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2022年10月

2022年10月21日 (金)

対局のスケジュール

本局のスケジュールは以下の通りです。

09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 午後のおやつ

感想戦後に本局の勝者である第2期白玲の記者会見が開かれます。

2022年10月20日 (木)

第2期白玲戦七番勝負第7局は10月21日対局

西山朋佳白玲に里見香奈女流五冠が挑戦する第2期ヒューリック杯白玲戦七番勝負は、両者3勝3敗で最終第7局を迎えます。勝者が第2期白玲です。西山白玲の2連覇か、里見女流五冠が自身2回目となる女流六冠を果たし、タイトル獲得記録を通算50期に伸ばすか。注目の第7局は、10月21日に東京・将棋会館「特別対局室」で行われます。
立会人は飯野健二八段、記録係は竹部さゆり女流四段。対局開始は9時、昼食休憩は12時から13時。持ち時間は各4時間(チェスクロック形式)、使いきると1手60秒未満の秒読みです。
先後は西山白玲の振り歩先(歩が多ければ西山白玲が先手)の振り駒で決めます。
棋譜中継は玉響、ブログを銀杏が担当します。よろしくお願いいたします。

【主催:ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/

2022年10月15日 (土)

感想戦

Dsc_8736(白玲が底力を発揮、手厚い指し回しでカド番をしのいだ)

Dsc_8743(初の白玲位やタイトル50期、全タイトル制覇は最終局に持ち越しとなった)

Dsc_8750(関係者が感想戦を見守る)

Dsc_8763(感想戦は約15分と短かった)

Dsc_8780_2(感想戦が終わって棋譜を手にする西山白玲。決着は最終第7局へ)

本局の中継は以上です。最後までご観戦いただき、ありがとうございました。10月21日(金)に行われます第7局をお楽しみに!

終局後の大盤解説会場

Dsc_8708(終局後、両対局者が大盤解説会場に)

Dsc_8667(3勝3敗のタイに追いついた西山白玲)

Dsc_8679(解説者の戸辺誠七段と西山白玲)

Dsc_8690(フルセットに持ち込まれた里見女流五冠)

Dsc_8683(聞き手の室谷女流三段と里見女流五冠)

終局直後の様子

Dsc_8554【勝った西山朋佳白玲】
――一局を振り返ってどんな将棋だったでしょうか。
西山「こちらがつっぱった形でしたので、どうやるか難しい展開だったと思います。途中は上ずっていたので自信がない展開でした」
――どのあたりで手応えを感じられましたか。
西山「何回か失敗したところもあったので、最後にと金ができて攻めがつながっているかなと思いました」
――3勝3敗となりまして、第7局が21日に行われます。抱負をお願いします。
西山「初めての七番勝負のフルセットということで感慨深い気持ちになりますが、最後ということで悔いなく指せればと思います」

Dsc_8597【敗れた里見香奈女流五冠】
――一局を振り返ってどんな将棋だったでしょうか。
里見「序盤は歩が伸びすぎになったかと思ったんですが、途中は難しくて。ただ、もう少し積極的に動いたほうがよかったかなと思います」
――ご自身で大きな失敗かなというところはありますか。
里見「▲5五歩(71手目)以降、もう少しいい指し方があったかなと思います」
――3勝3敗のフルセットとなりましたが、21日の第7局に向けて一言お願いします。
里見「力を出しきれるように頑張りたいと思います」

Dsc_8639(終局直後の様子)

西山白玲が勝って3勝3敗に

20221015t

▲西山-△里見戦は147手で西山白玲が勝ちました。終局時刻は17時35分。消費時間は▲西山3時間36分、△里見3時間57分。七番勝負は3勝3敗となり、決着は最終第7局に持ち越されました。第7局は10月21日(金)に東京・将棋会館で行われます。

西山白玲が勝勢に

20221015r

1図から▲8三歩△同金▲8五歩△同歩▲同飛△8四歩▲6五飛(2図)と進み、先手が勝勢になりました。

20221015s

2図は▲6三歩成と6七の成銀取りが厳しい攻めになっています。

受けから攻めへ

西山白玲が好調な指し回しを見せています。しかし、里見女流五冠も△3二歩(1図)と辛抱し、簡単には土俵を割りません。

20221015p

1図以下、▲6六角△7八銀▲8六飛△6七銀成▲8四角△同歩▲6四歩(2図)と進みました。

20221015q角を切って▲6四歩(2図)と突いて馬筋を後手玉に通しました。厳しい攻めで先手がかなり差を広げていますが、立会人の木村一基九段は「完封できそうでしたが、△7八銀を与えてしまい、後手玉を寄せきる方針に変わってしまいました。先手は決めきらなくてはいけなくなったので簡単ではないと思います」と話しています。

西山白玲が優勢に

20221015m1図から△1五同飛▲1六銀△1三飛▲3四金△1四飛▲3三金△同桂▲2三角△1一歩(2図)▲1五歩△2四飛▲5六角成(3図)と進みました。

20221015n

先手は▲3四金から角を取って駒得になりました。△1一歩(2図)はかなりの辛抱ですが、▲2三角~▲5六角成(3図)が非常に手厚く、先手が優勢になったようです。

20221015o3図の先手陣は馬の守備力が強力でスキがありません。後手が攻めを続けるのが難しくなってきたようです。

西山白玲のペースに

20221015j局面が動いてきました。1図から△1二香▲5六金△1五歩▲同歩△同角▲1六歩△3三角▲4五金(2図)と進みました。

里見女流五冠の△1二香は先手の角筋を避けた手ですが、西山白玲の▲5六金が手厚い前進でした。▲4五金(2図)で後手の攻撃陣を押さえ込んでいます。

20221015k

2図から里見女流五冠は△3六歩▲同歩に△1四飛と1筋に飛車を回りました。△4四銀のぶつけを狙っていたと思われますが、▲1五歩(3図)がそれを許さない突き出しです。

20221015l

3図で△1五同角は1筋が渋滞しますし、△1五同飛は飛車が狭くなります。西山白玲がペースを握っているようです。