« 2014年10月 | メイン | 2016年10月 »
【対局者挨拶】
◆増田康宏四段の挨拶◆
「皆様、はじめまして。増田康宏と申します。まずはこのような舞台を用意してくださった加古川市さま、そして応援してくださる加古川市の皆様に、感謝の気持ちを申し上げたいと思います。皆様、本当にありがとうございます。僕は昨日、この加古川市に初めて来たのですが、そのときにとても驚いたことがあります。それは駅のプラットホームの長さなのですが、僕が住んでいる所の最寄り駅に比べて2倍くらいあるような大きな駅だったんですね。そして、歩道の広さ。とても広くて、とても過ごしやすそうな場所だなと思いました。ほかにも、この加古川市にはよいところがいっぱいあると思うのですが、僕はまた改めてゆっくり観光したいと思います。この加古川青流戦には、僕が三段の頃から出場させていただいているのですが、そのときからとても加古川青流戦が励みになっており、そして加古川市で行われている決勝の舞台はとても憧れており、大きな目標でした。今回は幸運にも恵まれて、このような舞台に立つことができたのですが、明日からの2局もこのようなせっかくの舞台を無駄にしないように頑張りたいと思いますので、皆様、明日からも応援よろしくお願いいたします」
◆稲葉聡アマの挨拶◆
「本日は多くの皆様に集まっていただいて、本当にありがとうございます。加古川には小学校3年生の頃から高校卒業まで住んでいて、この会場にも多く来てくださっている方々に、加古川将棋センターでたいへんお世話になりました。加古川将棋センターがあったおかげで、私は強くなれたと思っています。加古川青流戦のアマ選抜の大会に出たときは、アマ代表になれればいいかなと思って参加したのですが、まさかこのような三番勝負まで勝ち残れるとは思っていませんでした。このような機会をいただき、主催の加古川市には心から感謝を申し上げたいと思います。あと、いちばんお世話になった井上先生に、恩返しになるような将棋を明日も指したいと思います。明日も応援をよろしくお願いいたします」
【乾杯】
(書き起こし:飛龍記者/撮影:夏芽)
【主催者挨拶】
◆加古川市長・岡田康裕様の挨拶◆
「将棋のますますの振興を願っている加古川市としましては、本当にどちらの方にも優勝していただきたい、というのが本音ですけれども、明日は、歴史の残るような対局を期待したいと思います。加古川青流戦も『若手の登竜門』と位置づけしていただいて、第1期を制された船江恒平さんも、ここをステップに大活躍されておられます。そういう意味でも、加古川青流戦は皆様のお支えいただいて、私たちも深く尽力してまいりたいと思います。最後になりましたけれども、今日お集まりいただいた皆様の、ますますのご活躍を祈念いたしまして、一言の挨拶に代えさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いします」
◆日本将棋連盟会長・谷川浩司九段の挨拶◆
「まず第5期加古川青流戦交流レセプションにお越しいただき、厚く御礼申し上げます。加古川青流戦も早いもので5年が経ちました。その中で第1期は地元の船江・当時四段が優勝したり、また奨励会員の活躍があったりしましたが、この第5期は全国的に注目される決勝戦になりました。プロ棋士は現在、現役棋士が170名ほどいるわけですけれども、大半の棋士が将棋会館だけで対局して、なかなかタイトル戦や、決勝戦の舞台に立てずに終わるケースが多いので、その中で、増田四段はプロ棋士になって1年で、稲葉さんの方はアマチュアの立場で、こういう舞台に立つことができるというのは、プロ棋士の立場から見ても羨ましい二人なのではないかと思います。今日、明日の対局は感謝の気持ちを持って指していただきたいと思います。今日の第1局は増田四段の勝ちでしたけども、途中は稲葉さんの方にもチャンスがあったようですし、大熱戦だったと思います。明日は午前で決着が着くのか、午後にもつれ込むのか分かりませんが、是非多くの方にご注目いただきたいと思います。最後に加古川青流戦開催にあたりまして、ご尽力いただきました皆様に、厚く御礼申し上げて挨拶に代えさせていただきます」
【花束・記念品贈呈】
(増田四段には加古川市のシンボルキャラクター「ウェルピー」から手渡された)
(夏芽)
終局直後の様子です。
【終局直後の増田康宏四段へのインタビュー】
── 第1局を振り返っていかがでしたか?
増田 序盤はちょっと硬くなってしまったのですが、中終盤からは自分のペースを取り戻せたと思います。
── どの辺りで勝ちを引き寄せたと思いますか?
増田 ▲1二飛(117手目)と打った局面で、相手玉が逃げ出しづらくなったので、そこでいけそうな気がしました。
── 第2局に向けての抱負をお願いします。
増田 今日の将棋は、非常に苦しい内容でしたが、なんとか勝ち切れたので、明日も頑張りたいと思います。
【終局直後の稲葉聡アマへのインタビュー】
── 今のお気持ちを聞かせてください。
稲葉 途中は逃げ切れるかなと思っていたので、残念です。
── 一局を振り返っていかがでしたか?
稲葉 序盤は作戦通りでしたが、そこからは全然駄目でしたね。
── どの辺りで流れが変わったと思いますか?
稲葉 △1五銀(114手目)と打って、普通に取られた辺りでマズくしたと思います。
── 明日に向けての抱負をお願いします。
稲葉 とりあえず1つ勝って、3局目が指せるように頑張ります。
(夏芽)