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2024年9月

2024年9月14日 (土)

大盤解説会

現地では11時から大盤解説会が始まっています。
Img_2199(薩摩伝承館)
Img_2182(会場は開会式の行われた「維新の間」)
Img_2216(大石七段)
Img_2184(野原女流初段)
Img_2218(深浦九段も参加した)

午後のおやつ

15時となり、午後のおやつが運ばれました。西山白玲はプリン・ア・ラ・モードと知覧茶かるかん、アイス知覧茶。福間女流五冠は、午前と同じく、フルーツ盛りとアップルジュース、デコポンソーダを頼みました。
20240914img_2201(知覧茶かるかんは、鹿児島の郷土銘菓)

20240914img_2203(ビターなキャラメルと知覧産卵を使用したプリンのとろける甘さが絶妙な一品)
20240914img_2209(福間女流五冠は飲料を含めて午前とまったく同じ注文だった)
20240914img_2206(フルーツはメロンやスイカ、ぶどうが並ぶ)

指宿駅

白水館は指宿駅から車で10分ほどで到着します。指宿駅まで少し足を伸ばしました(撮影は対局前日)。

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Img_2907(指宿は浦島太郎が竜宮城へ行った「竜宮伝説発祥の地」として知られる)
Img_2900(与謝野晶子は夫の与謝野寛と1904年に指宿を訪れた)
Img_2918(南国らしいヤシの木がそびえ立つ)

戦うんですね

2024091444対局再開から数手進み、福間女流五冠は△9四歩と突き出しました。モニターを眺めていた深浦九段は意外そうなニュアンスで「これは激しくなりそうで、好戦的です。玉を囲うと思いきや、戦うんですね」と声を出しました。そして、▲9四同香△同香▲9五歩△同香▲同角△3五歩▲同歩△2六歩(変化図)の順を挙げました。
2024091452以下▲同銀なら△3五銀が飛車と銀2枚の当たりになって、後手がペースを握れそうです。
Img_1760(昨日の検分後、揮毫に臨む福間女流五冠)
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昼食休憩から対局再開まで

Img_2150(昼食休憩△2六同飛までの局面)
Img_2177(昼食休憩中、現地では強い雨が降った。現在は落ち着いている)

Img_2157(西山白玲は昼食を早々に済ませ、12時30分頃には対局室に戻った)
Img_2164(福間女流五冠は対局再開直前に入室した)
Img_2171(対局再開から、数手はすぐに進んだ)

昼食休憩

2024091440図の局面で12時となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲西山1時間32分、△福間1時間26分。昼食は、西山白玲が指宿産鰻重とアイス知覧茶。福間女流五冠は黒豚カツカレーとアップルジュース。対局再開は13時です。
Img_2136(鰻重のほかに、小鉢と果物がつく)
Img_2138(地元産の鰻が使用されている)
Img_2141(黒豚カツカレーには、サラダとスープ、福神漬が添えられた)
Img_2147(黒豚は指宿の郷土料理のひとつ)

指宿白水館

本局の舞台「指宿白水館」は、1947年に創業。鹿児島市の中心地に構えていた「鹿児島白水館」を、1960年に現在の位置に移転し、名前を変えました。JR指宿駅から、海側を車で10分ほど走れば到着します。
指宿白水館での白玲戦は、第1期から今期まで4期連続で開催され、西山白玲が3戦全勝しています。今年は第36期竜王戦七番勝負第6局の舞台になる予定でもあります。
白水館のホームページでは、スタッフの方によるブログも更新されています。本ブログとあわせて、お楽しみください。
Img_2005(指宿白水館外観)
Img_2006(園内には白玲戦を記念した砂のモニュメント)
Pxl_20240914_075116584(ロビーには本局を記念した幕が飾られる)
Img_1994(建物を隔てて、海と山が近い)

【指宿白水館】
http://www.hakusuikan.co.jp/
【白水館スタッフブログ】
https://www.hakusuikan.co.jp/blog/
【instagram】
https://www.instagram.com/hakusuikanit/?img_index=1 
【Twitter】
https://x.com/HakusuikanIT

午前の進行

2024091432上図で西山白玲は手を止めています。深浦九段は▲4六歩△3三角▲4五歩△3五銀▲3三角成△同桂▲2三角(変化図)の順を候補に挙げました。2024091439変化図まで進むと、先手は▲3四角成の権利を得ますが、△4五桂の反撃もあって簡単ではありません。深浦九段は「この変化をちらつかせながら、穏やかに進むのではないか」と予想します。実戦も△7三銀に▲3八玉と寄って、玉を固めています。


大島紬

昨日の開会式で西山白玲が着用した着物は「大島紬」でした。フランスの「ゴブラン織」、イランの「ペルシャ絨毯」と並ぶ世界三大織物に数えられ、「着物の女王」と呼ばれます。鹿児島県奄美大島で誕生した歴史は古く、約1300年の伝統を誇る鹿児島県の伝統工芸品です。絹100パーセントで作られた生地は、夏は涼しく、冬は暖かく、着崩れしにくいという優れた特徴があります。
Img_1853(開会式で大島紬を着た西山白玲。13種の中から好みを選んだ)

福間香奈挑戦者

◆福間 香奈(ふくま かな)女流五冠(清麗・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花)◆
1992年3月2日生まれ、島根県出雲市出身。森けい二九段門下。2004年、女流2級。2020年、女流六段。女流棋士番号は33。 タイトル戦登場は74回。獲得は白玲1期、清麗5期(クイーン清麗)、女王1期、女流王座7期(クイーン王座)、女流名人13期(クイーン名人)、女流王位10期(クイーン王位)、女流王将8期(クイーン王将)、倉敷藤花14期(クイーン倉敷藤花)の計59期。

前期は白玲の座でしたが、西山女流三冠の挑戦を受けて敗戦しました。しかし、今期は女流順位戦A級で7勝1敗の成績を収め、挑戦者決定戦に進出。伊藤沙恵女流四段を破って挑戦者となりました。初戦は黒星発進となりましたが、本局から巻き返しとなるでしょうか。
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