2023年10月28日 (土)

本日のスケジュール

おはようございます。
浅草の天気は晴れ時々くもりの予報。最高気温は22度と予想されています。

本日のスケジュールは以下の通りです。
09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩入り
13:00 対局再開
14:00 現地大盤解説会開始
15:00 午後のおやつ
以降終局まで。

Img_4753 浅草・雷門(前日撮影)。

2023年10月27日 (金)

前夜祭(4)

【明日の見どころ】

Img_4977井道女流二段「戦型予想はいかがですか?」

Img_4961深浦九段「基本的には2通りで、相振り飛車がメインで、里見白玲が居飛車を織り交ぜるのがここ数年のお2人の対決です。振り駒が重要になってくると思います」

Img_4966金井六段「深浦九段と同様といいますか、里見白玲が先手の場合は初手▲5六歩と突いて中飛車に構えて、そのあと玉を左に囲って居飛車のように戦う場合もあります。西山女流三冠なら相振り飛車。初手▲7八飛が多いです。この両者の対局は、意表を突くよりも自分が信頼している、得意としている形をぶつけると思っています」

Img_4988

Img_5001脇田女流初段「私はタイトル戦の記録は初めてで、振り駒が重要ということで、非常に緊張します。責任を持って振りたいと思います」


以上で前日の更新を終わります。
対局は明日9時開始です。どうぞお楽しみに。

前夜祭(3)

【歓談】

Img_4949 巨大な氷の王将が飾られている。

Img_4945

Img_4950

Img_4952

前夜祭(2)

【花束贈呈】

Img_4885

Img_4887

【明日への意気込み】

Img_4898

里見白玲
「皆様こんばんは。本日はお忙しい中、前夜祭にお越しいただきまして本当にありがとうございます。主催していただいておりますヒューリック株式会社様、そしてここ、浅草ビューホテルの皆様、心より感謝申し上げます。いよいよ明日最終局なんですけれども自分の力を出し切れるように頑張って参りたいと思います。そして、白玲戦を開催するにあたり、関係してくださいますすべての皆様に感謝申し上げて、私の挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました」

Img_4917

挑戦者・西山女流三冠
「皆様こんばんは。本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。1週、2週おきに進行したこの白玲戦も、泣いても笑っても明日で最終局ということで、いまは自分の持っている力をしっかり出し切って、悔いのない最終局にできればと思っています。主催いただいておりますヒューリック株式会社様を始め、現地に来ていただきた皆様、関係者の皆様、ご観戦いただいている皆様に心より御礼申し上げます。明日も一日、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました」

【乾杯】

Img_4939

深浦九段。
「皆さんこんばんは明日立会人を務めさせていただきます深浦康市です。どうぞよろしくお願いします。ヒューリック杯第3期白玲戦はフルセットまでもつれました。対局者のお2人が死力を尽くしてここまで戦ってきた結果で2期連続のフルセット、本当に素晴らしいと思っております。また、お2人がここまで頑張られていくことは、女流棋界全体にもいい影響を与えて、本当に活気ある棋戦に育っていく途中かなというふうに思っております。白玲戦を創設していただいたヒューリック様に感謝を申し上げます」

Img_4941

前夜祭(1)

【両対局者入場】

Img_4841 里見白玲。

Img_4844 西山女流三冠。

【主催者挨拶】

Img_4856 西浦三郎・ヒューリック株式会社 代表取締役会長。
「ヒューリックの西浦でございます。去年も第6局はこのホテルでやったのですけれども、今年からは将棋ファンの方々に集まっていただき、このような前夜祭をできることを大変うれしく思っています。
昨年も第7局まであり、お二人の力が拮抗して強いということだと思います。明日の最終局を全力で戦っていただきけるよう、わたくし共も対応いたします」

Img_4867 清水市代・公益社団法人日本将棋連盟 常務理事
「皆様こんばんは。公益社団法人日本将棋連盟、清水市代でございます。順位戦は順位との熾烈な戦いがございます。その一局一局が未来に大変画期的な女流棋士にとっても夢と希望があふれ、応援していただいているご期待をたくさん詰まったこの大型棋戦を創設、支援いただいているヒューリック株式会社様に改めて心より御礼申し上げます。この番勝負、開幕からそばで拝見して、全国転々とさせていただいておりますが、お二人ならではの駆け引きといいますか、お二人は本当に盤上で会話を楽しまれているように感じます。最高峰の2人が、七番勝負白玲戦という中で、高め合い、どんどん進化し続けているのを拝見し、うれしくもあり、怖くも感じております。最終局、集大成となる大きな一番を、皆さんと一緒に期待し、注目し、楽しみにしたいと思います」

対局検分

16時から対局検分が行われました。
検分では明日の対局に備えて、使用する盤・駒、対局室の明るさ、音、室温などを確認します。

Img_4810 里見白玲が先に姿を見せた。

Img_4815 西山女流三冠もすぐに続いた。

Img_4818 盤・駒は将棋連盟の所蔵品。両対局者ともに使い慣れたものだ。

Img_4820

Img_4828

Img_4832 検分は滞りなく進み、5分ほどで終えられた。

このあとは18時から前夜祭が行われます。

最終局決戦は10月28日(土)浅草で対局

里見香奈白玲に西山朋佳女流三冠が挑戦するヒューリック杯第3期白玲戦七番勝負は、いよいよ最終決戦の第7局を迎えました。第4局を終えて1勝3敗と追い込まれていた里見白玲が、2連勝で3勝3敗のタイに戻して迎えた最終局決戦。果たしてどちらに軍配が上がるのでしょうか。

対局は10月28日(土)、東京都台東区「浅草ビューホテル」で9時開始。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使い切ると一手60秒未満で着手します。先手番はあらためて振り駒で決定します。第7局の立会人は深浦康市九段、記録係は脇田菜々子女流初段、現地大盤解説会(事前申込制・締切り済)は、解説を金井恒太六段、聞き手を井道千尋女流二段が務めます。

【関係リンク】
・ヒューリック(主催)
https://www.hulic.co.jp/
・浅草ビューホテル(対局場)
https://www.viewhotels.co.jp/asakusa/

【動画中継のお知らせ】
本局の模様を日本将棋連盟公式YouTubeチャンネルで動画中継いたします。インターネット中継と併せてお楽しみください。
https://www.youtube.com/watch?v=C7wOXJCDNKM


中継は棋譜コメントを独楽、本ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

2023年10月21日 (土)

感想戦

Dsc_84101

Dsc_84321

Dsc_84361

Dsc_84481

Dsc_84561

以上で本局の中継は終了です。ご観戦ありがとうございました。

大盤解説会場に

Dsc_83771 (両対局者は感想戦の前に大盤解説会に顔を出し、ファンの皆さんにあいさつをした)

Dsc_83821

Dsc_83911

Dsc_83951

Dsc_84021

Dsc_84061(ファンの皆さんの拍手に見送られつつ降壇)

終局直後

Dsc_83291 (終局直後の対局室)

Dsc_83401 (里見白玲。西山女流三冠の猛追を振り切った)

Dsc_83491 (西山女流三冠はあと少し及ばず)

Dsc_83571 (まずは里見白玲がインタビューに応じる)

◆里見白玲の談話

――本局は、同じく先手番だった第2局や第4局とは異なった作戦を選ばれました。想定通りに進んだのでしょうか。

里見 早々に力戦形になってしまって、一手一手、考えながら指していました。

――44手目の△6五歩に、▲3四飛から大さばきの順に入りました。局面をどう見られていましたか。

里見 難しいのかなと思っていました。

――終盤の入り口で、先手の馬が手厚い形になりました。手応えはいかがでしたか。

里見 はっきりよくなっているかと思いましたが、そのあとの指し手がいま一つでした。

――その後は長い終盤戦になりました。

里見 手が見えなくなってしまって、大分おかしくしてしまったかなと思っていましたが、後悔せずに指しました。

――勝ちになったと思われたのはどの辺りでしょうか。

里見 最後に決めにいったところです。

――シリーズは3勝3敗になり、決着は第7局に持ち越されました。第7局に向けての抱負をお願いします。

里見 自分の力を出しきれるように頑張りたいと思います。

Dsc_83621 (続いて西山女流三冠)

◆西山女流三冠の談話

――序盤は珍しい進行になりました。どのように感じられていましたか。

西山 一手一手、難しいと思っていました。

――44手目の△6五歩で、大さばきの順に誘導されました。

西山 難解なのかなと。

――58手目で△9五歩と端攻めを決行しました。手応えはいかがでしたか。

西山 少し攻めが細くなってしまったので、その周辺でもう一工夫、必要だったのかなという感じがします。

――終盤の初めは、竜を追われる展開になりました。後手が苦しいように見えましたが、あの辺りはいかがでしたか。

西山 はい、苦しいかなと思っていました。

――その後はかなり粘り強く指されていましたが、追い上げているという実感はありましたか。

西山 一瞬、怪しいかなという瞬間もあったんですけど、冷静に見るとやはり駒損が響きやすいので、ちょっと足りないかなという感じがしていました。

――第7局に向けての抱負をお願いします。

西山 またしっかり状態を整えて、頑張りたいと思います。