図は15時30分ごろの局面。馬を逃げると詰まされる西田四段が、7八にいた馬で△8九馬と桂を取り、最後の突撃を掛けたところですが、先手玉に詰みはなさそうと見られています。
(潤)
図は15時28分の局面。井出四段は手にした角を1八にそっと置き、王手竜取りを掛けました。竜はヒモつきではあるものの、消されてしまうのは後手に取って非常に痛そうです。
図は15時20分ごろの局面。西田四段が攻防の角を放ったところ。先手玉は△8九馬からの詰めろになっており、井出四段はどのように対抗するでしょうか。
(記者に解説を行う北浜立会人)
図は15時13分の局面。井出四段は馬を逃げずにと金を作り、穴熊の勝ちパターンである食いつきに出ました。北浜八段は先手優勢の見解を示しています。
大盤解説会場のひとつ下の階に、棋士の控室がありました。
(14時20分ごろ、大盤解説会場の控室で検討が行なわれていました)
(稲葉陽八段。加古川にゆかりのある棋士だ)
(村田智弘六段。隣の高砂市の出身だ)
(窪田義行七段は龍の描かれた扇子を広げていた)
(船江六段)
図は15時ごろの局面。後手は二枚飛車による攻めですが、先手の穴熊が堅く、また後手の穴熊が金1枚と心許ない形でもあり、控室では先手よしと見られています。
14時5分ごろ、大盤解説会の解説者が交代となりました。
(解説のバトンを受けた北浜立会人と糸谷哲郎八段)
(糸谷八段は西田四段と同じ森信雄七段門下で、兄弟子となる)
(北浜立会人は立会人業務があるため、すぐの退室となった)
現地近くの加古川市立青少年女性センターで、本局の大盤解説会が行われていました。
(14時ごろ、60人ほどの方が大盤解説会を聞いていた)
(この法被姿の棋士は……)
(森内俊之・日本将棋連盟専務理事でした)
(同じく聞き手を務める船江恒平六段は、地元、加古川市在住)
図は14時40分すぎの局面。西田四段はこの△2九馬の考慮中に持ち時間を使いきり、一分将棋に入りました。対して井出四段は20分以上残しています。
図は14時35分ごろの局面。終盤戦に突入しており、先手ペースと見られているものの、西田四段は大駒を敵陣に成り、追い上げを見せています。