戦型は対抗形に
出だしは初手から▲５六歩△３四歩▲６八銀の進行で、福間女流五冠が対西山戦で得意にしている形です。中飛車に振ってから玉を左辺に囲う展開も多く指されていますが、右銀の動きを保留しているのが福間女流五冠の工夫になります。△２四歩～△２五歩に▲２八飛と戻りやすかったり、右銀を５七まで上がらずに３八や４八のまま▲３七桂から▲４五歩の急戦を狙う含みがありそうです。
（３手目▲６八銀。西山福間戦で数多く指されている出だしで、プロ全体では少ない。ふたりの世界ともいえる戦型だ）
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