2011年10月28日 (金)

前夜祭(2)

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【主催者代表 樽本庄一・加古川市長の挨拶】
約半年の熱戦をへて加古川青流戦三番勝負を迎えました。昨日は第1局が行われ、第2局、第3局と加古川市立青少年女性センターで行われます。
本日は船江四段、宮本三段をはじめ、故郷ゆかりの久保二冠など多くの棋士にお越しいただき、また将棋ファンの皆様に歓迎していただき誠にありがとうございます。
加古川市は伝統と歴史の象徴である将棋に力を入れております。青少年の健全な育成のため是非とも加古川に公式戦をとお願いしまして、加古川青流戦が開催されました。
加古川青流戦の第1戦は5月11日の船江恒平四段と里見香奈女流三冠の対局でした。決勝は加古川市出身の棋士に来ていただきたいと思っておりましたが、船江四段には見事地元の期待に応えていただきました。明日は頑張って頂きたいと思います。
一方の宮本三段、今回はアウェーで苦しいかと思いまして、この前夜祭に出身地・和歌山県上富田町の小出町長にお越しいただきました。
第1期、おふたりにはいい戦いを期待しております。

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【日本将棋連盟・谷川浩司専務理事(九段)の挨拶】
皆様、こんばんは。第1期加古川青流戦三番勝負にたくさんの方々がお越しいただいたこと、御礼申し上げます。
昨日は第1局がございまして、明日いよいよ優勝が決まります。
加古川青流戦は四段20名、三段20名、女流2名、アマチュア2名で行われておりまして、若手の棋戦となっております。
船江四段はトーナメント初戦で里見さんと当たるなど数々のプレッシャーの中勝ち進んでこられ、宮本三段は四段3人を下しての決勝進出です。
第1期加古川青流戦の四段対三段の成績は、15勝15敗の五分となっているようです。四段と三段では立場は異なりますが、実力は本当に紙一重だと思います。
加古川青流戦は若手が技術を研鑽(けんさん)し、実力を発揮するヒントとなる場だと思います。こういった貴重な場をいただきありがとうございます。
明日は若手らしいきびきびとした内容を期待しております。

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(出身地・和歌山県上富田町の小出隆道町長から花束を贈呈され、笑顔の宮本三段。このあと船江四段にも小出町長から花束が贈呈された)

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【小出隆道・和歌山県上富田町長の挨拶】
第1期加古川青流戦開催おめでとうございます。樽本市長からお電話をいただきまして、上富田町出身の宮本三段が決勝戦に進出したので前夜祭に来てほしいと言っていただきました。実は私の妻と宮本三段のお父さんが同級生でして、妻からも行ってこいと言われましてやってまいりました。
上富田も青少年を軸に行政を進めておりまして、青少年育成のために将棋に力を注ぎたい。できれば、宮本三段にも上富田で将棋を指導していただきたいと思っております。
明日は船江四段と宮本三段のすばらしい対局を期待しています。
わが町・上富田は1万5千人の小さな町ですが、農業と商工業に力を入れており、みかんが特産物でございます。特産物のみかんを船江四段と宮本三段に贈呈させていただきたいと思います。また2箱分、皆さんに用意しておりますので、お帰りの時にぜひ上富田のみかんをお持ち帰りください。

(翔)

前夜祭(1)

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(18時半から加古川プラザホテルで前夜祭が行われた)

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(開会前、神吉宏充七段の激励を受ける両対局者)

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(会場内では開会宣言が行われている)

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(スタンバイOK)

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(照明が落とされ、スポットライトを浴びる中、両対局者が入場した)

275
(ステージに上がった両対局者)

(翔)

検分

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(加古川市立青少年女性センター・3階和室にて行われた検分)

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(船江恒平四段)

211
(宮本広志三段)

229
(特に問題はなく、5分ほどで検分は終了)

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(検分を見守る樽本市長と井上九段)

(翔)

市役所前で記念撮影(2)

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(樽本庄一市長と3人で。船江四段がホーム、宮本三段がアウェーとも言われるこの決勝戦だが、樽本市長は前夜祭で宮本三段に対する粋な計らいを見せる)

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(立会人の谷川浩司九段と記録係の坪井祐二1級も交えて)

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(最後に谷川浩司九段と3人で)

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(取材を受ける船江四段)

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(このあとは検分。徒歩で対局場の青少年女性センターに移動)

(翔)

市役所前で記念撮影(1)

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(関係者がそろってバスに乗り、加古川プラザホテルから加古川市役所に移動)

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(加古川市役所前で記念撮影。「加古川ツーデーマーチ」は加古川市を代表するイベント)

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(宮本広志三段、船江恒平四段)

155
(関係者から「ポーズを取ってほしいのですが」)

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「えっ、ポーズ!?」

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(握手をすることに)

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(健闘を誓い合う)

(翔)

時計塔に詰将棋(2)

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(記念撮影)

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(樽本市長は将棋に深い理解があり、本棋戦創設にはなくてはならなかった人物のひとり)

127
(取材に応じる船江四段)

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(樽本市長)

このあと宮本三段ら関係者も加わって、加古川市役所で記念撮影、続けて青少年女性センターにて検分が行われました。
18時半より加古川プラザホテルで前夜祭が開かれます。

(翔)

時計塔に詰将棋(1)

本局の開催を記念して、JR加古川駅前にある時計塔に船江恒平四段による詰将棋が出題されるなどリニューアルが行われました。
本日15時半より、樽本庄一・加古川市長と船江恒平四段が出席して発表が行われました。

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(本日15時前の時計塔。まだ詰将棋はない)

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(時計に詰将棋が入れられた)

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(この詰将棋は懸賞。応募要項はこちら)

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(歓談する船江四段と樽本市長)

(翔)

加古川青流戦第2局は10月29日(土)対局

船江恒平四段と宮本広志三段の組み合わせとなった第1期加古川青流戦・決勝三番勝負第2局は、主催者である兵庫県加古川市の「市立青少年女性センター」にて行われます。

第1局は宮本三段の勝ち。第2局で船江四段が勝った場合は同日午後に第3局で決着をつけます。

立会人は谷川浩司九段、記録係は坪井祐二1級。
第2局の対局開始は9時。第3局が行われる場合は14時開始です。
9時半より、青少年女性センター4階にて大盤解説会が行われます。

第2局・第3局のネット中継は棋譜・コメント入力を淡記者、ブログを翔が担当します。よろしくお願いいたします。

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(加古川市役所前で記念撮影。左から宮本広志三段、樽本庄一・加古川市長、船江恒平四段)

(翔)

2011年10月27日 (木)

感想戦

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終局後のインタビュー

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【宮本広志三段】

― 一局を振り返って。

宮本「序盤は研究通りで、良くなったかなと思いました。そのあとは時間を使わずに進めることができました」

― 相手の印象は?

宮本「普段は受けに回ることが多いですけど、今日は序盤で良くなったという気があったので、逆の形になったように思います」

― 第2局は加古川で行われます。船江四段の地元での対局ですが。

宮本「アウェー対局になりますが、そういうことは気にせず、自分を出し切ってこのままの勢いでいきたいです」

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【船江恒平四段】

― 一局を振り返って。

船江「序盤がひどすぎました。終盤チャンスがあったと思いますが、最後に致命的なうっかりがあって、駄目にしてしまいました」

― 相手の印象は?

船江「こっちが酷すぎたというのもありますが、どんどん攻められて、そのまま潰されてしまいました」

― 第2局は加古川で行われます。地元での対局になりますが。

船江「加古川は地元ですし、そこで2連勝すれば優勝できるので、自分らしい将棋を指して頑張りたいです」

(潤)