2011年10月29日 (土)

初手は▲7六歩

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(フラッシュを浴びながら初手を指す宮本三段)

定刻の9時に対局は始まりました。宮本三段の初手は▲7六歩。以下、予想された宮本三段の石田流になりました。
早くも馬を作り合う激しい展開になっています。

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(翔)

対局で使われる盤駒

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(対局で使われる盤駒は加古川市ウェルネス協会が用意したもの。駒台と駒箱は「島桑」(しまぐわ)と呼ばれる、同じ樹から取られた。「島」とは、駒に使われる黄楊の産地として知られる御蔵島のこと)

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(対局で使われる駒。静山作の菱湖。菱湖は船江四段が「好きな書体」と挙げていたことがある)

(翔)

加古川市とは

加古川市は兵庫県南部にある、瀬戸内海に面した市です。
市内にはJR東海道本線・加古川線、山陽電鉄が走っています。JR大阪駅からJR加古川駅はおよそ50分の道のりです。

加古川市は同市在住の井上慶太九段が主宰する「加古川将棋倶楽部」があるなど、非常に将棋が盛んな地域として知られています。

同市ゆかりの棋士が多く(久保利明棋王・王将、井上慶太九段、神吉宏充七段、稲葉陽五段、船江恒平四段)、「棋士のまち」として将棋に力を入れています。これまでに、第58期名人戦(2000年)、第23期竜王戦(2010年)、第60期王将戦(2011年)の3つのタイトル戦と、第35回将棋の日(2009年)が開催されました。

また、今年開催された学校対抗3人制団体戦「文部科学大臣杯第7回小・中学校将棋団体戦」小学校の部では加古川市立東神吉小学校(岡本詢也、松岡亮真、橋本貫汰)が全国優勝を果たしました。

樽本庄一市長は将棋に理解があり、市のホームページにあるたるもとの「一“筆”懸命」にも将棋の話題が登場しています。

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加古川市ホームページのトップページ画像。左上の目立つところに「棋士のまち加古川」のページへのリンクがある)

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(加古川市はココ!)

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(凧あげまつり)

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(青流戦ポスター)

(翔)

まもなく第2局開始

おはようございます。いよいよ本日、加古川青流戦の初代チャンピオンが決まります。
栄冠を手にするのは地元・加古川市出身の船江恒平四段か、先勝した宮本広志三段か。
対局場は加古川市立青少年女性センター。第2局は9時から、(第2局が船江勝ちの場合)第3局は14時から開始します。
立会人は谷川浩司九段、記録係は坪井祐二1級。
インターネット中継では村田顕弘四段を現地にお招きし、解説していただきます。
本日はよろしくお願いいたします。


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(「棋士のまち加古川」の幟が駅前にはためく。字は米長邦雄・日本将棋連盟会長=永世棋聖=の筆による)

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(対局場の加古川市立青少年女性センターはJR加古川駅から徒歩20分ほど。また「かこバス」の「市役所前」下車。JR加古川駅-市役所前は100円)

(翔)

第1局アーカイブ

10月27日(木)に行われた決勝三番勝負第1局の模様です。

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(朝、船江四段が入室する前の宮本三段)

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(宮本三段)

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(駒を並べる船江四段)

【感想戦にて】
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(戦いの地は加古川へ移る)

(翔)

前夜祭(7)

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(最後に抽選会。東神吉小の少年のおじいさんが当選)

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(同じ少年の妹も当選)

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(なんと、東神吉小学校の校長先生も当選)

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(来賓の方が、当選した権利を子供たちに譲った)

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(中山廣司・加古川市議会議員の挨拶で閉会)

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(上富田町のみかんが配られた)

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(みかん)

(翔)

前夜祭(6)

【トークショーに出演した棋士】

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(久保利明棋王・王将…加古川市出身)

495
(井上慶太九段…加古川市民・兵庫県芦屋市出身)

497
(村田智弘六段…高砂市出身)

512
(稲葉陽五段…加古川市民・兵庫県西宮市出身)

516
(菅井竜也五段)

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(村田智穂女流二段…高砂市出身)

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(池田将之・指導棋士四段)

(翔)

前夜祭(5)

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(加古川市・高砂市ゆかりの棋士によるトークショー。神吉七段は夜の街に消えたのか(?)会場を後にしていた。井上九段が「村田さんの旦那さんも会場におるやろ」と声をかける)

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(先日、村田智穂女流二段との結婚を発表した指導棋士・池田将之四段も壇上へ。池田四段は加古川青流戦の観戦記を神戸新聞に執筆している)

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(村田家の人々。兄・村田智弘六段は独身。「親からのプレッシャーがきつくなりました」)

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(井上九段の司会で進んでいく。菅井竜也五段が話しているときに久保利明二冠と村田六段がひそひそ話)

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井上「久保さん、なにしゃべってるんですか」
久保「いや、菅井くんってしゃべれるようになったんやなーと思って」
井上「ああそうやそうや。前はこういうところに出ても『あー』とか『うー』とかしかよぉ言わんかったもんなぁ」
菅井「やめてくださいっ」
井上「こないだも竜王戦第2局でBS中継に出ることになったから大丈夫かなぁって思ったけど、ちゃんとしゃべれてたなぁ」
久保「緊張してたんかな?」
菅井「井上先生がいると話しやすいです」

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(ステージから下りた池田四段に、文部科学大臣杯第7回小・中学校将棋団体戦・小学校の部で全国優勝した加古川市立東神吉小学校のメンバー3人が駆け寄り「なぁなぁ、ほんまに結婚したん?」。池田四段は加古川将棋倶楽部で指導することがあり、3人とも顔見知り)

(翔)

前夜祭(4)

前夜祭では両対局者が意気込みを語りました。

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【船江恒平四段】
昨日は残念ながら負けてしまいましたが、明日は対局場所が加古川なので、皆様の応援を力に変えて頑張りたいと思います。
なぜ、第1局は負けてしまったのかと自分なりに振り返ってみたところ、先ほど神戸新聞社社長がおっしゃっていた5月に掲げた公言が「決勝戦まで残る」だったためではないかと思いまして、今から「優勝する」に変えたいと思います。
精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。

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【宮本広志三段】
1局目は先勝することができ勢いに乗っているので、先ほど船江四段に「優勝する」と宣言されましたが、私はそれを阻止したいと思います。
自分の力を出し切れるように頑張りたいと思います。

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(共催・BAN-BANネットワークスの長尾義純社長が激励をした)

BAN-BANテレビは加古川市・高砂市・稲美町・播磨町の2市2町のケーブルテレビ。
明日の対局はBAN-BANテレビで完全生中継が行われます。

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(両対局者が退場)

(翔)

前夜祭(3)

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(小出町長から両対局者にみかん1箱が贈呈された)

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(続いて、樽本市長から両対局者に和牛が贈呈された)

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(記念撮影)

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【高士薫・神戸新聞社(本棋戦共催)代表取締役による乾杯の挨拶】
神戸新聞社は将棋では王位戦を有馬で、女流王位戦を姫路で、囲碁の天元戦を淡路で行っておりますが、地元に棋士のまちがあるじゃないかということで、加古川にもいつの日かお世話になるときが来るかもしれません。
船江四段は5月の里見さんとの対局の時「地元の代表として負けられないので決勝まで勝ち進みたい」とおっしゃっておられました。宮本三段は先日の展望記事で「地元の棋士が初代王者になるという『出来過ぎた話』にはさせない」と意気込みを語っておられておりました。
両対局者とも悔いのない戦いを存分に発揮していただきたいと思います。

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(勝負の前に「カンパイ」では縁起が悪い、ということで「カンショウ!」と発声)

(翔)