本局は、日本将棋連盟YouTubeチャンネル「Japan Shogi Association」で、対局室の映像が生配信されます。放送は8時45分から。下記のリンク先からお楽しみください。
【ヒューリック杯第3期白玲戦七番勝負第2局 - YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=HssXhle7Y80
佐藤康光九段「昨年のリターンマッチとなりましたが、このおふたりは12回のタイトル戦で6勝6敗と実力伯仲なんですね」
村山慈明八段「おふたりは棋風なども似ていますね。指す戦型も振り飛車で、力強いと言いますか」
佐藤「お互いに飛車を振れば相振り飛車という戦型になりますが、このおふたりも相振り飛車はかなり指していますよね。棋士のほうは相居飛車が全盛なので、振り飛車党のファンには今回のおふたりの対局は参考になるのではないかと思います。ひとつ不満なのは『相振り飛車』って予想したらそれで終わりじゃないですか。居飛車党同士の対戦で『相居飛車』って予想したら怒られますよね。そろそろ相振り飛車にも角換わりとか矢倉とか、その他の戦型とか色々付けてもいいのではと思うのですが」
村山「本当におふたりとも相振り飛車の将棋でも色々と工夫を凝らされていまして、特に私が最近よく感じるのが、里見白玲のほうが少しずつ西山女流三冠への対策を練って、指し方を変えてきているのかなと。それまでは豪快な攻め将棋だったのが、最近はバランス型で相手に攻めの糸口をつかませない指し方をされている印象があります」
佐藤「第1局も里見白玲のほうが途中まで居玉で通す、非常に難しい将棋だったのですが、見事にそれを制されて、新たな一面を見られたかなと思います」
佐藤「戦型予想ではないけど、里見白玲はよく食べるイメージがあるのですが」
村山「そうですね。私は大阪で、里見白玲と研究会をやっているのですが、お昼休みとか結構しっかりとお肉とか食べているイメージはありますね」
佐藤「BSフジで白玲戦の番組があって、西山女流三冠は最近よく歩くようにしていると。それを見て私も万歩計を買いまして。棋士って将棋の研究をしていると、なかなか体力作りができないので、そういうところも留意されているのかなと」
村山「最近はどうか分からないですが、里見白玲も以前、筋トレをやっていたとか」
佐藤「女流棋士に限らず、棋士でも筋トレしている人多いですよね。七番勝負は長い戦いなので体力戦という部分もありますし、本当に知力、体力、精神力すべて必要だなと思います」
(締めのあいさつは、下竹原利彦・指宿白水館代表取締役社長が務めた)
以上で本日のブログ更新は終了いたします。対局は明日の9時に開始ですのでお楽しみに。
■里見香奈白玲の決意表明
「今日、飛行機で鹿児島空港に降り立ってすぐ、温かく歓迎いただきました。こちらにバスで向かう道中も、学生の皆様や職員の皆様に旗を振って温かくお出迎えしていただきました。また、今年も白玲戦のタイトル戦が戦えることを大変幸せに思っております。明日は自分の力を精一杯出しきれるように、全力で頑張りたいと思っております」
■西山朋佳女流三冠の決意表明
「ヒューリック株式会社様に立ち上げていただきました、この白玲戦という舞台、みたび指宿白水館様で対局させていただくことを光栄に思います。明日は第2局ですが、また変わらず、自分の持ち味をしっかり出せるように頑張ってまいりたいと思います」
(南さつま市からはフルーツトマト「薩摩甘照」のジュースセットと、伝統工芸品のガラガラ船)
(南九州市からは知覧茶、知覧茶の焼酎、サツマイモのバタージャム)
(日置市観光協会からは梅と柚子を使ったお酒のセットが贈られた)
(書き起こし:飛龍/写真:夏芽)
【主催者挨拶】西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長
「第1期は西山さんが初代の白玲になり、第2期はふたりで第7局まで指し、里見さんがタイトルを獲られました。今期のA級では西山さんが最終局を待たずに挑戦者になるという、ダントツの強さを示されております。第1局は東京のお台場であったわけですが、第2局がこちらで、来週は金沢、そのあと奈良、京都、札幌、浅草と転戦していくハードなスケジュールです。おふたりには健康に留意して、いい棋譜を残していただければと思います」
【主催者挨拶】斎田晴子・公益社団法人日本将棋連盟理事
「私事になりますが、鹿児島県にお伺いさせていただきますので今回が初めてで、とても楽しみにしてまいりました。指宿白水館さまにはとても素晴らしいお部屋をご用意していただき、窓から見える景色も素晴らしく、大変感動いたしました。明日からもよろしくお願いいたします」
【来賓挨拶】打越明司・鹿児島県指宿市市長
「今年は、全国高校総合文化祭が鹿児島で行われました。その中で将棋の日本一を決める団体戦、個人戦がありまして、女子個人の決勝戦に残ったおふたりは、対局のあとのインタビューで『女流棋士になりたい』とおっしゃっていたのが印象的でした。明日は最高の戦いを繰り広げてくれることを楽しみにしております」