2024年10月14日 (月)

上野四段が2連勝で優勝

Seiryu202410140101145

第14期加古川青流戦決勝三番勝負第2局▲上野裕寿四段-△岡部怜央四段は、145手で上野四段が勝ちました。終局時刻は13時5分。消費時間は、▲上野1時間0分、△岡部1時間0分(持ち時間各1時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。

これで2連勝の上野四段の優勝が決まりました。上野四段は加古川青流戦初優勝、昨年の新人王戦に続いて2回目の棋戦優勝を果たしました。

(翔)

上野四段が抜け出す

Seiryu202410140101_109先手玉に詰めろがかかりにくくなり、上野四段が優勝に近づいています。

(飛龍)

決断の一手

Seiryu202410140101_88王手飛車取りをかけた岡部四段、▲6七銀に△同角成と切り飛ばしました。決断の一手です。進んで下図。際どい終盤戦になっています。

Seiryu202410140101_93Taikyokushitsu07 (秒読みの戦い。両者は前傾して盤に向かう)

(飛龍)

両者秒読みに

Seiryu202410140101_81図の局面で岡部四段も持ち時間を使いきりました。ともに駒台の戦力が豊富になり、寄せを目指す段階に入ってきましたが、▲7九玉は手番を渡す味わい深い一着です。

Okabe10(岡部四段は秒読みの戦いを抜け出せるか)

(飛龍)

今日は何の日?

本日、10月14日は鉄道の日。1872年に日本初の鉄道が新橋(東京都)と横浜(神奈川県)を結んで開業しました。

Eki01(加古川の鉄道の玄関口、JR加古川駅)

Eki02 (加古川駅に向けて高架を深緑の電車が走る。その名も加古川線)

Eki03 (駅前を南北に抜ける高架下の通路はギャラリーになっている)

Eki04 (平成18年、すなわち2006年の加古川まつり)

Eki05 (大盤解説会場のウェルネージかこがわは駅からすぐ)

(飛龍)

上野四段が先に持ち時間を使いきる

Seiryu202410140101_62第1局(千日手局)に続き、上野四段が先に持ち時間を使いきりました。後手は角が使えるようになり、先手にとって嫌な局面と見られています。▲5五歩と突き出しました。

Ueno10(上野四段はこのあと1手60秒未満で乗り切らねばならない)

Ooban08(大盤解説会場では井上九段が本日も登壇)

(飛龍)

第2局大盤解説会

対局開始の10時に合わせ、ウェルネージかこがわでの大盤解説会が始まりました。棋士や女流棋士が順次登壇し、交代で解説していきます。

Ooban04 (本日のトップバッターは船江恒平七段と、久保九段門下の榊菜吟女流2級)

Ooban05 (立会人の福崎九段も駆けつけ、笑いが絶えなかった。左は稲葉陽八段)

Ooban06 (日本将棋連盟専務理事の脇謙二九段もゲスト登壇。左は出口若武六段)

Ooban07 (さらに左から横山友紀四段、狩山幹生四段、前期優勝の藤本渚五段)

予定どおり、2日間で井上九段一門の棋士全員(上野四段を除く)と久保九段一門の女流棋士全員が登壇しました。

(飛龍)

鶴林寺の風景その2

Tsururin09(聖徳太子新西國第廿七番霊場刀田山鶴林寺、の山門)

Tsururin05 (境内ではサルスベリがわずかに花をつけていた)

Tsururin06 (ヒガンバナもちらほら見られる)

Tsururin07(ハスが白い花を咲かせていた)

Tsururin10 (いくつかなっているカリンの実はまだまだ青い)

Tsururin11
(飛龍)

戦いが始まるか

Seiryu202410140101_40上図は先手が3筋から動き、小競り合いが始まったところ。そこで▲3七銀と引いてしまうのが意表の一手でした。

Seiryu202410140101_41上野四段の構想は3六への組み替えで、その前に角を引いて3五の地点に利きを足しています。岡部四段は△6五歩と反発しました。

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Okabe09(岡部四段も反撃に出る)

(飛龍)

目録贈呈

昨日の第1局終了後、関係者のみの夕食会が開かれました。その席上、両対局者に加古川和牛の目録が贈られています。

Mokuroku1 (川西三良副市長から岡部四段に)

Mokuroku2(同じく上野四段に)

(飛龍)