« 2022年10月 | メイン | 2023年10月 »

2023年9月

2023年9月30日 (土)

強い手の応酬

2023093074

図は里見白玲が▲1一角成と香車を取ったのに対し、西山女流三冠が△6八桂成と銀を取った局面です。先手は次に▲6六馬と引きつけるのが攻守両用の一着になります。

控室では▲1一角成を見て「強い手だ」と盛り上がっています。

150

(日本将棋連盟専務理事の脇謙二九段が来訪し、検討に加わっている)

147

(午後になって雲行きが怪しくなっている)

153

(昨日撮影。昨日は暑い1日だった)

意外と大変

2023093064

上図は西山女流三冠が△5一歩と受けた局面。▲5三銀成と駒得に走りたいところですが、△5六桂や△4七歩成のほうが速く、その余裕がありません。

上図からは▲6一銀成△同銀▲5一竜と進んだところで、西山女流三冠は△6二金と打ちました。

2023093068

この金打ちで後手陣がしっかりしていて、控室では「意外と大変ですね」と言われるようになりました。

2023093069

里見白玲は▲9五歩と戦線を拡大しました。△同歩は▲9二歩で早くなります。△4七歩成や△5六桂が考えられる局面で西山女流三冠が考えています。

137_2

(昨日撮影。写真を撮ろうとする観光客の手元を見つめる鹿)

対局再開(3)

140

(60手目△4五同桂)

142

(61手目▲5三歩成)

144

(62手目△5三同金)

145

(63手目▲6二銀。どんどん進んだ。盤側にいた立会人の畠山鎮八段は「このまま終局してしまうかと思いました」)

2023093063

対局再開(2)

124

(里見香奈白玲も対局室に戻った)

129

(里見白玲)

137

(対局再開。里見白玲はすぐに▲4五同銀と指す)

2023093059

対局再開(1)

115

(12時45分頃、対局室に戻る西山朋佳女流三冠の後ろ姿)

120

(対局室に入った西山女流三冠)

122

(真剣な表情で考える)

対局者の昼食

両対局者の昼食です。

104

(里見香奈白玲の昼食は「煮麺(大和地鶏)と豆稲荷」、黒ウーロン茶)

109

(西山朋佳女流三冠の昼食は「季節の野菜の天丼」、ほうじ茶。天丼にはデザートに飛鳥プリンがついている)

112_2

(野菜天丼に、海老天の合わせ技。ボリュームのあるメニューだ)

昼食休憩

2023093058

ヒューリック杯第3期白玲戦七番勝負第4局▲里見香奈白玲-△西山朋佳女流三冠は58手までで昼食休憩に入りました。△4五銀までの消費時間は、▲里見1時間36分、△西山1時間23分(持ち時間各4時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。

対局は13時に再開します。

11時過ぎの控室

100

(11時過ぎの控室。清水市代女流七段、ヒューリックの西浦三郎会長、畠山鎮八段が継ぎ盤を囲む。このときはまだ局面が穏やかで、和やかな検討だった)

激しい流れに突入

穏やかな1歩交換から駒組みに進むと思われましたが、西山女流三冠の△1五角から流れが激しくなりました。

2023093036

2筋で飛車交換になり、里見白玲が自陣飛車を放ちます。西山女流三冠は△2八歩▲同飛(下図)と飛車をつり上げました。

2023093049

上図から△3七角成▲同金△3九飛(下図)と進んでいます。西山女流三冠は歩をたたいたことで先手陣に隙を作って飛車を打ち込みました。

2023093052

後手が積極的に動きましたが、控室ではやや無理気味な攻めではないかと言われています。

112

(昨日撮影。奈良県庁の屋上にいるのは、作り物の鹿)

14時から、東京「駒テラス」で大盤解説会

本日は14時から、東京の「駒テラス西参道」で大盤解説会が開かれます。

インターネットでの事前申し込みは終了していますが、当日受付は若干名可能とのことです。直接会場にお越しください。

【駒テラス・大盤解説会】

2023年9月30日(土)14時~終局(局面によっては20時で終了する場合があります)

会場:駒テラス西参道(東京都渋谷区代々木4丁目16-1)TEL:03-6300-5721

解説:広瀬章人八段

聞き手:和田はな女流1級

料金:5000円