« 2024年8月 | メイン | 2024年10月 »
西山朋佳白玲(女流三冠)に福間香奈女流五冠が挑んでいるヒューリック杯第4期白玲戦七番勝負は、第1局を西山白玲が、第2局を福間女流五冠が制し、両者1勝1敗のタイになりました。
続く第3局は9月21日(土)、奈良県奈良市「ふふ奈良」「瑜伽山園地 茶室:たく庵」で行われます。立会人は稲葉陽八段、記録係は佐々木海法女流初段が務めます。対局は9時に始まり、先手は福間女流五冠。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)で、昼食休憩は12時から13時まで。途中10時と15時におやつが出される予定です。
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/4/hakurei202409210101.html
【主催:ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/
インターネット中継は、棋譜コメント入力を飛龍、ブログを夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。
□勝った福間香奈女流五冠のインタビュー
―― 戦型は相振り飛車。駆け引きの序盤に見えた。
福間 形によって変化しようかなと思っていたんですけど、こちらが神経を使う将棋になってしまったかなと思います。
―― 44手目△9四歩で反発した。そのあたりの心境は。
福間 普通に組み合うと玉形がちょっと心もとないのかなと。常に怖い形なのかなと思っていました。
―― 65手目▲7五歩を逆用して、手厚く指された印象だった。リードを奪ったと思う局面は。
福間 角を取れて(78手目△6六桂)、指しやすいのかなと思っていたんですけど、そのあと急所が見えなくて、ちょっと焦りながら指していました。ただ、5八の金をはがせて(106手目△5八桂成)、見落としがなければと考えていました。
―― 次局の意気込み。
福間 次局まで1週間ほどしかないので、体調に気をつけながら準備していけたらと思います。
■敗れた西山朋佳白玲のインタビュー
―― 25手目▲9五歩で仕掛けたのは、どのような気持ちで。
西山 突けるタイミングとしては、そのあたりくらいなのかなと。突かないとじっくりした将棋になると思っていました。
―― 65手目▲7五歩から激しくなった。形勢判断は。
西山 全く自信がなくて、その前の▲6六香(53手目)がよくなくて、形勢が傾いたかと思います。その周辺であまりいい手を重ねられず、積極的ではあったものの、ちぐはぐな指し回しになってしまいました。
―― 次局に向けて。
西山 第3局ということで、シリーズの中盤戦ぐらいなのかなと思いますので、また気を引き締めて頑張りたいと思います。(インタビュー終了後、感想戦に移った)
福間女流五冠は銀を捨てて、勝負を決めに出ました。▲3六同玉△5四馬▲4五桂打の局面で、深浦九段は「詰みがありそうですね」。控室は後手勝勢と見て、終局に備えます。西山白玲の残り時間は29分、福間女流五冠は22分です。