06

Satomi09

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。

両対局者、大盤解説会場に

感想戦の前に両対局者は大盤解説会場に足を運び、簡単に挨拶しました。

Ooban13 (解説会のお客さんの前に両者登壇)

Ooban14 (上方のスクリーンに目を向けながら話す里見白玲)

Ooban15 (西山女流三冠はお客さんに向かって)

終局直後

Choku01(勝った里見香奈白玲)

Choku03 (敗れた西山朋佳女流三冠)

Choku05

(すぐにインタビューが行われた)

――5手目▲3八銀で前例を離れた。序盤はどのように感じていたか。
里見 以前指した将棋と似ていて、難しい将棋だったかなと思います。

――中盤、△9六飛(72手目)と回ってから、後手の駒が前進したような印象だった。対局中の心境は。
里見 一手一手、慎重に指していました。

――優勢を意識したのは。
里見 最後のほうで、△6七角成(118手目)あたりです。

――次局への意気込みについて。
里見 引き続き、集中して頑張りたいと思います。

――一局を振り返って。
西山 模様はいいのかなと思っていたところもありましたが、△7六飛(60手目)と浮かれたあたりから、よくない手を重ねてしまったかなと思います。

――悔いの残る手は。
西山 ▲7九歩(69手目)あたりの一連の順は、全部感触がよくありませんでした。もう少しいい手がありそうだったかと思います。

――次局に向けて。
西山 状態を整えて頑張りたいと思います。

(書き起こし:武蔵)

里見白玲が2勝目を挙げる

Hakurei202310140101_130七番勝負第5局は130手で里見白玲の勝ちとなりました。終局時刻は17時58分。消費時間は▲西山4時間0分、△里見3時間53分(チェスクロック使用)。七番勝負は里見白玲が2勝3敗とし、逆転防衛に望みをつなぎました。第6局は10月21日(土)「札幌ビューホテル大通公園」で行われます。

西山女流三冠、持ち時間を使いきる

Hakurei202310140101_122図の局面で西山女流三冠が持ち時間を使いきりました。以降は1手60秒未満の着手となります。

後手優勢

Hakurei202310140101_96図は5二に金を残して馬を取ったところ。▲3一飛には△5一歩の「金底の歩」を用意しています。

Hakurei202310140101__98後手からは△4六角や△3七歩など厳しい手段があり、先手は何かひねり出せなければ勝つのは厳しい状況になってきました。

Nishiyama05 (朝の西山女流三冠。何かひねり出せるか)

戦い始まる

Hakurei202310140101_83上図▲3三歩成あたりから目に見えた戦いに入ってきました。△3三同角▲同飛成△同桂に▲8七角が飛車銀両取りですが、そこで△4五銀とぶつける手がありました。

Hakurei202310140101_88次に△9七飛成▲同香となると8七に打った角がボケますが、▲9六角は△4六銀が玉頭を襲って迫力があります。▲4五同金△9七飛成▲同香△4五桂▲5四角△6三角と進みました。

Hakurei202310140101_94

Satomi05 (朝の里見白玲。攻める手段に困らない展開になった)