時刻は15時を回り、両対局者には午後のおやつが用意されました。里見白玲のおやつは「加世田かぼちゃプリン」と「フルーツ盛り」で、飲み物は知覧茶（アイス、ホット両方）、デコポンジュース、黒酢ソーダジュース。一方、西山女流三冠のおやつは「フルーツ盛り」と「知覧茶ようかん」で、飲み物はアイスコーヒー、指宿サイダー、知覧茶（アイス）です。※写真は撮影用のものです。
（里見白玲のおやつ）
（加世田かぼちゃプリン）
（西山女流三冠のおやつ）
（フルーツはマンゴー、桃、巨峰、マスカット、メロンの盛り合わせ）
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時刻は15時を回り、76手目△５四金の局面は後手の西山女流三冠がペースを握ったと見られています。駒の損得はないものの、先手は２五の金と８八の角が使いづらく、「駒の働き」という点で後手が十分な態勢を築いています。
△５四金の局面までの消費時間は▲里見白玲２時間11分、△西山女流三冠２時間45分（チェスクロック使用）です。
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白水館の敷地内にある「薩摩伝承館」では、11時から大盤解説会が始まっており、解説の村山八段、聞き手の山根女流二段のほか、佐藤康九段や斎田女流五段らもゲストで出演しています。
（昨夜、開会式が行われた薩摩伝承館）
（解説の村山慈明八段）
（聞き手は斎田晴子女流五段が務めている）
（大盤の背後には、対局室を映すスクリーンが）
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白水館は３年連続で白玲戦の開催しているほか、竜王戦の対局場としても使われており、館内には将棋に関する石碑や砂像などが建てられています。
（白玲戦の砂像。毎年、南さつま市にある砂の祭典実行委員会が製作しており、今年は大河ドラマにもなった『篤姫』がモデルになっている）
（現日本将棋連盟会長の羽生善治九段が永世七冠を達成したのが、この白水館だった）
（館内には竜王戦のパネルが飾られたコーナーも）
（昨年の白玲戦第３局の写真が飾られていた）
（今年、鹿児島で開催された全国高等学校総合文化祭。女子個人戦で優勝した砂原奏さんは、その後、研修会で昇級して今月１日付で女流棋士になった）
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（対局者ふたりとも、再開10分前には席に戻っていた）
（次の手番は里見白玲）
（前傾姿勢で集中する西山女流三冠）
（立会人の佐藤康光九段は再び和服姿に）
（両者の残り時間。昼食休憩中は、いくら考えても持ち時間が減らない）
（13時、和田あき女流二段から「時間になりました」の声がかかったが）
（里見白玲の手は出ず、そのまま長考が続いた）
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（休憩時の対局室）
（午前の３時間で、60手まで進んだ）
（里見白玲の王将。作者である大竹竹風師の名が入っている）
（西山女流三冠の玉将。書体を表す「菱湖」が書かれている）
（対局室の横はカーテンが閉められている）
（カーテンの向こう側の窓からは錦江湾が一望できる）
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対局者の昼食は、里見白玲が寿司と知覧ほうじ茶（ホット）。西山女流三冠が指宿産鰻重、知覧緑茶、知覧ほうじ茶（いずれもアイス）です。※写真は撮影用のものです。
（里見白玲の昼食）
（鯛、カンパチ、奄美マグロとろ、水イカ、エビ、鰻が並ぶ）
（西山女流三冠の昼食）
（指宿産鰻重）
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図の60手目△６五歩の局面で12時になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲里見白玲１時間20分、△西山女流三冠１時間39分（チェスクロック使用）。 対局は13時に再開します。
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対局場の指宿白水館は、1947年に「鹿児島白水館」として創業し、1960年に現在の地に建てられました。約５万坪の敷地には緑鮮やかな芝の庭園が広がっており、宿泊部屋からは錦江湾を一望できます。温泉は江戸時代を再現した「元禄風呂」や、砂の重さと温泉の効果で温まる「砂むし温泉」などが有名です。
将棋に関しては、2017年に羽生善治九段が「永世七冠」を達成した地として知られています。白玲戦は第１期から３年連続の開催で、西山女流三冠は過去２戦とも勝利を収めました。
（１階フロント）
（館内にある元禄風呂、砂むし風呂へと続く橋）
■指宿白水館
〒891-0404鹿児島県指宿市東方12126-12
TEL0993-22-3131／FAX0993-23-3860
http://www.hakusuikan.co.jp/
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19手目▲２八飛以降、里見白玲は５筋の位を確保し、西山女流三冠は「木村美濃」と呼ばれる囲いに組み替えました。
そして里見白玲が▲６五歩△同歩▲同銀と１歩交換に動いたのが上図。以下△６四歩なら▲５六銀と引いて穏やかですが、▲６五同銀に△３五歩と攻めるようだと一気に激しくなる可能性があります。
（先に仕掛けた里見白玲）
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