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2021年7月

2021年7月 9日 (金)

第1期白玲戦七番勝負日程・対局場

第1期白玲戦七番勝負は、西山朋佳女流三冠と渡部愛女流三段の対戦になりました。七番勝負の日程、対局場は以下の通りです。

  • 第1局 9月11日(土) 東京都港区「グランドニッコー東京 台場」
  • 第2局 9月18日(土) 石川県金沢市「ホテル日航金沢」
  • 第3局 10月2日(土) 鹿児島県指宿市「指宿白水館」
  • 第4局 10月16日(土) 奈良県奈良市「ふふ奈良」「瑜伽山園地 茶室:䕪庵(たくあん)」
  • 第5局 10月23日(土) 京都府京都市「ゲートホテル京都高瀬川」
  • 第6局 11月6日(土) 東京都台東区「浅草ビューホテル」
  • 第7局 11月12日(金) 東京都渋谷区「東京・将棋会館」

以上で、本日の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。

▲渡部-△里見香 感想戦

渡部女流三段

里見女流四冠

渡部女流三段

里見女流四冠

Img_1975
(感想戦を終えての一礼)

▲渡部-△里見香 終局直後

終局直後
(終局直後の様子)

渡部女流三段

■勝った渡部愛女流三段へのインタビュー

── 一局を振り返って。
渡部 香を取っていいのかなと思ったのですが、そこからちょっと間違えてしまって、最後は負けがあってもおかしくないのかなと。中盤は反省点が残ります。

── 中盤、▲5三桂(59手目)と打った辺りは?
渡部 二枚飛車になってしまうのですが、金得なのでと思っていたのですが、もっといい指し方があったかもしれません。

── ▲7八金(85手目)と受けた辺りは?
渡部 あそこはあまり自信がなくて、向こうの王様を見えなくしてしまったので、それまでの指し方に問題があったかなと。

── 勝ちだと思ったのは?
渡部 詰めろで迫ればいい局面になって、勝ちになったかなと思いました。

── 里見女流四冠には一週間前に同じ部屋で敗れたわけですが、その点については?
渡部 しょうがないと言いますか、自分で戦った結果だったので、そこはあまり気にせず本局に臨めました。

── 白玲戦七番勝負の進出が決まりました。
渡部 久しくタイトル戦に出られていなかったので、ひとつの結果としてはうれしいのです。初めての七番勝負ですので、不安な気持ちもありますが、楽しみな気持ちのほうが大きい。七番勝負は体力が必要になると思うので、将棋だけでなく、体調管理も含めて気を引き締めたいと思います。

── 対戦相手の西山女流三冠について。
渡部 やはり女流のトップの強豪なので、厳しい戦いになると思いますが、一戦一戦、準備していけたらと思います。

── LPSAの立場として、新棋戦の番勝負に臨むわけですが。
渡部 団体間のことは、そこまで意識はしていないです。できれば協会に結果を持って帰りたいですが、自分がちゃんと将棋を指せるかどうかが大事と思っています。

里見女流四冠

■敗れた里見香奈女流四冠へのインタビュー

── 一局を振り返って。
里見 ちょっと駒損でそれに見合った戦果がなかったので、自信がない展開が続いたかなと思います。

── 終盤は勝ちになった局面もあったかと思いますが。
里見 最後、読み抜けがあって負けにしてしまったので、もう少し丁寧に受けるべきだったかなと。

── 清麗戦の防衛戦も始まります。それに向けては?
里見 まだまだ実力が不足しているので、自分の欠点をなくせるように勉強していけたらと思います。

▲加藤圭-△西山 感想戦

Dsc_09361 (別室に移ってのインタビューのあと、感想戦が行われた)

Dsc_09401

Dsc_09281

◆西山女流三冠の談話

――本局を振り返って、いかがでしょうか。

西山 変わった陣形から始まって、急所が分かりませんでした。膠着状態になりそうだったところをで手を作りにいったんですけど、ちょっと……。でも、桂得したところは少し指しやすいかなと思っていました。

――本局の勝利で、七番勝負進出が決まりました。

西山 長い期間、コンスタントに勝たなければいけない中で結果を残せたことを素直に喜びたいと思います。

――順位決定リーグ戦では途中で1敗して、最終戦まで優勝が決まらないという展開でした。ご自身ではいかがでしたか。

西山 1敗の将棋は、ひどいうっかりをしてしまって。立て直すのに時間がかかったんですけど、もう負けられないという状況が、逆に奮起する材料になったかなと思います。

◆加藤圭女流二段の談話

――本局を振り返って、いかがでしょうか。

加藤 難しい内容になってしまって、先手なのにどこからやっていけばいいのか分かりませんでした。結果的に桂を取られてしまって、ずっと自信がない状態でした。

――順位決定リーグ戦からここまでを振り返って、いかがでしょうか。

加藤 思っていた以上に勝ち上がることができましたが、今日の将棋で、まだ実力が足りないなと思いました。

▲加藤圭-△西山 終局直後

Dsc_09181(大一番を制した西山女流三冠)

Dsc_09211 (加藤圭女流二段。初のタイトル戦出場はかなわなかった)

Dsc_09231

▲渡部-△里見香 渡部女流三段の勝利

投了図

▲渡部-△里見香戦は、123手で渡部女流三段が勝ちました。終局時刻は15時0分。消費時間は▲渡部女流三段2時間0分、△里見女流四冠2時間0分(チェスクロック使用)。

勝った渡部女流三段は、第1期白玲戦七番勝負の出場が決まりました。

▲渡部-△里見香 終盤戦

△7六歩

▲渡部-△里見香戦は終盤戦に入り、一進一退の攻防が続いています。互いに持ち時間も少なくなっており、難解な局面のまま一分将棋に入りそうです。

里見女流四冠

渡部女流三段

▲加藤圭-△西山 西山女流三冠が七番勝負に進出

20210709e112手で、西山女流三冠が加藤圭女流二段をくだしました。終局時刻は14時18分。消費時間は▲加藤2時間0分、△西山1時間35分(チェスクロック使用)。勝った西山女流三冠は、白玲戦七番勝負への進出が決まりました。番勝負の相手は、里見香奈女流四冠-渡部愛女流三段戦の勝者です。開幕局は、9月11日(土)に東京都港区「グランドニッコー東京 台場」で行われます。敗れた加藤圭女流二段は、3位決定戦に進むことになりました。相手は里見香女流四冠-渡部女流三段戦の敗者です。

▲加藤圭-△西山 西山女流三冠が勝勢に

20210709d図は14時頃の局面です。後手の西山女流三冠が駒得を拡大しながら一方的に攻めており、勝利に近づいています。終局はそう遠くないかもしれません。

Dsc_08911 (西山女流三冠)

▲渡部-△里見香 香1枚の差

▲1三角成

▲渡部-△里見香戦は、里見女流四冠の攻めを渡部女流三段が受け続ける展開。駒割りは先手の香1枚得。さらには2枚の馬が手厚く、後手の猛攻にうまく耐えています。後手は△1九竜と香を取りたいですが、▲6四馬が厳しいため、なかなか香損が埋まりません。

渡部女流三段
(渡部女流三段は香得から優勢に導けるか)