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2024年9月13日 (金)

開会式(3)

両対局者が退席したあと、深浦九段と大石七段が明日の対局の見どころを説明しました。
Img_1983(明日の見どころについて、見解を述べる)
Img_1969_3(深浦九段)
Img_1975(大石七段は大盤解説会の解説を務める)

深浦九段「おふたりの特徴というのはどのようなことが言えますか」
大石七段「ともに振り飛車党でして、西山白玲はどちらかというと力将棋で、踏み込みがいいです。一方、福間女流五冠は余して勝つ将棋をとても得意とされています。研究会の中の感想戦などでも、すごく繊細な方というのが私のイメージです」
深浦九段「同じ振り飛車党ながら、作戦の幅が広いですよね。居飛車にして対抗形を指されたりなどもありますし」
大石七段「はい、ですので明日は序盤の出だしがどうなるのかがひとつ注目だと思います。具体的には明日は西山白玲が先手なので、初手▲7八飛だと思うのですが、それに対して福間女流五冠がどういった作戦を用いるかです」
深浦九段「確かに。西山白玲は初手▲7八飛なんでしょうね。福間女流五冠は後手番だとあまり居飛車を選ばれない印象ですので、相振り飛車戦が見られるのではないかなと思っています」
大石七段「第1局がすごく大熱戦で、終盤、福間女流五冠が優位に進められていたと思うのですが、西山白玲が勝負手を連発されて逆転勝ちを収められて、名局だったように思いました」
深浦九段「大石さんは明日は大盤解説を担当されますが、どういったところを鹿児島の皆さんに伝えていきたいですか」
大石七段「明日は相振り飛車の戦型が本命ながら、福間女流五冠の居飛車による対抗形が見られるかもしれず、そういった駆け引きをはじめ、互いに終盤は切れ味があって得意分野でもあり、そのような勝負についても解説していければと思います」

Img_1992(締めのあいさつは下竹原利彦・指宿白水館代表取締役社長のひとこと)
「指宿市は台風10号の直撃を受けて大きな被害が出たのですが、西浦会長様からご到着早々にお見舞いいただきました。本当にありがとうございます。台風13号も接近して、受け入れができるのかどうか心配だったのですが、こうやって白玲戦第2局を開催できることをうれしく思います」

開会式の書き起こし=潤