ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦中継ブログ

昼食休憩の局面から、西山白玲は△７六歩▲同飛△７四歩と進めました。桂頭の弱点である７四の地点を守った３手１組の手筋。以下▲７五歩△同歩▲８六飛と進むと、昼食休憩の局面に戻りますが、控室の谷川十七世名人は「千日手にはならないでしょう」と予想しています。

（里見女流五冠は12時50分ごろ、対局室に戻る）

（西山白玲は、里見女流五冠よりも先に上座に着いていた）

（西山白玲が再開時に頼んでおいたアイスコーヒー）

（立会人の谷川十七世名人が13時の再開を告げる）

（しかし、手番の西山白玲はすぐに指さず、考え続けていた）

（休憩時の対局室）

（51手目▲６六歩まで）

（使用している駒は、児玉龍兒師作で書体は錦旗）

（窓から見える外の景色。木々の奥に控室がある建物・滴翠が見える）

両対局者の昼食は、西山白玲が「季節の野菜の天丼（サラダ・味噌汁・漬物・飛鳥プリン付）、黒ウーロン茶」、里見女流五冠が「煮麺（にゅうめん）と豆稲荷、飛鳥プリン、奈良県産プレミアムとまとジュース、黒ウーロン茶、ホットミルクティー」です。

（西山白玲の昼食）

（里見女流五冠の昼食）

（里見女流五冠は追加で飛鳥プリンを頼んだ）

12時、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲里見１時間33分、△西山１時間26分。昼食の注文は里見女流五冠が煮麺（にゅうめん）と豆稲荷、（ふふ奈良自家製ヨーグルトを使った）飛鳥プリン、奈良県産プレミアムトマトジュース、黒ウーロン茶、ホットミルクティー、西山白玲が季節の野菜の天丼（サラダ・みそ汁・漬物・飛鳥プリンつき）、黒ウーロン茶。対局は13時から再開されます。

盤上は里見女流五冠が▲６六歩～▲６五歩と突き出し、戦いが始まりました。図の▲８六飛は自身の桂頭に備えた飛車浮き。次は▲９六角と端に打ち、▲７四歩の桂取りが厳しい攻め。

▲８六飛に△７六歩▲同飛△８七角の反撃なら、▲８六飛△７八角成▲６八金（変化図）と受けておけば大丈夫です。

（里見女流五冠が積極的に動いていく）

第５局の対局場「ふふ奈良」は奈良公園の一角にある、30室すべてがスイートのリゾートホテル。奈良のオープンは2020年６月で、「ふふ」はカトープレジャーグループとヒューリックが共同で全国展開している高級旅館ブランドです。

（ふふ奈良のエントランス）

瑜伽山園地（ゆうがやまえんち）は、浮見堂と鷺池の南側にある池泉回遊式庭園。明治から大正時代に財界で活躍した山口吉郎兵衛の別荘跡です。その広さは約1.3ヘクタール。2020年に茶室の䕪庵（たくあん）とともに復元整備されました。

（ホテル裏口から竹林を抜けると、対局場の茶室に行くことができる）

（レストラン「滴翠」。この２階に控室がある）

（そして芝を挟んだ向かいに対局場の茶室）

【ふふ　奈良】
奈良県奈良市高畑町1184-1
https://www.fufunara.jp/

その後、西山白玲も向かい飛車に切り替え、それぞれ相手の玉頭に狙いを定めました。出だしから２枚の角がずっとにらみ合ったままでしたが、結局角交換にはならず、美濃囲い、高美濃囲いを築き合って開戦に備えています。

（控室では、清水女流七段と谷川十七世名人が継ぎ盤を動かしている）

時刻は10時を回り、両対局者の午前のおやつが用意されました。おやつは西山白玲が「自家製黒糖わらび餅と苺、シャインマスカットの大福」、ほうじ茶、古都華サイダー。里見女流五冠は「フルーツ盛り合わせ」、100パーセントピュアみかんジュース、アイスミルクティー、煎茶です。

（西山白玲のおやつ）

（自家製黒糖わらび餅と苺、シャインマスカットの大福）

（里見女流五冠のおやつ）

（フルーツ盛り合わせ）

（記録係の村田女流二段）

（清水女流七段、谷川十七世名人、ヒューリック株式会社の西浦三郎代表取締役会長が並ぶ）

（８時46分、里見女流五冠が入室）

（その１分ほどあとに、西山白玲も対局室に入った）

（８時53分、盤上に40枚の駒が並び、開始の準備が整った）