第6期三番勝負

2016年10月29日 (土)

第1局感想戦(2)

Ide09井出四段「▲4五歩(63手目)打たれたあたりから、ずっと苦しさを感じて指していましたが、飛車を使えてから実戦的には接近していたのではと思います。最後は△9三桂(126手目)と打ったあたりから優位を意識しました。こういう流れで勝てて運がよかったので、明日は勢いよく、自分らしい将棋を指そうと思います」

Ide10

Ishikawa09_2石川三段「最初▲4六歩(57手目)と仕掛けたあたりは、難しいのですが、どちらかと言えば僕のほうが少しやれるのかなと思っていました。ただ、そのあとがちょっと、よくできそうな局面で自分から崩れてしまった気がします。終盤も何かあったかもしれませんが、よく分からなかったです。明日はあとがないので、なんとか食らいついていければと思います」

(書き起こし:夏芽記者、写真:飛龍)

Hikae05(並行して控室でも熱心に変化を調べていた)

Hikae06

Hikae07(感想戦を見学する関係者。控室のモニターより)

第2局は明日の10時開始の予定です。

(飛龍)

第1局感想戦(1)

Ide07

Ishikawa07

Kansou01

Kansou03

(飛龍)

第1局終局直後

Ide05(勝った井出隼平四段は優勝まであと1勝とした)

Ishikawa05_2(敗れた石川優太三段)

両者はすぐに船江五段に促され、大盤解説会場に足を運びました。

Ooban10(解説をしていた村田智六段と山口絵女流1級が出迎える)

(飛龍)

第1局は井出四段の勝利

投了図

第6期加古川青流戦決勝三番勝負第1局は、136手で井出四段の勝ちとなりました。終局時刻は15時43分。消費時間は▲石川三段1時間0分、△井出四段1時間0分(チェスクロック使用)。

(夏芽)

対局者の色紙

それぞれの個性が表れた揮毫になっています。

Shikishi02

Shikishi03

(飛龍)

井出四段は決められるか

Seiryu201610290101_117

すでに両者、一分将棋に入っています。後手が勝ちやすいと見られていますが、井出四段は決められるでしょうか。

船江五段「後手が押し切りそうな感じはありますね」

(飛龍)

大盤解説会(3)

Ooban07(村田智弘六段と山口絵美菜女流1級のコンビにバトンタッチ)

Ooban08(奨励会員は持ち時間の短い将棋や秒読みに慣れていると村田智六段)

Ooban09(石川三段と同門の山口絵女流1級)

(飛龍)

石川三段が持ち直す

Seiryu201610290101_89秒読みに加え、局面自体も井出四段が指しやすいと見られていましたが、この局面まで進むと居飛車側の石川三段が持ち直したのではないかといわれています。

井上九段「難解な終盤になりましたね」
村田智六段「面白い将棋になりました」

Hikae03

(盤を挟むのは井上九段と山口絵女流1級)

(飛龍)

鶴林寺(1)

鶴林寺の建物や仏像には国宝や重要文化財等が多々あります(今週の平日に撮影。仏像は撮影禁止)。

Hondou1(本堂は国宝)

Taishidou1(桧皮葺が特徴的な太子堂。こちらも国宝)

Sanju1_2(三重塔は県指定文化財)

(飛龍)

石川三段、一分将棋に

Seiryu201610290101_76

上図の局面で石川三段が持ち時間を使いきり、一分将棋に入りました。控室の話では、時間をかけて考えたい局面のようです。▲3五同銀△5五歩▲4四歩△5四銀▲2四歩と進みました。

Seiryu201610290101_81_2

(飛龍)